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要約筆記者。

 今日は外も暖かくて日差しも眩しい感じでした。このまま明日も穏やかで暖かい状態が続くようですね。

 さて、私は要約筆記者ですが、そもそも要約筆記ってなんですか・・・という話です。
 世の中には音が聞こえない方、聞き取りが難しい方、聞こえないから手話を使って会話をする方と、さまざまです。そのように音声から情報を拾えない方に対して、みなさんなら、どのように接しますか?
 状況がイメージしにくいと思うので、もう少し簡単な質問をします。旅行で日本に来た外国の方に対して、皆さんならどのように接しますか?
 最初の質問と、後からした質問は、一見全く違うことのように思えますが、実は根本的なところは同じなんです。
 と言いますのは、どちらもコミュニケーションをどう取るのかということなんです。

 後者の場合は、外国の方なので、すでに容姿が違うことから「英語話せるかな?」とか考えるわけです。
 では、前者の場合はどうでしょうか?同じ日本人で、外見は特に違いもなく、何も知らなければ、普通に話しかけようとしますよね?でも、話しかけたところで、聞こえないのですから、音声の情報が拾えないわけです。
 それでも、口話ができる方なら口の形を見て話をしようとしてくれるかもしれません。ですから、聞こえないということは、音声の情報を取得できない、コミュニケーションがとても難しいのです。
 そのような壁がある方達に対して、音声の情報伝達ができないのなら、文字で情報を伝えればいいじゃない、という考え方に至るわけです。そう、それが簡単にいうと筆談であり、要約筆記というわけなのです。
 そして、タイトルにある通りの「要約筆記者」というのは、通訳をする専門家なのです。専門家ですから、当然仕事として対応をしますし、依頼があって動くことになります。
 しかも、要約筆記者になるためには、養成講座(年間84時間)を受講して、年1回の認定試験に合格しなければなれません。
 ですから、資格として考えるとなかなかに難しくはありますが、資格を取得することで、国内どこでも通訳として働くことができるわけです。

 長々説明してきましたが、やる気があってある程度時間が取れる方なら誰でも要約筆記者になれるものなのです。
 ちなみに、私は2017年に資格を取りました。ただ、そこに至るまでは5年くらいかかりましたが、その理由はなかなか時間が取れていなかったため、勉強不足だったからでした。

ということで、今日はこの「要約筆記者」という言葉をこころに刻み込んで欲しいので記事にしてみました。

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