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縁切り上等!離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル 読後感想 

3組に1組が離婚する現代、誰もが無関係ではいられない⁉︎

 刺激的なキャッチにすぐに思い出したのは『結婚しない女』(けっこんしないおんな、An Unmarried Woman)

1978年のアメリカ合衆国のドラマ映画。 監督はポール・マザースキー、出演はジル・クレイバーグとアラン・ベイツなど。

ニューヨークを舞台に、結婚16年目で子育ての苦労からは解放されたものの、夫から浮気を告白されて別居することになった女性を描いた都会派人間ドラマの秀作とされる女性映画。

 著者、新川帆立(shinkawa hotate)のごく最近の"X"に『普段リーガルエンタメを描く作家として扱われると「いや別にリーガルにこだわりありませんけど?」となるのに、いざ法学の本を読むと「面白!!」となるから、なんだなんだで法学は好きなんだよな。最近読んだのだとこれが面白かった。法学全く知らない人にこそおすすめです。』

経歴も素晴らしい方ですが、法学の本を読み物のように読む…らしい。

45年前のアメリカ映画の顛末は爽やかな感動だったと記憶しています。

 「結婚」の響きはハッピーですが「離婚」はマイナーなイメージしか今まではなかった!

しかしながら、この本はもし…万が一、イヤ千が一でもその場に立たされた時には勇気が沸くのではないかと確信した。

例えば、結婚など博打のようだと生涯独身だった篠田桃紅は100歳を過ぎて現役だった。

 クロワッサン症候群(クロワッサンしょうこうぐん)とは、人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚適齢期・出産適齢期を越え、自らの生き方に自信喪失し、焦りと絶望を感じている中年女性の心理的葛藤の形容である。

語源は、1988年に刊行された松原惇子の『クロワッサン症候群』。

このフレーズに憧れた時代の流れもあったが、何か不自然な思いがした。

 クロワッサン(雑誌)に最多記載された桐島洋子氏(桐島かれんの母親)は梯子(ハシゴ)を外してしまって、45歳で結婚生活を選んだ。クロワッサン(雑誌)は暮らしの雑誌に変わっていった。

 何を言いたいのか…新たな女の生き方は結婚をターゲットにしない。どこか白馬に乗った王子さまがいつか現れて…風な雰囲気ではない。

松岡紬の生き方に種々の事情はあっても自分に正直な気持ちに好感が持てる。

婚姻届は名前を書くだけで簡単ですが、離婚手続きは数字しかないそうです。腹を決めたら冷静に考える。

 最大公約数的な選択肢を決めた私は間違いだった…かもしれないとも考える。

家族を掛けて素数で割ってそれでもやり遂げる自信があったけど…自身の結論はまだ出てない。

 先の桐島洋子氏の現在は認知症を発症されている。生き方も死に方も自由。

シングルマザーに市民権を得たのは彼女の功績もある。なるべく説明する必要がない人生がシンプルだと思ったけど…何回もトライ出来ない。


 好きなように生きる。この環境と能力を得るのが当然でありながら難しい。後悔はしたくない。

 「三組に一組の離婚」に素通り出来ないと心する。

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