見出し画像

血糖値を自力で下げるやり方はあるのか?

フォレスト出版編集部の寺崎です。

40歳をすぎたあたりから健康診断の数値が気になりだすものですが、みなさんはいかがでしょうか。

◎コレステロール
◎血糖値
◎中性脂肪
◎γ-GTP

このあたりでしょうか。

ただ、血縁関係に糖尿病の人がいる方がいちばんチェックすべきは「血糖値」、さらには「ヘモグロビンA1c」の数値でしょう。

2型糖尿病については、遺伝がいちばん大きい要素な気がします。まだ30代でも「境界型糖尿病」と診断された人もきっと多いと思いますが、そのまま放置するのは絶対にNG!

はやめに対処すれば、本格的な糖尿病になるのを避けることができるそうです。

ところで、この「糖尿病」という病名、なんとかなりませんかねと思うのは私だけでしょうか。「甘い糖」に「尿(おしっこ)」なんてワードが入っているのがとてもダサいです。

”ゲルトハルト・シュタイン症候群”とかなんとか、「なんかカッコいいな」と思える病名だったら、いいのにな。

「実は俺、ゲルハルト・シュタイン症候群なんだよね」
「えっ、そうなの?お気の毒に・・・」

みたいな。
・・・という、どうでもいい与太話は置いておいて。

糖尿病予備軍のあなた、そして現在糖尿病を治療中のあなたに、朗報です。今週発売された新刊が救いの書となるかもしれません。

書影をクリックするとAmazonページに飛びます

タイトルは『血糖値を自力で下げるやり方大全』。著者はご自身も1型糖尿病である糖尿病専門医の市原由美江さんです。美人すぎる糖尿病専門医!このたび初著書となります。

タイトルの通り、インスリンを打たずに、薬にも頼らずに血糖値を下げる裏技を97本ご用意します。なんといっても、医師自身が1型糖尿病(インスリンを打たないと命にかかわる先天性の病気)であることが、類書から際立った差別優位性です。

今日は発売を記念して、本書の「はじめに」を全文公開します。

『血糖値を自力で下げるやり方大全』はじめに

 私は現在、糖尿病専門医として糖尿病患者さんの血糖値を下げるお手伝いをしています。と同時に、実は私自身も糖尿病患者です。小学6年生、11 歳の時に1型糖尿病の診断を受けたので、もう30年選手! 大ベテランです。
 この糖尿病という病気は11歳の私にとって、悲しくて苦しくて、ただただ面倒なものでしかありませんでした。食べたいものをガマンすることもありましたし、毎日、1日に4回のインスリン注射と血糖値測定も欠かせません。なにより周囲からの偏見やいじめがつらく、糖尿病は私から明るさを奪いました。
 そして両親にも私の病気のせいで、経済的、時間的に大変な思いをさせたと思います。助成制度のおかげで医療費こそかからなかったものの、定期受診の付き添い、インスリン注射や血糖値の記録にも両親の手を借りなければなりませんでした(大人になってからも、この病気のせいでローンを組むのにも大変でした……)。
 でも、1型糖尿病は私に新しい夢を与えてもくれたのです。
 当時の私の主治医はキリッとしたボブのよく似合う、笑顔の優しい女医さん。一緒に病気と闘ってくれる、とてもたのもしいパートナーであり、憧れの人でした。
 そんな彼女のようになりたい、私も同じ糖尿病患者さんの助けになりたいと考えるようになったのです。
 そして医師となり15年目になります。
 いま、私の患者さんの9割は2型糖尿病を患っている方です。
 1型でも2型でも、「血糖値を下げる」「合併症を起こさない」「健康寿命を延ばす」という目標は同じ。患者さんと医師という立場ではありますが、「仲間」「同士」でもあります。だからこそ、彼らとの対話を大切にしています。
 世間話も含め、話をよく聞くことで、仕事の内容や家族構成、趣味などの生活を知ることができ、血液検査などの数値で分かる以上のことを理解できるのです。なにより患者さんとの会話からは、血糖値を下げるためのヒントにたくさん気づかされます。
 この本では、30年にわたる私自身の糖尿病体験で得た「日常生活の中」で「ちょっとした工夫」でできる「血糖値を下げるヒント」と、糖尿病専門医として患者さんたちを診るなかで気づいた「血糖値を下げるヒント」をまとめてご紹介します。
 内容としては、ヘモグロビンA1c7%台までの比較的コントロール良好な方向けの情報が多くなっています。該当する方は、ぜひ、今の段階で少しでも自力で血糖値を下げるようにしておきましょう。軽度の糖尿病なら、血糖値を下げるのも、それほど大変ではありません。
 しかも、それによって合併症リスクもぐっと低くなります。
 糖尿病治療は、人生を楽しく、前向きに過ごすために行うものです。
 でも、糖尿病の治療にはタイムリミットがあります。
 食事療法や運動療法だけで血糖値がよくなるのは最初だけ。血糖値が悪いままで数年経過すると、薬を飲んでも効きにくくなり、薬を調整しても改善しなければ最終的にはインスリン注射を使う治療になります。
 インスリン注射は効果的な治療ですが、金銭的な負担や、注射や消毒の手間や管理に手間がかかるのも事実です。
 まずは、「日常生活の中」で「ちょっとした工夫」で、一緒に血糖値を下げてみませんか? 
 血糖値に向き合うすべての人が、笑顔あふれる自分の人生を歩めるようにと、心から願っています。そして、赤ちゃんや子どものころから、毎日インスリン注射を打ち、血糖値と向き合って頑張っている子どもたちが世界中にたくさんいることも知っていただければ幸いです。
 
     2023年3月吉日
         血糖コントロールを頑張る同士たちへ愛をこめて   
         糖尿病専門医 市原由美江

*****

本書では自力で血糖値を下げるさまざまな具体的方法をご紹介しています。今後、フォレスト出版公式note記事でもぼちぼちお伝えしていきますので、お楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?