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生活を無理して服を買うのはダサいよと、服を作ってる人がそろそろ言わなきゃいけないよな

大学生の頃、アルバイト代のほとんどを服に使っていたと思う。
ある日、急にどれだけ見かけの装備を揃えても中身がないんじゃなんも意味がないなと表参道のど真ん中で虚無に感じてその日から考え方が変わった。大学3年生の就職活動がはじまる頃だった。

僕は頭が悪いので自分が悪いのに「高い服持ってることがすごいみたいな価値観を植え付けたブランドたちが悪い!くそが!」と思っていた。

大人になるとやれ税金だの将来だの親の介護だのなんだのと服なんかにお金を使ってられない。服なんかより現実と将来が重たすぎる。どう考えても明るくなる見通しのない社会を前にお洒落してどーーすんだって思う。しかしやっぱり心のどこかでファッションの魔法にかかって街を歩きたい気持ちがあって同じ気持ちの人がいるはずだと思ってはじめてしまった。(愛
でもだからこそ、ちゃんと「服よりもまず大切なことがある」と興味を持ってくれた方に伝えられたらいいなと思う。服を極めるなら、服だけをやってちゃ薄っぺらい。

世の中、服よりも大切なことと服よりも楽しいことばかりだ。いつも思うしインスタでもTwitterでも何度も書いている。

そんな時代に服を作ってしまっている。それは僕が狂ってるからだ。やっぱり大好きなんだと思う。ファッションやお洒落が、カルチャーやムーブメントが。こんなに服だらけの時代に服を作り続けたいということ、お許しください。できればどうか適度な消費でファッションを楽しんで、あとは好きな人と出かけたり自分の知見を広げるためのお供にしてほしいなと思う。僕もそんなお客さんと小さなカルチャーを作っていけたらすごくすごく誇らしい。

生活を切り詰めてまで買うほど、大事なものでもないんだ、でもだからいいんだ。

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