過集中をどう取り扱うか
ASD/ADHDの方にはもしかしたら共感いただける話かもしれません.
私は過集中な自分が止められないことがあります.特に繰り返しが多い作業や小さい工夫が独自の工夫で繰り返されるような仕事です.
具体例を出します.
私はアプリの開発ディレクターのアシスタントの仕事をしていたことがありました.開発ディレクターはアプリを作ると決まった時に,何を開発するか,どう開発するか,開発してくれるエンジニアさん、デザインをしてくれるデザイナーさんとともに話をしアプリを開発を全体をみながら進めて行く仕事です.
当然,最初は何を作れば良いかわからないので,どんな機能があればいいのか,どんな動きになれば良いのか,どんなデザインがあれば良いのかなどを考え,そして時にプロフェッショナル(エンジニア,デザイナー)に相談し進めていきます.
私が過集中になってしまったのは,「ワイヤーフレーム」という資料の作成作業です.
ワイヤーフレームはアプリがどのように動くのかを仮想的に体験できる「紙芝居」みたいなものです.
この資料を元にエンジニアさんが開発をします.
開発には膨大な時間とお金がかかります.
「この機能が欲しい!」
「やっぱり作ってみたらいらなかった!」
いわゆる「手戻り」が多くなると,時間やお金ももったいないですし,せっかく作っても意味がないのではないか,とエンジニアの気持ちも下がってしまいます.そのためこの資料が大事なのです.
そして,何を開発すれば最短距離で欲しいアプリになるのか自体を決め,道筋を見せるのはディレクターの仕事です.
ワイヤーフレームを作成する際にコメントをつけることができました.そのコメントにアプリとしてどういった動きをしてもらいたいのか,文字が入力できる場所があればそれは「英語だけ」なのか「日本語だけ」なのか全てを細かく決めていきます.
その作業がとてもはまってしまい,
18:00-2:00まで集中してしまいました.作業が完成すればいいのですが,実は作業開始時点で方向性が間違っていたのです.指定された形式で作業ができておらず大きな手戻りになってしまったのです.
私の時間だけが無くなるのはいいのですが,この作業分だけ前倒しで進められた他の人の作業が進められなくなってしまいます.
そして過集中のために集中力を使ってしまった私は次の日はしばらく集中できなくなってしまいます.
私が集中に入る前にまずは作業確認をする.それをやっていきたいと思っています.しかし,「作業確認をしていなかったから失敗した」→「作業確認をする」が改善策ではなく私の中に闇がありますので,それについて時間はお話ししたいと思います.
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