空飛ぶワッフル

2022年3月頃からtwitterで短歌をよんでいます。少し長めの文章を書きたくなった…

空飛ぶワッフル

2022年3月頃からtwitterで短歌をよんでいます。少し長めの文章を書きたくなったのではじめたnoteです。最近漢詩にも興味を持ちはじめました。サイレントソーサーです。

マガジン

  • 徒然なるままに漢詩

    すこしずつ漢詩を読みはじめました。覚えた歌にひとつひとつに、簡単な感想だとかをのこしています。表記は簡体字混じりで、歌意も丁寧に書いてなかったり、あまり読みやすくはないかもしれません。雑記です。

  • 文語チャレンジ

    昔の短歌も読めるようになりたいと思い立ち、勉強のためひとつひとつ品詞分解をしながら文語短歌を詠んだ記録です。文法について参考にさせていただいたのは、今野寿美著『短歌のための文語文法入門』(角川短歌ライブラリー)です。

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 こちらは記事の道案内のための、目次のページです。はじめていらっしゃった方の参考になればとおもい、各記事へのリンクを張りました。 1. 短歌関連のノート1.1. 文語チャレンジ  2022年9月の末頃から、昔の短歌も読めるようになりたいと思い立ち、勉強のためひとつひとつ品詞分解をしながら文語短歌を詠んだ記録です。文法について参考にさせていただいたのは、今野寿美著『短歌のための文語文法入門』(角川短歌ライブラリー)です。"#文語チャレンジ" のタグがついています。時系列順に

    • 「幸福論」を読んで

       これは評というものでもない、感想です。それほど深く理解できたわけではない、だろうと思う。しかし、なにか書かねばならぬとも思った。ご本人たちが読まれて見当外れだと考えたら、適宜受け流してください。また、わたしの個人的な感覚に照らした感想が多めです。というと言い訳がましいかもしれないが、私にはこういった但し書きなしに淡泊に評を書くということがまだできないので。  作品は、本編6頁からなる作品で、前半を楽園、後半を地獄として編まれており、構成は、短編(斎藤君)-短編(夜月雨)-

      • 久しぶりに分厚い本が読めたので

         もう脳みそが溶けはじめているのではないかと思うほど集中力がない。若かりし頃の集中力には到底かなわないにしても、本気をだせばもうすこしいけるのでは…そんなラインもとうに過ぎてしまった。もうここからは、過去への復帰とか維持とかそういうのではなくて、ないところからつけていく筋トレが必要なのだろうな、と開き直った頃合いである。齢四十近くになり、比較的健康体、一般的な仕事をしていてもこれなのだから、人間の劣化というのははやい。  一方で筋トレをすれば効果はあるのだろうと信じる自分も

        • 極端なはなし地球はなくたってしあわせになることはできます

           認知行動療法に関する本を読んで、実践している。3カ月になる。一進と、一退を感じる程度には気の持ちように変化があることを実感している。今年は少し前にすすめるかもしれない。  仕事の関連で昨今のサステナビリティ関連の潮流に少し巻き込まれるポジションにいて、しばらく前から気持ち的にしんどい部分がでてきた。もともと生きることに対する気力があまりない性分なのだが、輪をかけて破滅願望にとらわれるようになった。  あまりに鬱屈していた数カ月前に、この気持ちを正直に打ち明ける機会を得た

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        マガジン

        • 徒然なるままに漢詩
          16本
        • 文語チャレンジ
          10本

        記事

          蘇州

          蘇州まで小旅行。もともと出不精なのだが、《江楓夜泊》という漢詩に寒山寺という寺の鐘の音が歌われており、気になってはいた。中秋の連休にずっと家にいたというと、また変人だと思われるので、楽しんでいたというアリバイ作りも兼ねて出歩いてきた。結果としては、大変充実した一日だった。 柳 感動ポイント其の一。蘇州は街中に運河が巡って古都の雰囲気がある。その運河スポットのひとつ山塘街で、水面にかかる柳を見てきた。賀知章《詠柳》を読んでから初めてしだれ柳をみたような気がする。実物を前にし

          話し合いができない夫婦がいてもいい

          話し合わないという選択肢 「あなたがしてくれなくても」いいドラマだったなぁと思いました。私にとってはとても説得力のある最終回でした、ということは書きましたので、ここからは考察ではなくて、ぐっと私個人の気持ちに引き付けた上での雑感です。 このドラマ自体というよりは、もっと前から感じていたことについてなのですが、最近、夫婦間の問題について話題になるとき、言語化してしっかり話し合いお互いに理解しあって解決していくべきだ、という考え方がつよめではないでしょうか?それは正論であって

          話し合いができない夫婦がいてもいい

          「あなたがしてくれなくても」とてもよい最終回でした!

          「あなたがしてくれなくても」最終話迎えました、とてもよかったですね。セックスレスというところに興味があって、普段はあまり見ることのないドラマというものを見ましたが、終始自然に入りこめて、最終話もとてもうまい終わり方だったと思います。最終回に否定的な感想が結構あったみたいなことを聞いたので、自分としてはいいものを見せてもらったなぁと思った気持ちを書き残しておきたいと思います。それにおれは、ドラマという「作り物」を見て、感想を言うのにずっとあこがれていたんだ。 最終回に違和感は

          「あなたがしてくれなくても」とてもよい最終回でした!

          【漢詩⑯】清明節はいつも雨《清明》

          4月5日は清明節でした。お休みの前の日は大風だったのですが、窓辺から唸る木々を見ていると、同僚が「雨が降るね」というんです。なんでわかるの?と聞くと、にやりと笑って「”明時節雨紛紛”だからね。」と。きざかよ。 この季節のはいつも雨が降るんだそうです。それこそ、千年以上前の杜牧の頃からずっと。 杜牧は千年後も同じ雨が降っていると想像したことがあったでしょうかね。わたしは、今目の前で降っている雨が、千年後にも降っているかと考えると、正直確信はもてません。残念ながら。 「欲」

          【漢詩⑯】清明節はいつも雨《清明》

          「主題化」する日本語と中国語

          さて、中国語の文法書が届きまして、ゆるゆると読みはじめました。選んだのは輿水優・島田亜実『中国語わかる文法』(大修館書店)というもので、Youtubeでかなり網羅的なものであると紹介されていた書籍です。まだ読み始めたところですが、非常に面白く、通読しようと思っています。(…話が脱線しますが、最近Youtubeで調べ物をするという術を覚えました。今回参考にしたのは伊地知太郎さんという中国語の先生の動画で、大変ためになりました。ありがとうございます。) ところでなんと、中国語で

          「主題化」する日本語と中国語

          【漢詩⑮】風が春をかたちづくる《咏柳》

           初春の歌、ぎりぎり滑り込みでしょうか。先週は一気に暖かくなったのですが、今秋また寒さがすこしぶり返しています。  この歌はヤナギを題材にして、春を詠んでいる歌ですね。碧玉で着飾ったような万条のヤナギの枝が下がっている。この美しい新緑の枝を誰が切り出したのか。二月の春風だろう。春風を剪刀=ハサミのようだと例えているのが美しいですね。 丝绦は繁体字だと絲縧になるみたいなのですが、なじみがないですね。糸をよってつくった紐だということです。  やなぎ、春の代名詞ですかね。《钱

          【漢詩⑮】風が春をかたちづくる《咏柳》

          【漢詩⑭】鳥たちが春の陽の枝を争う《銭塘湖春行》

           春なので、春の歌を探しました。こちらです。  例のごとく(?)簡体字の部分は、相当する日本語の漢字に適当に置き換えました。浙江省の有名な西湖を題材にした早春の歌です。昔は銭塘湖と呼ばれていたんですね。一段目が景色、二段目が春に集う鶯とツバメ、三段目が草花、四段目が再び景色とぐるっと一周春を愛でている感じです。  文頭の孤山というのは西湖の北側の小さな島です。当時はお寺があって湖の景色が見渡せたそうなので、そこから湖の水面と雲の脚を見渡しているということだと思います。雲の

          【漢詩⑭】鳥たちが春の陽の枝を争う《銭塘湖春行》

          日本語の文法なるほど

          ことの発端  しばらく前に、私は日本語の文章がいまいちうまく理解できていないのでは、という話を書きました(文章を読む技術について)。そのときから気になっていて、このたび日本語の文法についての本を一冊読みました。新書を一冊読んだっていうだけの話ですが、なんとなく疑問に思っていたところがもりもり解説されていて学ぶところは多かったので、感想を書いておきます。  参考にしたのは、原沢伊都夫『日本人のための日本語文法入門』(講談社現代新書)です。まずYoutubeでそれらしい紹介動

          日本語の文法なるほど

          DeepLで外国語を学ぶ

           いやすごい技術だよ、と思うのはDeepLであります。数年前にAlphaGoなどが流行ったときに、門外漢ながらざっとDeep learningの画像認識などに触れて、大変すごいねとは思ったけれども、それからたった5年ほどでここまで来るとは思いませんでした。そしてDeepLは私が外国語を勉強するのを大変助けてくれます。  半年(一年?)くらい前にEnglisterというサービスができて、これはすごいと界隈がザワついたのですが、私は最近それに課金をはじめました。このEnglis

          DeepLで外国語を学ぶ

          【推敲⑩】何度目の改心だろう立ちすくむショートケーキにフォークをむける

           「清く正しく」はなんか定型フレーズをそのまま入れてしまったのですが、どちらかというと正しく(うまく?)生きようと決心は、まっすぐ凜と立っているショートケーキのようなものだけど、それはフォークを入れるとすぐに崩れてしまってどうしてもうまく食べられない。しかも、もう人生も重ねてきて、どうせうまく食べられないだろうと予感で身動きがとれなくなってしまう、というような気持ちを詠みたいなという。 あ、これで行ってみようかな。深く考えず。 …いやいや。  まるく収まった。まぁちょっと

          【推敲⑩】何度目の改心だろう立ちすくむショートケーキにフォークをむける

          カン・ハンナさんの『まだまだです』読みました。

           カン・ハンナさんの歌集『まだまだです』を読了しました。カンさんについてはNHK短歌の短歌写真部の主催の方ということは存じ上げていたのですが、歌を知らず気になっておりました。本屋さんで平積みになっていたので新しい本かと思いましたが、2019年なんですね。素晴らしかったです。これぞ短歌の正しい使われ方だな、と感じたので、ここにちょっと書いておきたいです。  この感想は、本を読みはじめて比較的すぐに感じたことを書いています。本書は二部構成になっていて、とくに前半のⅠ部はカンさん

          カン・ハンナさんの『まだまだです』読みました。

          文章を読む技術について

           今日もなんということもない日記です。  ずっと気になっていることがあって、それは自分の読書力についてです。最近、長く複雑な文章を読むのがむつかしいと感じます。年齢による集中力の衰え(そんな歳ではないですが)も一部にはあるのだと思いますが、それだけが原因ではないようです。むしろ若さによる力業で覆い隠していた部分に、ぼろが出てきたようです。今まで原因がはっきりせずに、漠然とした不安を感じていたのですが、ここのところ少し手がかりがつかめたよう思うので、それについて書きたいと思い

          文章を読む技術について