こんにちは。
フォレスト出版・編集部の美馬です。
先日の投稿で、アルツハイマー病と糖尿病の発症メカニズムが酷似しているという事実から、糖尿病にならないための行動がアルツハイマー病の予防にも繋がるという話をしました。
糖尿病というと、「インスリン抵抗性」について思い浮かべる人も多いと思います。インスリンはホルモンの一種で、脳のはたらきのためにも、血糖値をコントロールするためにも、なくてはならない物質です。
生まれつきインスリンが全く分泌されないのが1型糖尿病。インスリン抵抗性を起こし、血糖値のコントロールができなくなるのが2型糖尿病です。そして、インスリン抵抗性を起こし、脳の情報伝達がうまくいかなくなるのがアルツハイマー病と言われています。これはいったいどういうことなのか?
6月新刊『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田善二・著)ではこのように解説されています。
「脳内インスリン抵抗性」がアルツハイマー病の発症そして悪化を助長させるというのです。たいへんに恐ろしい事実です。それでは、これを回避するためにはどのようにしたら良いのでしょうか?
糖尿病予防や治療の際には、血糖値のコントロールが必要になりますね。徹底した糖質制限なども必要になるかもしれません。糖尿病患者が皆太っているというわけではありません(その詳しい理由は本書にも記載しています)が「糖質が多い食事=太りやすい食事=インスリン抵抗性を起こす食事
=糖尿病になりやすい食事=アルツハイマー病になりやすい食事」というイメージは容易にできるでしょう。
もうお気づきのとおり、本書ではアルツハイマー病予防で1番重要なこととして「食事」を挙げています。注目していただきたいのは、”和食は本当に健康的か?”ということ。牧田先生はこのような見解を述べています。
驚くべきことに、実は和食はアルツハイマー病のリスクを上げるおそれのある食事だったのです。健康的に見えるら和食を食べていれば大丈夫! というわけではないのですね。
では、どんな食事がおすすめなのか。
その答えは、ズバリ「地中海料理」です!
地中海料理と言えば、アクアパッツァ、アヒージョ、パエリアなどが代表的でしょうか。これらに共通しているのは、魚や植物性食品(野菜、豆類、キノコなど)を中心に、調理にはオリーブオイルをたっぷり使っているところですね。炭水化物をあまり摂る必要がない分、魚や野菜をたくさん食べるので空腹感とは無縁でいられます。地中海式ダイエットと呼ばれるダイエット法もあるくらいです。
さらに、ある研究で認知症予防に効果があるという報告もなされています。なんと、地中海式ダイエットを取り入れると、アルツハイマー病で35%、血管性認知症では55%もリスクが低下するというのです。
牧田先生自身も、毎日の夕食は、地中海式ダイエットの理論をなるべく取り入れ、白ワインをほどほどにたしなんでいるそう。おかげで太ることもなく、肌もすべすべなのだとか。自分の患者さんにも自信を持っておすすめているとのことでした。
このほかにも本書では、”アルツハイマー病は脳の糖尿病”という観点から、一生アルツハイマー病と無縁の生活を送る方法をお伝えしています。Amazonでは本日より発売開始、全国主要書店では6月12日(月)から発売されます。何歳からでも始められる、新しいアルツハイマー病予防の指南書、ぜひお読みになってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。