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「ソーシャルグッドといえばFor Goodを」 確立させるリードキュレーターの仕事

社会をより良くするプロジェクトに特化した、掲載手数料0円のクラウドファンディングFor Good。

For Goodの全ての実行者が「クラウドファンディングに挑戦してよかった」と思えるようにサービスの紹介や企画の提案をする、リードキュレーター部門の中尾英理さんに話を伺いました。


名前:中尾英理
配属部署:リードキュレーター部門
出身学部:外国語学部
趣味:トルコ語、トルコ料理、ウクレレ
興味のある社会課題:日本の自殺問題について

For Goodに入ったのは「誰かを応援したいから」

ー なぜFor Goodで働こうと思ったのですか?
就職活動をする中で、社会起業家に興味を持つようになり、社会課題をビジネスで解決することもモットーに掲げている、株式会社ボーダレス・ジャパンに入社しました。
まずは「事業を作る、そして動かす」ことについて学んだ方がいいと、代表の田口からアドバイスをもらい、For Goodに入ることを決めました。
For Goodの取り組みを知るうちに、いろいろな課題に関われることや実際に社会を変えたいと思っている方の想いを理解した上で応援ができるのは、すごく素敵だなと思ったのも決め手でした。

ー 社会起業家になりたいとは素敵ですね!どのような社会問題に興味を持っているのですか?
学生時代から、日本の自殺問題に対してすごく課題感を感じています。
きっかけは、小学生の時のキックベースボールクラブのコーチが自殺をしてしまったことです。
側から見たら幸せそうでも、心に課題を抱えて1人で決断してしまうという問題が実際にあることに当時とても衝撃を受けました。

また、大学時に仲がよかった友達が鬱状態になってしまったことも、大きく影響しています。自分なりに支えになれるようにメッセージでのやりとりをしていたのですが、相手はそれに対して申し訳なさを感じたようです。
友人自身の問題ではなかったので、辛くなった時に社会がどう手を差し伸べられるかが大事だと思いました。
「今の社会の現状を変えたい」と思い、メンタルヘルスについてより深く興味を持つようになりました。

学生時代に中尾さんが主催した、メンタルヘルス系のイベント

ー 実際に今、For Goodの中ではどのような課題に触れ合っていますか?
For Goodではソーシャルグッドなプロジェクトをたくさん掲載していて、その中でも孤独問題をなくす「繋がり」をつくるプロジェクトがたくさん立ち上がっていると感じています。
私は今の社会が孤独を感じやすい社会になっていると考えているため、自然に注目してしまうのかもしれませんが、孤独を感じさせないために居場所をつくろうとしているプロジェクトが印象に残っています。

社会に埋もれる「ソーシャルグッド」を発掘する

ー 中尾さんは「リードキュレーター」という役割を担当されていますが、どんな仕事ですか?
一言でいうと、「ソーシャルグッド」を発掘する仕事ですかね。
社会を良くするために活動している方を見つけて、「活動の課題を解決するためにクラウドファンディングを活用してみませんか」と提案をしています。
相手が今どういうことに悩んでいるのかを探りながら、一つの手段としてクラウドファンディングのFor Goodを紹介することや、提案した企画を実現させることができる役割だと思っています。

ー 中尾さんが提案する際に気をつけていることはありますか?
こちらが一緒にやりたいという理由だけで、意見を押し付けないようにしています。
リードキュレーターを始めた頃は、For Goodを使って欲しいが故に一方的にサービスの説明をしてしまい、相手を困らせてしまうこともありましたが、
リードキュレーターをする中で、「この人が本当に目指しているものってなんなんだろう」と考えるようになり、素敵な活動を広めるために、1つの手段としてFor Goodを知ってもらいという想いが芽生えるようになりました。コミュニケーションをする中で、課題を見つけ、クラウドファンディングの活用方法を具体的に説明します。
今はクラウドファンディングを使う時期じゃないかもしれないと思ったら今は違うかもしれませんね、と正直に伝えています。

また、事前に相手のことを調べて活動内容などを知った上で、いくつかアイデアを考えてからミーティングでお話しするようにしています。
相手が何に悩んでいるか、少しでも力になれることはないかを考えながらアイデアを出していると、「確かにそれならできそうです」「そんなこと考えたことなかった、やってみたいです」という声をいただくと本当に嬉しいですし、提案してよかったなと思います。

常に笑顔でミーティングに臨む中尾さん

ーどうやって相手の想いを引き出しているのですか?
私が興味を持ってお話させていただいていることを素直に伝え、自分の素を出すことで、相手の方にも素を出してもらうようなミーティングの環境作りを心がけています。
こちらが一方的に話してしまうと、ガードが硬くなって本音が聞き出せなくなってしまうので、一緒にプロジェクトをやりたいと思った方にしか声をかけないということも大切にしています。
本当にいいなと思った人に声をかけた上で、相手の方の本当の思いを聞けるような質問を重ねることを意識していますね。
せっかく貴重なお時間をいただいているのでこの時間をお互いにとって無駄にしないという気持ちも常に持っています!

ー リードキュレーターとして、印象に残っているプロジェクトはなんですか?
Braillies(ブレイリーず)さんの、「見えにくい」を体験できるロービジョンカフェを実現したい!というプロジェクトが印象に残っているプロジェクトのひとつです。
活動について書かれている記事を拝見した時に「素敵な活動をしているからこそ、多くの人に知ってもらうべきだ」と強く感じたのが、声をかけたきっかけです。
実行者さん自身も目が見えにくい方なので、プロジェクトの準備は周りの人たちがサポートしたり、ご本人も読み上げアプリで文章を理解したりしているのを見て、助け合いながらプロジェクトを広げていくその空間が心に残っています。

相手に合わせたステップで、クラファンを実現

ー リードキュレーターの仕事にはどんな力が求められますか?
相手の内面を深堀りする力と、自己開示力が必要かなと思います。
「相手を知ってもらうためには、まずは自分のことを知ってもらう」
その上で、この人と一緒にやりたいと思ってもらうことが必要不可欠だと思います。

アイデアを出せばいいのではなく、臨機応変に相手に伝わる形で論理的に提案ができることも必要な力だと感じています。
相手の方がクラウドファンディングについて全く知らなかったり、実行することを考えていない場合は、特にアイデアを具体的に共有し、オリジナルのものに消化してもらうことが大事だと思います。

ー For Goodではサービス開始から1年で500件以上のプロジェクトが掲載されていると伺っています。For Goodのプロジェクトが増えている秘訣を教えてください。
やはり、タイミングがすごく大事だと思います。
実行者さんが実施したいタイミングは尊重しつつ、今やるべき理由を提示できることが必要ですね。
加えて、クラウドファンディングに対して具体的なイメージを持ってもらうことも大事です。
クラウドファンディングを始めることに不安を感じている方はとても多いので、できる限り悩みを取り除き、ワクワクしてもらえるように今後の理想を掲げて、クラウドファンディングへの意欲を生み出すことも秘訣の一つだと感じます。

ー たとえば、どのように不安を払拭されていますか?
まずは、客観的なデータを共有して、不安を解消しています。
何をしたら結果が出るということを過去の経験や実行者さんのデータをもとに説明しています。
他には、その方の活動や想いへの共感を素直に伝えるようにしています。
どんなに素敵な行動をしていても、素直に共感してもらえる経験が少なく、活動に自信がない方が結構多いと感じます。
私が実行者さんにとって、一番の応援者でありたいと常に思っています!

ー リードキュレーターをしている中で、成長したと感じられるスキルはありますか?
相手目線での視点で物事を考える力です。
相手にとって何がプラスになるかと考える癖が常に身につくようになりました。
クラウドファンディングに全部繋げようとせずに、互いにとって一番いい形を見つけることを大事にしています。

ー リードキュレーターのやりがいを教えてください。
「中尾さんが声をかけてくれたからクラファンに挑戦できました。」と言っていただいた時は、本当にお声がけしてよかったと思います。
また、全く知らなかった分野の方が、どのように働いていて、何を課題に感じているのかを知ることがとても勉強になります。

ー 中尾さんにとってのリードキュレーターとは、一言で表すとなんですか?
社会を良くする挑戦者の方々の「お節介サポーター」です。
お節介だからこそ、相手の課題に何かプラスにできる案を提供することができると思っています。
私が元々お節介な性格なのかもしれませんが、課題や悩みを持った方や素敵なプロジェクトを考えている方の背中を押すことがリードキュレーターの役割だと思っています。
実際に「声をかけてもらえてよかった」と言ってくださることが多くて嬉しいです。

ー For Goodにはどんな人が合うと思いますか?
社会に何かしらの課題感や熱い想いを持っていて、素直にプロジェクトを応援できる方が合うと思います。
私が声をかけた方々がプロジェクトを掲載してくださって、そのプロジェクトによって社会がどんどん前進しているのを実感します。
「世界をもっと良くしたい!」という想いを持ち続けていれば、やりがいがある働き方がFor Goodではできます。
また、色々なプロジェクトに関わることでたくさんの社会課題を知ることができるので、常にエネルギーをもらえます。

For Goodは人の想いをさらに大きなインパクトにできる場なので、気になってくださった方や、人を応援することで社会を良い方向へ変えていきたい方はぜひFor Goodに来てください!とても楽しく働けると思います!

For Goodでは一緒に働く仲間を募集しております。
少しでも気になった方は詳しい情報をご覧ください!

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