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ファッション・ブロガーが教える、ファッションにおいて最も格好いいスタイルとは?

フォレスト出版編集部の山田です。

「ファッションにおいて、最も格好いいスタイルとは何か?」
おしゃれ好きな人にとって、一度は考えるところになるのではないでしょうか。

ファッション・ブロガーである『わたし史上最高のおしゃれになる!』(小林直子 著、扶桑社)の著者は、この問いに対してそれは「完璧に見せないスタイル」であると断言しています。では、完璧に見せないとはどういうことなのか?この記事では、本書からおしゃれな人が編み出した完璧に見せないスタイルのテクニックに注目してご紹介させていただきます。

完璧に見せないスタイルが、最も格好いいスタイルである理由


テクニックについてご紹介する前に、そもそもなぜ著者は完璧に見せないスタイルが最も格好いいスタイルであると考えるのかについて見ていきたいと思います。

まず、なぜ完璧なスタイルはおしゃれではないのでしょうか?
著者は、その理由について下記のように綴っています。

完璧であるとは隙がないということ、しかもそれは一種の防御のかたちをとった、攻撃でもあるからです。
完璧には、それ以上という状態がありません。完璧とは、それで行きづまりということです。もう進歩や進化や成長はありません。これ以上、進歩も進化も成長もないということは、実に退屈なことです。そして、行き止まったその先には、崩壊が待っています。完璧の次の段階は崩壊です。完璧に行き着いてしまったら、人は崩壊を恐れて防御態勢を取り始めます。

著者は、「完璧な人は崩壊を恐れる人であり、防御的で、もはや魅力のなくなった人」と言っています。一方、完璧ではないということに関して、著者は次のように述べています。

完璧でないということは、まだ未来があり、発展や成長する可能性が残されていて、防御的ではなく開放的であり、自由に誰とでもコミュニケーションをすることが可能ということです。そして、何よりも魅力的であるということです。

以上の理由により、おしゃれな人たちは完璧を嫌い、それを回避するようなスタイルを考え続けるのだそうです。では、完璧でないスタイルをどのように作るのでしょうか。著者によると、それは「抜け感」、「着崩し」、「外し」の3つテクニックを使うそうです。

完璧に見せないテクニック3つ


1.抜け感


抜け感とは、「ずっとつながっている部分からの隙間」であると著者は定義しています。

抜け感のスタイリングの基本は、首や手首、足首を少し出したり、またはこういった各部位の「首」とは別に、肌が透けて見える部分をつくることです。

例えば、袖をまくったり、Vネックをきたりして、隠してもいい部分をあえて出すことがポイントなのだそうです。ただし、度を過ぎると、抜け感を通り越してただの露出になってしまいます。

真夏のタンクトップとショートパンツ姿は、抜け感とは言いません。それは単なるエロスの強調です。見ている人がそれとは気づかない程度の、これみよがしな肌の見せ方を抜け感と呼びます。


2.着崩す


着崩しについて、著者は次のように述べています。

完璧な着こなしを崩すことを着崩しと言います。崩す、つまり壊してみることです。やり方は、まずは普通に着てみる、そこから袖をまくってみる、襟を立ててみる、シャツの第一ボタンを外す、パンツの裾を追ってみるなど、完成された服の形そのままで着ないで、崩す部分をつくっていきます。

ポイントとして、崩しにあたっては、必ず鏡の前で全体のバランスを見ながら行うのが大事なのだそうです。なぜなら、人それぞれ素敵に見えるポイントが違うためです。なので、自分が一番素敵に見えるバランスを見つけていきましょう、と著者は言っています。

3.外し


著者によると、外しの方法は2つあります。まず、外しとは、完璧から外すことを意味しているそうです。そのため、大きな意味で外しのテクニックの1つは、着崩しになるそうです。もう一つは、外しのアイテムを1つ付け加える方法です。この方法について、著者は次のように述べています。

全体としてどうしても普通だったらこのコーディネートには取り入れないだろうと思えるものをあえて付け足していく、これが外しのテクニックになります。ただじ、外すのは一か所に押さえておきます。1つ以上の外しを入れると、それは外しではなく、そういうテイストが好きな人になります。

以上、完璧にしないスタイルを作るための3つのテクニックをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。人はつい「もっと良くなりたい」という想いがあるからこそ、完璧を求めがち。でも、何事も本当の魅力というのは、もっと肩の力を抜いた「完璧ではない、隙がある」という状態から生まれるのかもしれませんね。

本書には、ほかにもファッションで自分らしさを表現する方法なども解説してあるので、ご興味のある方はぜひ本書を参考にされてみてください。


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