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【独立10周年】これまでとこれから

今からちょうど10年前の2011年7月1日。転職こそ重ねつつも新卒からずっと続けてきた「会社員」という道を離れ独立、自らの名を冠した事業「三宅マーケティング事務所」を立ち上げました。

それから今日に至るまで、あっという間だったようで本当に色々な出来事があり、大勢の方のご支援や応援もあり、膨大なインプットとアウトプットを繰り返しながらこの日を迎えることができています。関わって下さった皆様に心から御礼申し上げます。

自分はキャリアにおいて本当にラッキーな人間だと思っています。新卒〜35歳で独立するまでの期間ずっと「出る杭を引き上げてくれる」企業風土や組織・上司に恵まれ、沢山の挑戦と失敗を通じて

●マーケティング

●マネジメント

●新規事業

という3本柱における経験を、当時若干35歳の時点で圧倒的に多く積ませていただいていました。

その貴重な環境と経験に対する恩返しの気持ちに加え、自身のルーツ=母方の祖父が日本にマーケティングという概念を持ち込んだ視察団の一員だったこと、父方の家系のアカデミックなバックグラウンド(自分の「正」という名前は祖父の兄で最高裁の裁判官だった三宅正太郎さんからいただいています)そして何よりも、失敗や変化を決して批判せず、常に良い意味で楽観的に自分を応援し続けてくれた両親の影響を受け、

「すべての仕事は【人】によってつくられる」

「自身が関わる事業や組織の方たちに【新たな選択肢】を提示したい/潜在的な【可能性】を応援したい」

「子ども〜大人まで、特に【教育】に関して【海外】で先行している分野を積極的に取り入れ日本に定着させたい」

そんな想いから、自身の仕事のフォーカスを前述の3つの軸から【人そのもの】に移すことに決め、独立に至りました。

特に近年では「日本人が自信を無くしてしまっている」と国内外で頻繁に言われているクリエイティビティ分野に着目し、「人は皆あまねくクリエイティブである」と唱える【デザイン思考】の聖地・サンフランシスコ/シリコンバレーに単身飛び込んで本場の教育を受けたり、更には現地で実際に仕事までさせていただくという稀有な(もはや奇跡とも言うべき)体験を得てきました。

その後あいにくのコロナ禍もあり、段階的に準備してきた海外事業が白紙に戻るという辛い経験もありましたが・・こうして11年目を迎えるにあたり、あらためて初心に立ち戻りこの文章を書いています。

この10年の経験を通じて再確認した自身の最大の強みの一つは、「既にある物事の【再配分】に長けている」ということ(これは「まだ存在しない革新的なアイデアや行動を生み出せない」という意味ではないです)

例えば対企業様であれば事業や組織の再編/既存のアセット(人材や技術・設備など)を活用した新規事業/スタッフ一人一人へのコーチングによる業務分掌の転換、などがそれにあたります。

また対個人においてはデザイン思考を活用したパーソナルコーチング(=ライフコーチング)や、上記の様々な仕事と全く同レベルで自身の人生に欠かすことのできない【ダンスインストラクター業※】を通じた個性や可能性の発掘(ダンスの技術や表現力のみならず人格や人生そのものの)も該当します。

※今年2021年は自身がストリートダンスをスタジオで基礎から習い始めて20年(当時25歳)、現在教えているスタジオのレギュラー講師となってちょうど10年と、ダンス分野についても大きな節目の年となっています。

閑話休題。昨今よく「イノベーション」とは「0→1」であり、どのアイデアがそれにあたり、逆に●●は「1→10」なのでイノベーションではない、そういった論調(論争すら)を見かけます。

しかし実際に多くの企業様の事業立て直しや新規事業、はたまたスタートアップ支援の現場に携わっていると「そもそも完全な”0”ってもはやあるんだっけ?」という局面にも多く行き当たります。

そもそもインターネットがなかったら、そもそもスマートフォンがなかったら・・どうでしょう。真の"0"はもはや「人類の発明」レベルのものとなっているのでしょうか。でもこれは、イノベーションを「発明(特許的な)」や「プロダクトアウト」の観点だけで捉えているからなのでは?と個人的に考えています。

その議論に時間を費やすよりも、「消費者がまだ気づいていない困りごとや価値」に着目し解決する方法を考える。その手段が既存事業の改善であっても、完全なる新規事業であっても、その他の方法であっても一切関係ない。「消費者がまだ気付いていないこと」こそを”0”と捉え、それを仮に0.001からでも良いので可視化していく。手触りのあるものにしていく。

こうした観点において、(少し飛躍はありますが)今後の社会では「イノベーター」だけでなく「re: innovator」という存在が必要になってくると感じています。

これには2つの意味があり、文字通り「既存のアセットを徹底的に見直して再配分する(リノベーター)」という側面と、「どんなに小さなイノベーションでも良いので、それを断続的に生み出しつつ定着させていく(re:イノベーター)」というスキル。

この2つであれば、多くの資金や高度な技術・人材調達力を持つ組織でなくとも比較的、実行しやすいのではないでしょうか。

最後に、自身のこれからのミッションは、自らがまさに恩恵にあずかってきた環境のように「言葉の定義」や「実行の手段」にとらわれず、「どうすればできるか(「How Might We〜」:デザイン思考で最も重要視されているモットーの一つです)」ならびに「変わりゆく時代に対してどのように柔軟に適応できるか」

こうした思考や態度を持った人を、老若男女を問わず増やしていくこと。そのために活用できる自身の経験知見そして熱量を、同じく手段を選ばず注ぎ込む、なのだと捉えています。

そしてこの宣言のもと、現在まさに今後の事業展開について試行錯誤している最中です(そのため具体的な発表はいま暫くお待ち下さい)。

まだまだかつての世の中のように臨機応変にコミュニケーションが取りづらい社会環境ではありますが、皆様ぜひ引き続きキャッチアップやディスカッションをさせていただけましたら幸いです。

今後とも何卒よろしくお願いいたします!

※専門性の都合で公にできない参画プロジェクトが大半なのですが、公開可能な範囲での自身の経歴について画像を添付しておきます。

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