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第35回:月の霊学2 ダークムーン・エルリック|月に封印された悪霊達

タイコウの噴火口

8世紀のオランダに、タイコウという天文学者がいた。
彼がある夜、何気に望遠鏡で月を眺めていたら、白光を放出している噴火口を発見した。
これが「タイコウの噴火口」といわれるものだ。
しかし、この月の噴火口から放出している白光については、未だに天文学の世界では解明できていない。

けれど、秘教科学を紐解けば、この謎とされている月の噴火口の白光についても簡単に説明することができる。
このタイコウの噴火口から放出されている白光は、実は人工的なものであり、月の内部空間で居住しているハイラーキーのアデプト(超人)達による科学的な作業から発生したものである。

その月のアデプト達は、月の内部空間で、太陽のエネルギーや宇宙を還流しているエネルギーから必要なものを科学的に抽出し、不要なものを一種の煙として噴火口から排出しているとのことだ。
そして、精製し抽出されたエネルギーは月の内部空間に必要なもので、月を巨大な宇宙船として操作する動力に活用されるという。

彼ら、月のアデプト達は、地球を大災害から保護するべく、月という巨大な宇宙船を操作しているらしい。
この「大災害」とは、一体何を意味しているのか。

私達人類は知らないが、月の裏側には「ダークムーン・エルリック」という地上の悪霊達の総本山があるといわれている。
その悪霊達が、月を地球に衝突させて地球を破壊しようと企てているようだ。

これに対し、月のアデプト達は、このダークムーン・エルリック(以下、エルリックと記す)の邪悪な企てを阻止する為に、月という巨大な宇宙船を操作し、常に地球を悪霊達の攻撃から守っているとのことである。

そして、月は自転せずに時々軌道を変えてまた元に戻るが、それはこのような悪霊達による霊的な悪影響から地球を守る為のものであるといわれている。

インドには17万5千年前に制作された太古の
天文図の解説があるという。それにはかつて
地球と月との間には交通が行われていた時代が
あると記されている。当時の月のアデプト達は、
今の人類では想像もできない程の科学力を有して
おり、宇宙に漲る磁力の流れや、九次元振動を
活用し、星から星へと星間旅行していたという。

満月の夜に行われるハイラーキーの霊的大祭

かつてエルリックの悪霊達は、月のアデプト達によって、エルリックの内部に封印されたそうだ。

しかし、エルリックが地球上の人類に与える霊的な悪影響は未だに続いており、そのエルリックから放たれる混沌としたマイナスのエネルギーは、地上に戦争や災害などの凶事をもたらすとされている。

それに対して月のアデプト達は、エルリックがもたらす様々な凶事を阻止するべく、満月の時に最も強くなるプラスのエネルギーを利用し、悪霊達による地球への災禍を防いでいるという。

このように、月のアデプト達は、邪悪なエルリックからもたらされる地球への悪影響を遮断しているそうだ。
そしてこれらと連動し、地球上のハイラーキーは人類に霊的な祝福のエネルギーをもたらすべく、満月の夜に神秘的な霊的大祭を執り行っている。

月の満ち欠けの周期(朔望月)は約29.5日であり、満月の周期は毎月約1回なので、1年で12回~13回(12.368回)天空に輝くことになる。
よって、ハイラーキーのアデプト達は、満月に合わせて毎月霊的大祭を執り行っている。

なかでも有名な霊的大祭が三つ存在する。
4月|白羊宮 イースター祭
5月|金牛宮 ウエサク祭
6月|双子宮 キリスト(マイトレーヤ)祭

これらが春の三大祭といわれるものであるが、特にこの三大祭の時には、神(宇宙)の大いなるエネルギーである「光、愛、意志」の三つのエネルギーを容易に得ることができるといわれている。

このように、満月の時にはより多くのエネルギーが得られるのであるが、厳密に言うと「月のエネルギーが強く働く」というよりも、「地上では、満月のエネルギーと人類が同化しやすい」ということのようである。
その為、スピリチュアリストのグループ達は、満月の夜に世界に祈りを捧げたり、集団で瞑想を行ったりする。

私達人類が月を見るときは地上からでしか観測出来ないので、タイコウの噴火口といわれるものが一体何であるのかは不明であるが、秘教の世界では月は巨大な宇宙船であり、その内部で処理されたエネルギーを排出しているものがタイコウの噴火口ということになる。

秘教での「月連鎖」とは

これは秘教の世界の話だが、秘教とはまた別に「月は表面が改装された宇宙船である。」と仮説を立てた人達がいる。
それは、旧ソビエト連邦の科学者達だ。

彼らは、以下に記す六つの理由から、このような結論に至ったようである。
1. 月はいつも同じ面を地球に向けている。
2. 月は太陽とほぼ同じ大きさに見える。
3. 月は地球の衛星としては大き過ぎる。
4. 月の年齢は地球よりも古い?
5. 月の中心部は空洞である。
6. 月は金属の外殻に包まれている。

特に四番目の「月の年齢は地球よりも古い?」ということに関しては、ハイラーキーのアデプトも認めている。

秘教的に、「月」は今の地球連鎖よりも前の「月連鎖」の四番目にあたる目に見える球体であった、といわれている。

この「連鎖」とは、太陽系における霊的進化に伴う「気が遠くなる程の期間」を指す言葉である。
神(宇宙)は、その太陽系ではそれ以上霊的に進化できないという段階に来ると破壊をもたらし、新しく霊的に進化できる太陽系を創造する。
これを惑星の連鎖という。

月連鎖というものを簡単に説けば、今の太陽系の前にあった古い太陽系のことを指しているのであり、今の太陽系はその頃よりも新しい太陽系になるのである。

先程「古い太陽系において、月は四番目の目に見える球体であった」という話をしたが、今の地球はその頃の月と同じ界層上にある為、四番目の球体としての位置を占めているようだ。

宇宙の進化は全部で七重で構成されているので、全てのものに「七」という神秘的な数が付きまとってくる。
その為、私達の地球の進化も七重であり、私達が所属する太陽系もまた「七重の構造で出来ている」というものが秘教の教えになる。

この地球連鎖と呼ばれているものは、地球を含めた太陽系の七つの惑星で成り立つ一つのグループを指している。
火星・金星を含めたそれらの惑星の中には、目には見えないアストラル・メンタルの資質で構成されている惑星も含まれている。
(目に見える惑星が三つ、目に見えない惑星が四つである。)

この話を展開していくと非常に複雑な話になるので、ここで止めておくが、月は現在の連鎖期では既に死んでしまった星であり、かつての姿と比べると収縮してしまったようである。
その為、秘教において、月は「ただの屍」であり、今では「太陽光を反射するだけの霊的に有害な星」だといわれている。

少々話が小難しくなったので、旧ソビエト連邦の科学者達の話に戻すことにしよう。

オカルティズムの大国ロシア

この旧ソビエト連邦の科学者達が立てた地球の衛星「月」に関する仮説は、今の時代で言うとトンデモの部類に入る話ではあるが、この仮説は他の国々の科学者にも賛同者がいるようである。

考えてみれば、ロシアという国は他の国と比べても非常にオカルティズムに強い国で、例えば神智学協会を創設したヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーや、神智学第二の教えといわれるアグニヨガを伝えたヘレナ・レーリッヒといった偉大な女性のオカルティスト達がいる。

ちなみに著名な画家のニコラス・レーリッヒは、このヘレナ・レーリッヒの夫である。
他にはファントム・リーフで有名なキルリアン写真や、政府公認の超能力病院等もある。

このようにみていくと、ロシア人という人達は非常に柔軟な頭脳の持ち主達で、一般的な偏見に囚われずに物事を研究していく独創性のある人種と言えるのかもしれない。

1991年、世界最大の共産圏ソビエト連邦は
崩壊した。しかし、かつての暗い鉄のカーテンの
印象から民主国家ロシアになっても、我が日本に
とっては最も近い国でありながら、未だに最も
遠い国である。現在ロシアはウクライナ戦争で
西側諸国から目の敵にされているが、彼らが戦って
いるのはウクライナではなく、その背後に存在する
邪悪なディープステートだ。私達日本人は、隣国
ロシアと敵対するのか、それとも悪の権化である
ディープステートと対立するのかを選択する時が、
間もなく訪れるだろう・・・。

賢明な日本人なら、ロシアとの友好を、
ディープステートとの対立を取るはずである。

なお、一般的には「オカルト」というと、何だかよく分からない非科学的なものを指していう言葉として使われているが、本来「オカルティズム」とは「隠された」という意味の言葉で、それは「今では失われた古の叡智」のことを指す言葉である。

即ち、「オカルト」とは今でいう非科学的という意味ではなく、「非常に高度な秘教の科学」という意味を持つ言葉なのである。

新時代は秘教の知識が求められる

今回は月を題材にして、秘教的な見地から月のもう一つの顔について論じてきたが、秘教の世界を紐解くと月の話だけでもかなり複雑な話になってしまう。
このように、秘教の世界は小難しいものなので、このnoteでは少しでも秘教に関心を持って貰えたらと思い、簡単な形で説明を試みている次第である。

というのは、現在のグレートリセット下から私達人類が抜け出せる事が出来たなら、私達はマイトレーヤとハイラーキーの出現を目の当たりにしているであろうから、その後の世界は秘教の知識を必要とする新しい時代になるはずだ。

正直、秘教の話は余り面白くないものかもしれないが、「人間、何事も精進」と思い、秘教についてのこれらの記事から何かしら読者の方に得るものがあれば、筆者としては幸いである。

参考文献:大直感力

大直感力 三浦関造:著/ 竜王文庫

今回の話(ダークムーン・エルリック)の種本は、三浦関造先生の大直感力。
昭和30年代に刊行されたものなので言葉の言い回しは古いが、秘教の世界を知るには最適な本。
本の内容は、アデプトの存在や、若き日のイエスの消息、またチャクラの調整法や、複数の呼吸法、そして巻末にはパタンジャリのラージャ・ヨガ経典まで掲載されているので、値段的にも安価でお得な本である。

秘教の世界を学ぶ上で問題になるのが、どの本から手を付けたら良いのかということである。
従来なら、恐らく出帆新社から刊行されていたA.E.パウエル著「神智学大要(全9巻)」を購入して秘教の世界を学んだ方が多いと思う。
しかし、全9巻というボリュームと高度な霊学としての難しさから、秘教に興味を持ってもなかなか読破できるものではない。

そこで私は、秘教の世界に興味を持った初学者の人には、竜王文庫から刊行されている三浦関造先生の著書から秘教の勉強に入ることをお奨めする。
例えば、「神の化身」や「大直感力」、「真理の太陽」等の著書である。
これらの著書を通して、ある程度の秘教の知識が身に付いたら、神智学大要やアリス・ベイリーの本等に移行していけば良いと思う。
その方がいきなり高度な秘教の知識と向き合わなくても済むからだ。

但し、三浦先生は明治生まれの人なので、先程も述べたように文体が古く、今の人には読み慣れないと多少読みづらい感があるかもしれない。
なお、残念な事に、出帆新社は近年倒産したのか解散したのかは不明だが、現在は存在しなくなってしまったようである。