やはりフリーランスは付き合いを持っておく事は有効

 フリーランスで活動する時は、自分の本当にやりたい仕事、本業だけじゃなく、直接的に関係のない業界の方との繋がりは持っていた方が良い。私が接客をやっていた頃、同じ現場で働いていたスタッフがイラストレーターをやっており、接客業としては一緒に仕事をしてきたが、フリーの仕事としては直接一緒に仕事をしたことはない。そしてフリーになった今、連絡は取っているがやはり直接仕事を行っている訳ではない。

 それでも繋がりを残しておく意味というのは、恐らくフリーランスで実際に働いている人は分かるのではないだろうか?

 フリーランスの仕事をやっていると、やはり営業はどうしても切っても切れない関係があり、依頼主が途切れなければいいのだが、いつまでも同じ人とずっと取引が出来るかと言われたら、間違いなく答えはNOである。

 自分のやりたい仕事1本で出来ているフリーランスって、それだけで才能だと思うし、逆に色々手を付けて全てやっていけているフリーランスも十分にすごいとおもう。

 共通した悩みとしては、やはり仕事を貰えるかどうかという至ってシンプルな所で、その仕事が継続してもらえるのか、そもそも仕事が見つかるのかという悩みが多いのではないだろうか。

 私も正直順調に行っているかと言えば、残念ながら今は躓いてしまっている最中だ。

 勿論、接客時代に続けていた音楽の仕事は何だかんだ続いているし、先月もちゃんと依頼を受ける事が出来た。納期が先の仕事もそろそろ手を付けようとおもっているのだが、新たな音楽の仕事も貰えそうなのでフリーランスになって良かったのかなと思っている。

 そんな中、今回一つ大きな仕事をやることになったのだが、それがテレマーケティングをやっていた所のプロジェクトだ。

 ここでは何のプロジェクトかは言わないが、PAとそのプロジェクトの広報の仕事をやる事になった。

 広告代理店に居たので、ある程度の宣伝という意味では仕事を承ってきた事はあるのだが、広報という仕事は流石に初の試みなので、挑戦的なものになる。

 これも一つのチャンスだと思ってやることにして、これからどう動けばいいのか考えながらやっていく事になる。またPAに関してはほぼやったことはなく、少しバンドのPAをいじった事があるぐらいである。こっちに関しては、正直ミックスの仕事をやってきた為、PA機材の扱い方は分からない訳ではない。というより、寧ろミックスに関しては逆にPAの知識がないとミックスは出来ないと言っても過言ではないので、レコーディングエンジニアも副業でPAをやるというのはよくある話だ。使う知識はほぼ共通のものとなるので応用は十分に出来る。

 ただし、PA機材がどういうルーティングになっているのか把握したり、進行に合わせて機材を扱わなければならないという大きな違いがあるので、ミックスのように編集として機材を触るのか、リアルタイムに整えるのかという違いが出てくる。それさえ何とかしたら、PAは出来る。

 そんな風に先々のスケジュールが決まりつつあり、特に広報に関しては日々やっていかなければならないので、長期的に見ていけばキャリアの構築としてはかなり大事にしなければならない。まあ、本当は未来より今の収入の方がきついので、そっちを何とかしたいのだが、贅沢は言うまい….

 それはそうと、これらの仕事はやはり新規の営業をかけて行っている業務ではなく、別の仕事を受ける事で新たに入ってきた仕事である。

 元々テレマーケティングで付き合いをもっていたのだが、その会社で買い取ったイベント業務でも付き合いを持つことになったのは、やはり何らかの形で仕事上の付き合いを持たないと出てこない仕事だったと思っている。特にPAの仕事に関しては音楽の仕事として付き合えるので、想定外の仕事に繋がったケースだ。

 今の時代、いつ誰と仕事をする事になるのか分からないもので、全く専門分野とは関係のない人から仕事を頂く事が出来る場面というのは十分にあり得る。

 実は映像編集もお願いされていたのだが、専門知識がなくこちらは蹴ってしまった。だが、キャリアの形成という意味では知識を付けてでもやった方がいいのかなと思い始めている。

 とりあえず今受けているウェブライターの仕事をさっさと終えて、今後の仕事に専念したいと思っている。

 今までの付き合いを持っている人は、今付き合いがなくても今後何らかの形で仕事を貰ったりお願いする可能性というものがあるので、フリーの仕事を持っている人との付き合いは(そいつが大嫌いでない限り)持っていたほうが良い。思わぬ所で仕事に繋がる可能性があるし、苦しい思いをして取る仕事よりは絶対良い仕事が出来ると思う。

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