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叱られてるときの顔って国によって違うらしい:日本語教師の私から、外国人と働くあなたへ

外国籍の社員とうまくコミュニケーションがとれない!!
という悩みをお持ちの方は結構多いのではないでしょうか。

私も毎日、外国人の同僚や部下とのコミュニケーションに悩まされている会社員のひとりです。

そんな私が日本語教師の資格をとり、実際に教えてみることで見えてきた「コミュニケーションのストレスを軽減する」ための豆知識をお伝えしていきます。

仕事でミスをして叱られているとき、注意されているとき、あなたはいつもどんな顔をしていますか?

私だったら、叱られている内容やその状況にもよりますが、たぶんできるだけ真面目そうな顔、神妙な顔…目に力を入れて、でも絶対にらんでいる感じにならないように気を付けて、口角はあげすぎず下げすぎず、相手の話に適度に頷いたり聞いていることを伝えながら静かにする…今想像して描写してみるとこんな感じかなと思います。

だいたい表情って、どの国でも同じだと思っていました。ジェスチャーは国や文化によって違う場合もあるようですが、人間どの文化にいても嬉しいときや楽しいときには笑うし、悲しいときには泣くし……

でも最近、表情の解釈や場面に合わせて作る表情は結構文化に違うらしいと気づく出来事があったので今回はそれについて書きたいと思います。

この間、私のチームのミャンマー人メンバー数名とごはんを食べていた時のこと。どういう流れだったか、「日本に来たばかりのころ、仕事で失敗して上司に叱られて、叱られている最中の態度を注意されることが何度もあった」と言い出した人がいました。するとその場にいたほかのメンバーも「そうそう」「わかる」と同意。

確かに私も、その場にいなかった別のミャンマー人社員が注意されている場面に出くわしたことがあって、そのときに妙ににこにこしているというか緊張感がなさすぎるというか、表情に違和感を感じたことがありました。「叱られているときにヘラヘラしないで!こっちがひやひやする!」と密かに思っていたものですが……あれって、もしかしてミャンマー人あるあるだったの?

さらに質問してみると、ミャンマーでは、叱られているときに冒頭で私が書いたような「神妙な顔」はあまりしないそうです。
「お母さんに怒られているとき、なんでそんな顔するんだ!笑え!ってもっと怒られます。」と。

わ、笑えって言われるの……!?怒られてるのに……??

もちろん笑えと言ってもケラケラ笑ったりということではないのですが、表情が硬いと「叱られていることに不満がある」「言われていることに納得がいっていない」というようなメッセージになり得てしまうそうです。だから、「あなたの言うことに不満はありません」という意味を込めて、敵意がないことを示す表情、笑顔に近い表情になるようです。

よくよく聞いてみると、確かにそういう文化もありそうだよな、と納得。

笑顔の意味もその表情を使う場面も、言葉と同じように文化によって差があるということは気づいてしまえばそりゃそうか、とも思いつつ、今まで考えもしなかったので目から鱗のエピソードでした。

もし今後、相手の態度に違和感を感じた時、さらにそれが不快だったとき、一度時間を作って相手の文化について確認してみると良いかもしれません。相手の文化を理解して、こちらの文化も理解してもらったうえで良いコミュニケーションをとれると良いですね。

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