#4保育をどうしよう未来会議2022夏

どうも、保育主任やまもです。
このシリーズは、ユニファ株式会社主催のオンライン研修会のレビューです。研修の内容は「保育・子育て」です。

今年の夏も「保育をどうしよう未来会議」が行われましたね。いつもリアルタイムでの参加が難しく、アーカイブ視聴になっていますが参加させていただいています。

こんなに豊富で、しかも無料で見られる研修会はない!といつも思っています。

無料登録をすれば、みなさんも見られます。
登録はこちらから↓↓

園単位の申込みになっていますが、園を通さず個人で見たいという方もいると思います。その場合は、ご相談ください。

今回の未来会議のコンセプトは、
「子どもを真ん中においた保育・子育て社会の実現に向けて」です。
素敵なコンセプトですね。


視聴した動画

今回視聴した動画がこちらです。

学校法人真愛学院
認定こども園真愛幼稚園園長 山中真介先生 
「認定こども園における『体験』からの『学び』を大切にするための取り組みと今後」


3行レビュー

「ゆったりとした保育」をテーマに、園が変化していく取り組みを紹介しています。ICTについては、園に合ったやり方や出来を目指していくのが良いとの考えを述べられています。


やまも的ポイント3選


ここからは、私の独断と偏見で研修動画のポイントを書いていきます。
動画を視聴して思いついたことでもあるので、動画の内容とズレることもあるかもしれませんが、ご了承ください。

美徳を考え直す

最初にして最大の改革だと思います。
幼児施設は、まだまだ手書きや手間をかけることが美徳とされている。ここは一般社会とのギャップがある。とのことでした。まさにそうですね。最近ほんの少し改善されてきた園もありますが、それでも「手書きの温かみ」という意見を持つ方が多いです。しかも、保育者にも保護者にもその意見を持つ人がいるという事実もまた、脱却に時間を要しています。
私としては「手書きの温かみ」よりも「言葉」や「読み取り」や「視点」や「(子ども側に立つ)姿勢」という温かみを大切にしたいです。非言語的な部分が多いですが、絶対大事です。

美徳を捉え直し、ICTを活用して業務負担を減らす。その減った時間の一部を保育や子どもに向かう時間に使うんですね。そこにもICTを活用することで、時間短縮をしていきます。

今の3行も誤解を生みやすいです。2点述べます。
まず、業務を減らしてから増やすという順番です。新しいことにはすぐに取り組みたくなる管理職の方って多いように思います。私もかも…と自覚しています。なので、増やす前に減らす、です。今ある仕事を無くす、もしくは小さくすることができてから増やさないと、職員がオーバーワークになります。当たり前なんですけれど、忘れがちです。

もう一点は、減らした業務の「一部」を保育や子どもに使うことです。すでにオーバーワークで業務時間に仕事が終わっていないのが保育者です。なので「減らしたからその分増やしてもプラマイ0だよね」という考えは間違いです。マイナススタートですからね。

また、今まであったことを減らす時には保護者からの批判も受けます。職員からも批判されることもあります。「前のほうが良かった」と。それは新しく覚えることがあったり慣れていなかったりすることから起こるのか、本質的に以前の方が良かったのか、ここは慎重に考える必要があります。
例えば時間短縮をねらってプリントの様式を変更したとして、その様式変更に最初は時間がかかるでしょう。それは変更した分の代償です。なので、ここで批判が出てもまだ続けるべきです。その後、軌道に乗った後も時間がかかるなら、それは失敗です。時間短縮というねらいを達成できていないからです。

美徳と改革の出だしは時間がかかるお話でした。
ICTについて山中先生は「ICTを濃くしようと思えばいくらでもできる。ただ、それが正解なのではなく、園にあったやり方や出来を決めることが大切」とお話されていました。ICT化!とひとまとめにせず、一つ一つのことを吟味して園に合った選択が必要なんですね。


見える化の取り組み

園での見える化を紹介いただきました。

見える化の重要性は書くまでもないですが、一応完結にまとめます。
 1.保護者との距離が縮まる
 2.子どもの成長を説明できる(心も身体も)
 3.教員間の共有
です。山中先生がおっしゃっていました。

そして真愛幼稚園さんの実践です。

ポートフォリオを週に1枚書き、それを学年で持ち寄るそうです。作成時間は15分。作成は担任です。副担任は分かりません。
ポートフォリオに書く項目も決まっていますが、そこまでここに書いていいか分からないです。気になる方は動画をご覧ください。

ドキュメンテーションを作成し、子どもも保護者も見られるようにしておくそうです。こちらは学年主・フリーの先生が週に1枚作成します。学年主はポートフォリオもドキュメンテーションも作るのか?それとも学年主は担任をもっていないのか?詳細は分かりませんでした。

いつもの?日誌記入などはもちろんあるなかでの見える化の業務です。兼用にできたら時間短縮ですが、そこはそうもいかないようです。日誌にしては内容が足りないんでしょうね。毎日作成ではないですし。

うちの園はどんな形を「見える化」と「保護者発信」と「保育記録」のゴールにしたらいいかな、と考える機会となりました。
【現在の取り組み】
  クラス園児分の連絡帳(月1で1ページ)持ち帰りが多い
  クラスだより(月1)1時間?
  個人名簿型記録(随時)残ることがあれば随時
  保育マップ型記録の練習(週1)15分
  クラスの振り返り(週1)15分
  放送教育(番組視聴)の記録(月2)1時間?
  ドキュメンテーション(学年にお任せ)1時間?

こんな感じです。
やはり連絡帳の持ち帰りを改めたいです。私は園で連絡帳を書いたことがなかったです。朝・夜・土日でした。家族がいると持ち帰りは厳しいでしょう。これからは育休明けで時短勤務の職員も担任を持つことがあるでしょう。その時にこなせる量を基本にしたいです。


認定こども園の職員シフト

ここは幼稚園である私たちには想像がつかない部分ではありますが、将来こども園になるとしたら考えておくべき点です。

それは、担任がいつまでクラスにいるかということです。

保育園の勤務の考え方は、開園から閉園までを一つの保育時間として捉えて、早番遅番をみんなで回しているのだと思います。
一方、幼稚園は教育時間と預かり保育時間に分けて考えています。教育時間は9時から14時、預かり保育時間は14時から18時半です。朝は開園から教育時間までは朝預かりの時間です。このように時間を分けると、担任は14時から放課後になります。

こども園に移行する時に職員の勤務形態をどうするか、これは大きな分岐点です。おそらくまだ私には想像もできないメリットデメリットがあるでしょう。いろいろな園の取り組みと課題をこれからも学んでいきたいです。


まとめ

いかがでしたか。長文になってしまいました。すみません。
今回から園の取り組みを知ることのできる動画なので、基調講演とはまた違った学びがありますね。
一緒に学んで良いとこ取りしていきましょう。


やまもゼミ

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