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「プロダクトデザイナーが学ぶ、UX/デザイン思考の基礎」  第3/10回 「ビジネスインタビュー」

7/17 #03ビジネスインタビュー

「プロダクトデザイナーが学ぶ、UX/デザイン思考の基礎」
第3/10回 のテーマは「ビジネスインタビュー」についてです。
毎回そうなのですが、講義で教えていただいた内容を日々の業務に重ねてみると「やってはダメこと」はたくさんあるのに、「やらないとダメなこと」は全然やっていません。
大学でも同じようなことを学んだはずなのに、私が日々の業務に都合の良いように解釈して、間違えた方向で実践しちゃってることも多いなと思いました。
できた気になっている、どこか勘違いしてしまった自分を見直すためにも、定期的に学び直す機会が必要なのでしょう。

「すぐにアイデアにいかず、まずは一呼吸おいて調べてみる」


最近の私の状況とも関連して、この言葉が今回一番刺さりました。
バイアスをかけるのも、アイデアを正当化するためのデータも、決め撃ちで手っ取り早く商品を完成させるための手段です。
バイアスというフィルターで重要そうな情報だけを選んで、集めるデータも極力必要なものだけに絞る。
商品ラインナップがたくさんあって、デザイン=色と形という価値観が強かった時代の開発プロセスが未だに残っているんだと思います。
作れば売れた、そんな時代には最適なプロセスだと思います。

でも今は違います。どんなカテゴリーの商品も、同じ価格帯のものを買えば十二分に高性能ですし、時間が経ってもそれほど大きな進化はありません。人がモノを買いたくなる機会が圧倒的に減っていると思います。
そんな状況の中、同じプロセスで商品を開発しちゃうと、その商品の価値が小さなペインの解決で終わってしまいます。

一つ一つの開発コストは下がっても、そもそも開発費をペイできるような価値が出せていないから、どんどん開発リソースが無くなって、商品力も落ちていく。

そんな負のスパイラルにハマっているように思いました。

「他の技術進化で消えるようなサービスは考えない」


例えば、「自動運転が完成すれば、飲酒運転や煽り運転はなくなる」みたいなことです。
今の自転車操業のような商品開発プロセスは、飲酒運転や煽り運転(これはこれで今すぐにでも無くなってほしいですが)を個々に無くそうとしているようなイメージです。

個々の商品アイデアはもちろんですが、まずは商品の開発プロセスを一呼吸おいて調べてみる、見直してみる必要があると考えました。


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