自分の作品講評
ゴミの日
この作品は、いわば、「ゴミなりきりセット」である。私自身の弱さを表している。
色と紐に注目していただきたい。
まず、この作品は白い布と赤い紐で包まれている。
赤は注意や危険を意味し、見えない怖さもある。
そしてその中から出てくるのは萎れた黒い布と切れ端や未完成な布。
普通服を作る時は、
試作を作り、アイロンで布を整え、布をミシンで縫い合わせる。
これはアイロンがけもしていないし、ミシンで縫う前の仮縫いを残している。
仮縫い糸は非常に解けやすく、簡単な力で千切れてしまう。
切れ端は試作用やミシンの縫い目を確認するものである。
失敗の跡が現れるの意の”襤褸が出る”と使い道の狭いボロ布を掛けている。
それらの布は他人から見るとただのゴミであって私だ。
ゴミの日は外に晒される。それは社会である。
毎日がゴミの日。
(※画像は現Xにて公開)
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