23/4/9 サッカー観戦(FC東京vs湘南ベルマーレ)
サッカーには、これをやれば絶対に勝てる、こうやって守れば点がとられることはないとかいわゆる絶対が存在しない。
正解がない時代、課題を自分で見つける能力が問われる時代において、こんな最良なスポーツはないと思う。
そして、今年3年生になる我が家の次男も、サッカーの抽象的な概念を理解し、高度な視点でプレーを見ながら言語化する力が著しくついてきている。
前置きが長くなったが、昨日は息子と息子のサッカーチームの仲間たちと味スタでサッカー観戦へ行ったのでそこでのエピソードを1つ執筆する。
ハーフタイムの親子の会話
父「前半見た感想は?」
※フラットな感想を聞くために敢えてopen question。また、試合中は息子は前列に座っていたから一切親子で会話はしていない。
息子「湘南のDFラインめっちゃ高いね」
父「えっ、なに!お父さんと全く一緒!」
サッカーを見る視点は人それぞれで、この試合であれば、仲川のゴールとか、スウォビクのセーブがすごいで感想がかぶるのは分かるがまさかDFラインで感想が一致するとは奇遇だ。
帰宅後、風呂での親子の会話
父「湘南のラインは確かに高かったけど結果、仲川に先制されたよね。ラインが高いことのメリットとデメリットは何だと思う?」
息子「メリットとデメリットってなぁに?」
父「メリットはライン高いことこんな良いことがあるよという点で、デメリットはその反対でこんな悪いことがあるよという点。」
※こういう子どもとの何気ない会話から生まれるピュアな質問からも、小学生を相手に選手たちの辞書の中にある言葉で指導することの難しさに改めて気づく。
息子「良いところは…(5秒くらい?沈黙は)…ルーズボールを拾えるところ!」
父「ルーズボールってなに?」
息子「うーん…こぼれ球とか?」
父「味方でも相手でもないボールをルーズボールというよね。」
息子「お父さんがDFでもライン上げる?」
父「お父さんはスピードに自信が無いからあんなラインを高くするのはなかなかできないね。」
この後の正確な会話の内容は覚えていないけど、
守備の連動の必要性
裏へ蹴られるリスクやプレスがはまらなかった時のリスク
ハイラインだと攻撃のスペースが消せてボールがとりやすいor相手がミスしやすい
等々を息子と風呂で議論した。
こういう議論は実に楽しい。(息子よ、ありがとう!)
サッカーこそ最強の教育ツール
冒頭書いた、課題を見つける能力や抽象的なことを言語化する能力という観点では、非常に得るものの大きいサッカー観戦になった。
これは、もちろん、息子だけではなく、新米コーチの私自身にも当てはまる。
学校では先生が問題や宿題を与えてくれて、ほとんどの問題には明確な答えが存在する。
一方で、湘南ベルマーレは何が正解でどうすればディエゴオリベイラや仲川といった強烈なFC東京のオフェンス陣をおさえられるか絶対的な答えがないなか戦術を決めて実行する、学校の宿題とは正反対だ。
学校を否定するつもりはないが、今もこれからも社会で求められるのは明らかに湘南のディフェンスの要素であり、私がサッカーが最強の教育ツールだと思う所以はここにある。
これからも息子とともにサッカーの視点や引き出し、知識を増やしつつ、サッカー観戦を楽しみたい。
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