プレーからプレーへの切り替えがスムーズに継続出来る〜身体の状態③〜

前回の記事(https://note.mu/football_lab/n/nbe8bb7d4c9cc)で、

良い状態=
"プレーからプレーの切り替えがスムーズに継続出来る上に、自分の力をフルに出せて尚且つ判断を無理なく変えられる状態のこと"

であると述べ、

プレーからプレーへの切り替えがスムーズに継続出来るとは、、


"走りからのトラップ、切り返しからのシュートなど一つ一つの別々の動きや、やる事が一連の動作のようにスムーズに行われること"

と説明させてもらった。


今回の記事では、良い状態でいることが何故プレーからプレーの切り替えがスムーズに継続できるのかを書かせていただく。

まずはこちらの比較動画を観ていただきたい。






1つ目の動画と2つ目の動画は似たような形でシュートまで行っているが、シュートまでの状態に違いがある。

1つ目の動画は、はじめの進行方向が縦でそこから中に切り込んでシュートを放っている。状態が崩れやすい選手は、進行方向の向きが変わる時に、最初に進んでいた方に身体が持っていかれる。
(このシチュエーションだと、縦→右 に進むエネルギーを変える時に縦に身体を持っていかれてスムーズに右に行けずそこから無理やり体勢が崩れたままシュートまでいく選手が多い)

だが、この選手(コウチーニョ )は良い状態を保ったままスムーズに方向転換及びシュートまでいけている。
おそらく、これで相手の足が伸びてきてシュートブロックされそうなら、状態が良いだけに他のプレーも選択できるだろう。

対して2つ目の動画は、身体が左前方に持っていかれてる状態で中に切り返しているため、状態も崩れていて、そこから無理矢理シュートを打とうとしてることもあり、シュートまでがワンテンポ遅くなっている。

タッチも足元にしか置けず、最後は窮屈な状態でシュートするしかない状態になっているのがわかる。(ここからキックフェイントでもう一個ドリブルで運ぶのは体勢的に難しいだろう)

このレベルでプレーする選手だから、キーパーと一対一になったらほぼ点に繋げられる技術があるだろう。それでも止められてしまうのは、やはりプレー中の身体の状態が悪くそのプレーしか出来ない形になっているからというのが、殆どの原因だろう。

これは、ドリブルからシュートだけでなく、
トラップからのドリブル、パスしようとしてからのドリブル、フリーランからのトラップ、走りながらのセンタリングなど "〜から" のと付く全てのシチュエーションにいえることだ。

では、良い状態を身に付けるとしたら何からすれば良いのか、それはまず、

自分の良い状態の正しい重心の位置と姿勢を知ること

 がファーストステップとなる。

基本的に、状態を崩さずプレーできるのが一番良いが、それでも予期せぬところにボールが来たりして状態を崩してしまう事もあるだろう。その時にいかに素早く自分の良い状態に戻せるかが、自分の力を発揮できるかどうかに関わってくる。

次回からは、良い状態の身に付け方を書いていくので是非目を通して欲しい。

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