#1保育をどうしよう未来会議2022夏

どうも、保育主任やまもです。
今回から始まるこのシリーズは、ユニファ株式会社主催のオンライン研修会のレビューです。研修の内容は「保育・子育て」です。


今年の夏も「保育をどうしよう未来会議」が行われましたね。いつもリアルタイムでの参加が難しく、アーカイブ視聴になっていますが参加させていただいています。

こんなに豊富で、しかも無料で見られる研修会はない!といつも思っています。

無料登録をすれば、みなさんも見られます。
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園単位の申込みになっていますが、園を通さず個人で見たいという方もいると思います。その場合は、ご相談ください。

今回の未来会議のコンセプトは、
「子どもを真ん中においた保育・子育て社会の実現に向けて」です。
素敵なコンセプトですね。


視聴した研修動画

今回私が視聴した動画は、基調講演です。

汐見稔幸先生
「いま改めて考えたい「社会全体で子どもを育てること」について」


3行レビュー

社会で育てるということの具体を説明されていました。中でも保育園の社会の位置が変わってきていること、本音を語り合う保護者と園のパートナー関係についての話がありました。利用条件の緩和のお話もありました。


やまも的ポイント3選

ここからは、私の独断と偏見で研修動画のポイントを書いていきます。
動画を視聴して思いついたことでもあるので、動画の内容とズレることもあるかもしれませんが、ご了承ください。


パートナーの関係

保護者と保育者の関係はパートナーである、というお話がありました。
”支援”というと支援する側される側という上下の関係が見えてきてしまいますし、”預ける側と預かる側”というのも預かる方が少し上の立場になります。サービスでいうと、利用者が上で提供者が下のイメージがありませんか?「お客様は神様」なんて言葉に酔いしれるクレーマーがいるのは、おそらくそういうことなのでしょう。

保育施設は、保護者と保育者がパートナーの関係であることが大切なんですね。それは、保育の中心が保護者でも保育者でもなく子どもだからなのではないでしょうか。
昨日の教育研究大会の講演でも「子どもの生活が豊かになる環境の選択」という話が出て「ほぉぉ!」と唸りました。(詳細は今日のやまもゼミに書きます。)子どもの生活の豊かさを目指して、保護者と保育者がパートナーとなり環境を提供していく。これが幼児施設の原点の考え方なんですね!


石橋をどうする?

それぞれの子どもの理解ができることが保育者の専門性である、というお話の具体例が面白かったです。

「石橋を叩いて渡る」ということわざがあります。
よく慎重かどうかの例えに使われますね。

子どもによって
 石橋を叩いて渡る子ども
 石橋を叩かず渡る子ども
 石橋を叩いて戻る子ども
 石橋を叩かず戻る子ども
などなど、子どもたちは様々な顔を見せます。

それらの子どもをフラットに理解してあげるのが保育者の専門性です。
フラットというのは、結果だけを見ないということです。「石橋を渡ったかどうか」で子どもの良し悪しを評価するのは、保育者の専門性ではないということです。
また、石橋を叩かない無鉄砲な子どもはダメと評価するのも保育者の専門性とは言い難いということですね。

それぞれの子どものそれぞれの考え方を尊重し、フラットに理解できることが保育者の専門性なのです。

ちょっと綺麗事に聞こえるので一言付け加えます。
「ぜひ石橋を叩いてほしい。ぜひ渡ってほしい。」と願いを持つことは悪いことではないと私は考えています。願いを持ってはいけないのではなく、今の子どもの姿をありのまま見取ってあげることが大切なのです。大人の願いから逸れているとしても、それは今のその子の姿です。そこからどう願いにむけて子どもから自分から変わろうと思える(指導して修正するのではなく)環境や機会をつくるかが保育なのではないでしょうか。


保育者が余る

これはこれからの話ですが、子どもが減り、保育者が余る事態が起きます。これは確定的な未来です。
その時のために、制度が変わっていくでしょう。保育施設の利用条件の緩和や、保育園の地域化(拠点化)など誰でも利用できる施設になっていくと予想されるそうです。ここはぜひ汐見先生の言葉で聞いてほしいです。

この変化を現場が拒否していては、おそらく生き残れないんですね。この変化を面白がって「それならこうしたい!」と進める園になりたい。園でありたい。職員集団でありたい。と私は思います。


まとめ

保育をどうしよう未来会議は、本当に未来のことを考える機会になります。

みなさんもこれから私がたくさんレビューを書きますので、興味を持った研修動画はご自身の目と耳で感じていただけたらと願っています。

長いシリーズになりますが、よろしくお願いします。


やまもゼミ

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