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【中国コラム】中国はなぜ「おまいう」なのかを考える

昨日はこんなニュースが話題になっていた。

これに対し、日本のSNSでは「お前が言うな!」と言う声ばかりである。
いわゆる「おまいう」だが、数あるコメントを見ていくと思うことが2つある。
1つは、中国はなぜ「おまいう」を繰り返すのか。
もう一つは、日本人はなぜ、「なぜ中国は"おまいう"を繰り返すのか」を考えないのか。

今回は、そこを私なりに考察していく。

中国はなぜ「おまいう」を繰り返すのか。
結論から述べると、これは「国内向け」なのではないかと。

中国の歴代王朝は、「正統性」が重要である。要は、国(王朝)が存在する大義名分である。
中華人民共和国の「正統性」は、実は時期によって変化している。最初はもちろん共産主義だが、後に金となり、最近の中国共産党の主張は、以下のとおり。

「中国は『境外勢力』によって侵略されている。それを守るのが中国共産党である。人民を守るのは共産党のみである。だから共産党は正義の味方だ」

このロジックによって外交が動いている。その典型が「戦狼外交」と呼ばれる強気の外交である。
『境外勢力』とは実に曖昧で、その時その状況によってコロコロ変わる。日本人にとって、そして今の中国にとって、『境外勢力』は主に日本だと思って結構である。なぜなら、中国は国策として反日を大々的に行っているからである。
よって、日本と言うのはこの上ない悪であり、懲らしめるべき存在である、

そんな悪に対して断固として戦う共産党。中国としては、人民に対してこうイメージをつけたい。なぜなら、共産党は人民の味方、正義の味方だからだ。

「我々共産党は、悪の化身日本に対してこんなに頑張っているんだ!!」

国内向けアピールだと推察できる。

そんな「悪の権化」に対し、弱気に出たらどうなるのだろう。
「巨悪に屈してしまった共産党」
として国メンツも、国家戦略も台無しである。
どころか、今まで『境外勢力』に向いていた矛先が自分たちに向いてしまう。

中国国内と言うのは、実はそれほど不安定なのである。

「外交は内政の延長である」
よく言われる言葉だが、近頃の中国はその「内政」がよく出ていると感じる。
特に、「内政」の都合により、日本に対しては必ず強気に出ないといけないことになっているため、自然とこういう対応にならざるを得ない。
こういう向こうの台所事情がわかっていれば、中国産も苦労してるんだなぁお疲れちゃん😊とねぎらいの言葉1つぐらい書きたくなる(笑)

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