2019/03/03 SheBelievesカップ第2節 ブラジル女子代表 1-3 なでしこジャパン
スターティングメンバー
アリーニ
レティシア・サントス、エリカ、モニカ、タミレス
デビーニャ、フォルミガ、アンドレッサ・アウベス、アドリアーナ
マルタ、ベアトリス
山根恵里奈
宮川麻都、南萌華、大賀理紗子、有吉佐織
籾木結花、宇津木瑠美、中島依美、阪口萌乃
池尻茉由、横山久美
日本のボール保持
日本のキックオフで始まった試合は、左前線にロングフィードで相手を押し込み、そこからボールを保持した。日本は前節から半分以上選手を入れ替え、初代表キャップの選手も含むフレッシュなメンバーで挑んだ。
ブラジルのボール非保持時は4-4-2で、プレッシングの開始ラインはセンターサークル前方であり、1列目はCB-CMF間のパスラインを切る。4-4-2同士で噛み合わせがはっきりすることで、対峙する選手に意識を引っ張られていた。ゾーンディフェンスにおける味方との繋がりをあまり認知できておらず、ハーフスペースやライン間でフリーで前を向けるシーンが見られた。
しかし試合の多くの時間帯でブラジルのペースだった通り、ハーフスペースやライン間を再現性を持って攻略できていたとは言えない。相手がスペースを守る意識が低いのであれば、相手に判断を強いるようなポジショニングや動き出しを共通認識として持ちたい。特にアメリカ戦の横山はライン間でボールを受ける動きが優れていたのに、この試合では影を潜めていた。
ブラジルのボール保持
ブラジルがボールを保持する展開となり、両SBが高い位置を取り前線に4枚並ぶ中盤空洞化のような形となった。
日本のボール非保持時は4-4-2で、アタッキングサードからプレッシングを行ったが、相手にボールを持たれ自陣に押し込められる時間帯が長かった。
ブラジルが優勢だったのは質的優位によるだろう。CFWのマルタなど前線の選手に対して、若手CBコンビの南と大賀らはかなり苦戦を強いられた。特に後半ブラジルの同点弾では、ブラジルのペースの中でボールを自陣深くから蹴り出すことができずに、ボックス内で何本もシュートを撃たれた末の結果だった。またカウンターアタックでスペースがある時もフィジカルコンタクトで置き去りにされたりと、課題が残った。
4人同時選手交代
ブラジルはアドリアーナに代わってジェイジが投入される。日本は横山、池尻、有吉、阪口に代わって小林里歌子、長谷川唯、鮫島彩、遠藤純が投入される。さらに宇津木に代わって杉田妃和が投入される。
山根恵里奈
宮川麻都、南萌華、大賀理紗子、鮫島彩
籾木結花、杉田妃和、中島依美、遠藤純
長谷川唯、小林里歌子
籾木の決定機に繋がった左DFタミレスのミスから日本の流れになり、籾木がより前に飛び出す回数が増え、長谷川がライン間を広く走り回って日本が攻め込めるようになる。一方ブラジルは攻め込まれるとボール奪取後中盤を省略して前線に蹴り込むようになるが、ボールを拾えるようになる。
ブラジルはベアトリスに代わってラケルが投入される。
日本の勝ち越し弾は、自陣深くのスローインから中盤のオープンスペースへボールを出しカウンターアタックとなり、籾木のダイレクトクロスから小林のヘディングで得点した。
ここから先は
¥ 100
#フットボール統計学