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「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」をキャッチコピーに

 今更ながらです。本屋大賞とは2004年に設立された、NPO法人・本屋大賞実行委員会が運営する文学賞です。

一般に、日本国内の文学賞は、主催が出版社であったり、選考委員が作家や文学者であることが多いが、本屋大賞は、「新刊を扱う書店の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。

実行委員会を立ち上げたメンバーの1人である杉江由次(本の雑誌社・営業担当)は、そんな出版界の苦境のなかでも本を売る大きな機会であるはずの直木三十五賞(以下「直木賞」と略記)で、2003年の1月発表分で「受賞作なし」だったため、出版社の営業として自分が普段接する書店員の声を拾い上げるために本賞の設立を思いついたのだという。

・対象作品は過去1年間に刊行された日本の小説。

・1次投票で1人3作品を選び投票を行なった後、選出された上位10作品のうちから2次投票をおこない決定する。

・1次投票には制約はないが、2次投票はノミネートされた10作品を全て読んだ上で推薦理由を記載し投票しなければならない。

・2次投票は、3作品に順位をつけて投票し、順位に応じた点数をつけて集計される。
各順位の得点は、1位=3点、2位=2点、3位=1.5点。

(ただし、第1回と第2回のみ、1位=5点、2位=3点、3位=2点で集計された)
Wikipedia

ちなみに、本屋大賞歴代一位の小川洋子氏は現在芥川賞の審査委員長です。

書店員のみの読後感偏差値のようでもあります。


本屋大賞
https://www.hontai.or.jp

 凪良ゆう氏の2024年本屋大賞 8位 『星を編む』

凪良ゆう/講談社
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語。

「春に翔ぶ」―瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。
二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?

「星を編む」―才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。

「波を渡る」―花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。

『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。


初出

 本屋大賞の内容を詳しく知らないまま「星を編む」をたまたま手にして混乱してしまった。

2022/10〜2023/11(小説現代)の加筆改稿の際、本の題名『星を編む』を初めて読む読者もいるとは想像しなかったのだろうか?

 凪良ゆう氏のプロフィールも謎で本名は分からなかった。腑に落ちない読後感でした。

抽象的な題名に覚え難い名の人々の相関図がわかりにくく、途中ギブアップしたくなって…

 かなり以前に子と「フルハウス」にハマった事がある。英会話の勉強にもなった。

『フルハウス』(原題:Full House)は、アメリカで製作されたシチュエーション・コメディ(テレビドラマ)。

ABCテレビで1987年から1995年にかけて全192話が放送された。制作はロリマー・テレビジョン。

妻を事故で亡くした男が、男友達に助けられながら子育てをしていく物語である。

普通の人間関係ではない"家族"がコメディタッチで描かれた教育としても素晴らしいと思った。
今も英会話はフルハウスで学んだ⁉︎と笑います。

最近では「万引き家族」の映画(2018年)も本も読んだ。

どれも内容のあるもので目的意識もわかる。好感度も高い。

 何故に本屋大賞と帯にまで大きな印刷が…本屋大賞を詳しく知らなかった。

設立の意味は理解できましたが"書店員が売りたい本"は理解出来なかった。

凪良ゆうさんの「ゆう」は女の子のネーミングに好い名前だとかねがね思っていた。

仮に姓が変わっても馴染みやすく寛容な含みがあると思っていた。

この"ゆう"さんは普通の家族ではないスタイルに特にこだわり、それが受け入れられる…市民権を得たように推し進めるところが気になった。
深い愛を享受した人が愛を語りエンジョイする。心地よさも伝わってくる。

フルハウスはコメディタッチだった。人と人との関係が優しく発信することが参考にもなった。
食事をしながらジョークも教わる。

 YOU(ユー)メッセージとして正当に発信するのは違和感が残ると思いました。


胡散臭い考えかもしれませんが…
愛は「新しい」も「古い」もない。
「愛」は身に染みたクッションのようなものだと思うのです。

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