世界ウルルンマッチングアプリ体験記

長くなるので先に結論書きます。
私にはマッチングアプリが合わないので辞めます。
マッチした女性の方々は素敵な方ばかりでしたので、これは完全に私の問題です。

本題入ります。

時は遡って2023年2月。家で一人、画家兼YouTuberの柴崎春通さんのモノマネを練習していたときのこと。
柴崎さんのモノマネを習得しかけていたときにふと思いました。
俺はこんなことしていて良いのか?
周りは結婚したり子どもできたりしてるのに、俺は柴崎春通のモノマネを練習していて良いのか?
柴崎春通のモノマネを体得したとて、妹に披露して妹を笑わせるくらいしか使い道がない。前に森本レオのモノマネで爆笑してたから、柴崎春通も同系統だし笑ってくれるだろう、じゃないんだよ。

かといって彼女ができる気配もないし、どうもならんな、こりゃ。こりゃあれだな、出会いがないのが問題だな。最近はアプリで付き合い出した友達も少なくないし、毛嫌いせずにアプリやるか。

といった流れでアプリを始めました。

ただ、自分のことを一番良く知っているのは自分なので、自分にアプリが向いていないことは予想がついていました。
そして何より無駄金使うことを嫌うので、お金使って、やーめた、するのが嫌でした。
しかし、マッチングアプリというものは原則男性は有料。男性に風当たりの強い世の中です。
じゃあ無料のアプリはないのかというと、あるんだな、それが。
あの"マッチングアプリ"界で悪名高いTから始まるアプリです。
流石に世間知らずの私もTをやるのは気が引けましたが、無駄金使うよりは、まずマッチングアプリというもの自体を体験したいと思い、断腸の思いでインストールしました。
結果から言うと、やはりアプリは私には合いませんでした。
実際アプリを入れていた期間は数週間ほど、開いたのはその内数日もないと思います。
何が合わないかというと、知らない人と連絡を継続するのが辛かったです。
一応このアプリで2人会いましたが、何事もなく終わりました。本当に何もなかったです。信じてください!

ここで一つ、これを読んでいるかもしれない友人らに謝罪があります。
今までアプリ使ったことない体で話していましたが、本当はありました。でも、本当に数日しか実質使ってないし、ほぼやったことないようなもんです。本当です! 信じてください!! 何でもしますから!!!

閑話休題。

この体験で、私はアプリが苦手であることを確信し、再び柴崎春通のモノマネの練習に戻りました。

そして時を進めて6月の中頃。家で一人、BUMP OF CHICKENの藤原基央のモノマネを練習していたときのこと。
そういえば中学生の時、友達がメアドにBUMP OF CHICKENって入れてたけど、CHICKENのスペル間違ってたなぁ、なんてこと思い出していたときにふと思いました。
俺はこんなことしてて良いのか?
スペル間違っちゃうお茶目な友達も結婚したって聞いた気がするぞ。
カルマ背負ってるのは俺なんじゃないのか?

かといって彼女ができる気配もないし、どうもならんな、こりゃ。こりゃあれだな、出会いがないのが問題だな。最近はアプリで付き合い出した友達も少なくないし、毛嫌いせずにアプリやるか。

といった流れでアプリを始めました。

今回は以前の反省を活かし、有料のちゃんとした?アプリを入れました。
この頃にはマッチングアプリに関する知見を周囲から仕入れていたので、おすすめされていたWから始まるアプリを入れました。

まず入れて一週間ほどで気づいたTとの違いですが、断然マッチしやすいです。おそらく入会したてだとマッチしやすいようなアルゴリズムが組まれてると思います。そしてメッセージが続く率が高い気がします。
しかしここで問題があります。以前私は、知らない人と連絡を継続するのが辛くてTをやめています。
そうです。辛かったです。
同時進行で最大二桁人の女性とメッセージをするのは大変な重労働でした。メッセージを返すってこんなに体力使う作業だったんですね。今まで私にメッセージを返してくれていた方々、本当にありがとうございます。
そして、辛いと感じながらメッセージをやり取りすること自体に罪悪感を感じ、さらに辛くなりました。
ただここでもう一度強調しておきたいのは、女性の方々は本当に素敵な人ばかりでした。全部私の性格の問題です。本当に不便な性格です。

しかし今回は以前と違う点が一つあります。私はお金を払っているのです。それも三ヶ月分の一万円を!
私は心のなかにオードリー春日俊彰を飼っているのですが、彼がこう言います。

「トゥース」

そうだよな、元を取る、という言い方はあれだけど、何人かは会ってみたほうが良いよな。ありがとう、インナー春日。やる気が出たよ。

ということで数人と会う約束までこぎつけ、実際に会ってきました。 

しかしこれがまた大変でした。No pain, no gainとはこのことかと。
約束を取り付けてから会うまでに約一週間は空くのですが、この期間が辛すぎる。
ずーっと会う日のことを考えて、シミュレーションしてしまっている。
「あー、SnowManおすすめされたから聴いてから行くか」とか、「あのドラマ好きって言ってたから予習してくか」とか。
これは私が考えすぎで心配性な性格ゆえの自爆ですが、そういう性格なのでどうにもなりません。

でも、会ったら普通に楽しかったです。普通にというか、すごい楽しかったです。
人と対面で喋ることは嫌いじゃないし、お相手も素敵な方でしたので、私に気を遣い話を盛り上げてくれていました。
ただどこか、無理をしている自分もいます。
無理して笑ってる自分もいるし、無理して話を合わせている自分もいます。
本当はすぐにのぼせちゃうからサウナとか入れないのに、「サウナ最高ですよね!」とか言ってる自分がいます。
ディズニーはトイ・ストーリーくらいしかわからないのに、「ディズニーランド良いですよね〜」とか言ってる自分がいます。
家に帰って、夜寝る前にそれを思い出し、自己嫌悪に陥ります。声に出して「死ね! 俺!」と言います。
どんどん自分の嫌いな自分になっていく感覚がありました。

結論として、私に彼女ができないのは出会いの問題ではなく、私自身のマインドの問題でした。

継続して連絡を取るのが苦にならず、会う予定を立ててもそれが苦悩の種にならないような、そういう方に出会う必要があります。そして何より、私の柴崎春通や藤原基央のモノマネを採点し、具体的なアドバイスをしてくれる方に出会う必要があります。
しかしその為には出会いが何であれ、関係性を築こう、そして深めようという努力が必要になってきます。Tで会ったとしても、Wで会ったとしても、アプリを使わず会ったとしても、無理をしてでも歩み寄る努力が必要です。
正直、序盤でこの結論に至ってました。多分みんな、そうやって無理してるうちに好きになってるんだろうな。そうだよな。そうだと言ってくれよ! 俺が人一倍心を開きにくい保守的人間ってことじゃないよな!!

二十年来の友人にこんなことを言われたことがあります。
「遠藤はロマンチストだからなあ」
その時は否定しましたが、今は納得できるかもしれません。
存在もしない"運命の人"を探しているのかもしれません(きっしょ)。
そしてこれがアプリを辞める1番のきっかけなのですが、その友人らに上記のアプリ体験記を話したとき、こう言われました。
「遠藤、やなやつになったな」
これが決定打となり、アプリを辞める運びと相成りました。
好きでも嫌いでもない人に好かれるために、自分の好きな人たちに嫌われるほど私は馬鹿ではありません。

なあ、インナー春日。最後にお前の方からもなにか言ってくれよ。

「皆さん、遠藤のここ、空いてますよ」


追伸
読んでいないと思いますが、もし今までに私とお付き合いしていただいたことがある方がいましたら。あなた方は上記に当てはまらず、真剣に好きでしたので。人吉温泉。バーイ。

サポートされると税金とかめんどいっす