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長所と短所=○○○○

就活の面接などで監督者から
「あなたの長所と短所を教えてください」
と言われる。

ここで疑問が浮かぶ。

そもそも長所と短所の定義とは?
長所と短所を自分で気づいている人などいるのか?
逆にお前に問いたいわ! と。

辞書によると長所は
「性質や性能などで、すぐれているところ。」
短所は
「劣っているところ。欠点。また特に、人の性質などのよくない面。」
とある。

そんなの文字通りではないかと思う人が大半だろう。私もそう思う。

しかし、少し頭を捻ってみればもっと簡単にこの2つの言葉を理解できるようになる。

それが、長所と短所というのは
常に『表裏一体』ということだ。
例えば、
彼は、素面だと真面目で誠実(+)だが、お酒を飲むと自制心を失ってしまう(-)。とか
彼女は勉強をしない(-)が、頭が良いので天才と呼ばれている。(+)  という例だ。

この2つの例において、どちらも片方の(+)または
(-)を省いて文章を読んで頂きたい。

彼は素面だと真面目だ。(+)のみ
彼はお酒を飲むと自制心を失ってしまう。(-)のみ
彼女は勉強をしない。(-)のみ
彼女は頭が良い。(+)のみ

このように読むと、上記の文章は至って普通の文章である。
ここで気づいた人もいるだろうが、プラス表現はマイナス表現によって強調されているのである。
逆も然りである。

「彼女の例を見ると」
ただ頭が良い人はいくらでもいる。しかし彼女は勉強をしないのに頭が良いから天才と呼ばれている。勉強をしないという【マイナス表現】があるからこそ、頭が良いという【プラス表現】が引き立つのだ。

このように長所と短所は『表裏一体』であり、
自分の長所だけを探すのではなく、あえて短所も探すことで長所を引き立てることができるのだ。
短所は決して短所ではないのだ。

この理論は綿矢りささんの
「嫌いなら呼ぶなよ」
という本の中で書かれていたことである。
気になった方は是非手に取って読んでみて頂きたい。

自分の短所を嫌うのではなく、その短所のおかげで長所が引き立ち自分の生活をより良くしているので、むしろ短所を好きになってほしいと
今この文章を読んでいるあなたに伝えたい。

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