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フォントかるた拡張パックについて

秋も深まり、かるた日和の今日この頃。こんにちは、制作チーム2号の伊達です。
さてさてフォントかるたと言えば、48書体を収録したこの基本パック。

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どーん!これこれ。
基本パックの仕様や収録書体などについては、HPをご覧ください。

遊び方はこちら。

で、この基本パック。発売当初は「すげー」「頭おかしい」などと褒められて(違?)おりましたが、実はわりと個性的なフォントが多く収録されているため、上級者なら初見でもサクッと取れてしまいます。初めての方でも何度かプレイするうちにすっかり覚えてしまったという報告多数…。

むむむ!難ゲームだと思って作ったのに、そうでもなかった?
もももももも、もしかして物足りないー???

と、いうことで、2018年、拡張パックなるものを制作いたしました。それが「白」と「黒」の2種です。すべて本文用の明朝体という鬼畜仕様で、各12書体ずつを追加できるようになっています。
基本パックに1つ追加すれば60書体。2つ追加すれば72書体ものかるたが楽しめて、難易度は爆上がり!狂気!狂気!鬼狂気!

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正直なところ、制作チームもお手つきしまくりです。というか、書体を選んだ2号も勘で取るしかないという…。
しかし明朝体は、和文フォントの基本中の基本。これだけ種類がある(ほんとはもっとたくさんありますよ)ということは、微妙な違いに見えても組んだときに差が出ます。特に書籍などの長い文章は、どの明朝体で読むかで印象も読みやすさも変わってくると思います。
奥深い明朝体の世界にある「陰翳礼讃」にあるような、日本的な光と陰、紙の白と文字の黒のせめぎ合い、そんなイメージから「白」と「黒」と名付けました。
実際、2号は見比べているだけで充分楽しいです。はい。

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拡張パックは本当にフォントが好きな人や、基本パックで物足りない!鬼畜仕様にしたい!という人のためのものなので、基本的に少部数で売り切りにしています。
「白」「黒」の在庫がなくなったので、2019年の春には、ゴシック体だけを集めた拡張パックを2種類作りました。それぞれ12書体が追加できます。

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明朝体の本文に対し、ゴシック体はもともとが見出し用の書体です。デジタルデバイスではゴシック体の天下ですが、明朝体に比べると歴史は浅く、その分モダンで個性的。
プレーンなゴシック体からいま流行りのレトロなデザインのもの、アニメやサインで使われるものなどを集めました。俵屋宗達の風神雷神図屏風にあるような、力強い風神雷神のイメージがゴシック体に合うように感じたので、「風(ふう)」「雷(らい)」と名付けました。

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基本パックに「白」「黒」、それに「風」と「雷」を全部追加すると、なんと96書体!難易度抜群、見ただけでおかしくなりそうな書体の数です。さすがにこれでみなさん満足でしょう?フォッフォッフォ。

(ちなみに拡張パックは、デザフェスやゲームマーケットの出展販売、あるいは印刷博物館のミュージアムショップ、DNPプラザ、銀座MMMなどの限られたお店のみで販売しております。通販はhontoのみのお取り扱いです。部数は少ないので、お求めの際はそれぞれのお店の在庫状況をご確認ください。)

しかしそして!実はまた新たな拡張パックを作っております。明朝体、ゴシック体と来たら次はなにー???なんでしょう。まだ秘密。
秋のデザフェス、ゲームマーケットには間に合うかな?と思ってます。頑張って(印刷屋さんが)生産中。
今度の拡張パックは、フォントかるた史上一番美味しい(?)と思います!
ぜひお楽しみに。

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イメージはこれ!?なにそれ?

フォント名を読み上げて、そのフォントで書かれた札を取る。「フォントかるた」の制作チームです。書体やフォントに関するあれやこれを楽しく綴ります。https://www.fontkaruta.com