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本当は怖い?奨学金のはなし

ここ数回に渡って、奨学金の情報をお伝えしています。

先日のニュースでは「奨学金返済に苦しむ若者」が特集されていました。奨学金返済のために風俗で働いているとか。。

それは極端な例かもしれないですが、実際、「奨学金返済があるので、ブラック企業と分かっていても、会社を辞められない」といった社会問題も指摘されています。

返さなくてはならない「貸与型」の奨学金は、要するに「借金」です。
親子ともに、安易に考えるのは非常に危険なのです。

【いくら借りていくら返すの?】
一番多くの学生が借りている国のローン、日本学生支援機構の第2種奨学金(有利子)で例を挙げてお話しますね。

例えば、月10万円ずつ奨学金を利用した場合、
10万円×12か月×4年=480万円
を借りることになりますね。

第2種奨学金には利子がつくので仮に1%として計算すると、約532万円。
これを20年(240回)かけて返済します。

つまり、月22,172円返済が42歳まで。どうでしょう?「返せないこともない」って思われましたか?

ただ、現在、非正規労働者の若者がとても増えていて、平均収入は約168万円(月収14万円)。ここから、社会保険料や家賃なども払わなくてはなりません。

しかも、2人に1人以上が奨学金を借りている現在、「結婚した2人ともが奨学金を返済している」ということも珍しくなくなるのです。

毎月家計から4万円近くを40歳近くまで返さなくてはならないとしたら・・・住宅ローンや何人子どもを持つかなど、長い人生に渡って影響があることが、よーく分かりますよね。

「人生のスタートに数百万円単位の借金がある」ということは、そうでない人と比べるとかなりのハンディです。

子ども自身にもかなりの覚悟が必要になるのですが、実はそこらへんがよく分かってない若者が多いのです。

覚悟がないまま奨学金を借りて大学に行き、留年。成績要件に引っかかって、奨学金ストップ。授業料未払いで中途退学。「結局、奨学金という名の借金だけが残った」なんて、泣いても泣ききれないケースもあります。

そこまでしてその学校に行きたいの?そこで何を勉強したいの?

その点をよーーーくよーーーく、親子で話し合うということがとても大切になりますよ。

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