陰謀論の中には稀に「本物」が混じっている
つい数週間前だったら、政治にあまり興味がない人や、その人の党派性によっては、以下を「陰謀論」と一蹴していたはずです。
次のTweetは6/26日のNHK「日曜討論」の様子を紹介しているものですが、事実、NHK党の黒川幹事長が安倍氏と統一教会の関係について述べた意見に対し、自民党の茂木幹事長は「事実に反する発言はやめてもらいたい」と一蹴していました。
しかし、それから2週間もたたないうちに、これは陰謀論ではなく、真実だったことが周知されることになりました。
別に、「オレは知ってたけどね」と勝ち誇りたいわけではないんですが、私はもともとこれを真実だと思っていました。実際、安倍元首相が統一教会に送ったメッセージ映像も見てました。ディープフェイクとも思えません。
私がまだ小中学校あたりのころだったと思います。
ワイドショーで統一教会による壺を売りつける霊感商法や、合同結婚式を社会問題として取り上げ、連日にわたって報じていた時期がありました。その異様な光景にカルト性を感じたものです。
それが時を経て(実際は岸信介のときからですが)政権や首相と繋がっていると知ったときは、出自が韓国の統一教会と日本の保守層(私は厳密な意味での保守とは思いませんが)の組み合わせという意外性も相まって、たいへん驚いたものです。
自民党に対して舌鋒鋭い「日刊ゲンダイ」が数年前に記事にしたくらいで、大手マスコミも野党もろくに追求しません。
こうなるともう、「何か闇の勢力が動いているのか?」と、私も陰謀論脳に染まりそうになります。
さて、以上のように〈陰謀論には稀に「本物」が存在するため頭から否定することはできない〉と語るのが『あなたを陰謀論者にする言葉』の著者である雨宮純さん。
本書では、陰謀論と考えられていたものの、実は真実だった事例として、次の2つが出てきます(本記事用に少し改編)。
ちなみに、政権与党といかがわしい組織のつながりとしては、以下についても本書に記されています。
もちろん、自民党だけではありません。
野党第一党の中にも「ディープステート」の存在を前提に政策を語っている国会議員もいますし、3.11は人工地震によるものと主張する人物と深いつながりがあった某党の党首もいます。もう、こういう人たちにはご退場願いたいものです。
また、現在の陰謀論の源流の1つであるカウンターカルチャーが生み出したオーガニック志向・反ワクチンと保守思想を組み合わせたような思想の政党もいます。
我々の代表であると同時に公僕である国会議員が、おかしな発言をしていないか、いかがわしい組織とつながっていないか、常に気に留めておきたいものです。
(編集部 いしぐろ)
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