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だから報道・情報番組を見てはいけない(6)それは・・・

 2024年もややこしい話が出てきました。タレントのスキャンダルや、自民党を中心とした政治とカネの話が報じられています。

 昨年2023年は、性加害問題やパワハラ、大学アメフト部の薬物問題、中古車販売の不正保険金請求など、多方面でのトラブル事案がありました。
 そういった話題を"水を得た魚"のごとく報じるメディアも滑稽でした。

 改めて、昨年末から今年明けは、政治とカネの話で持ちきりです。

呆れること①記者の質問が間違っている

 謝罪会見やら記者会見やら、目的を充分に理解しないケースがあります。

  • 謝罪会見であるのに、トラブルの原因が何かを追求する。

  • 記者会見であるのに、謝罪を求める。

 挙げ句には、会見が「記者自身の不満をぶつける場」となっている場合すらあります。それをダラダラと情報番組で伝えられても、視聴者には何も理解できません。

 ▶以前にもこんな記事も書きました…【質問が間違っている
 質問を間違うと、無駄な時間だけが過ぎます。

呆れること②順番が間違っている

 トラブルが起きたときにの解決策・解決過程というのは

  1. 現状分析、確認

  2. 問題点の抽出、明確化

  3. 課題の設定、実行

  4. 中間チェックと目標設定

概ねこういったステップで経過するはずなんです。しかし

⚫︎質問者がいきなり"4.目標"を質問したり
⚫︎トラブルを起こした当事者がいきなり"1.現状"を隠蔽・破壊・消滅されたりすることがあります。部活を廃部にしたり、組織を解体する例があります。

 メディアは躊躇なく話を収束したり、順番をゴチャゴチャにするので、論点がズレてしまいます。 どの問題も、当事者が順番を誤り、質問者も順番を誤っているので、目標が同じであってもメディアは二項対立を煽ることになります。

 過去にはこんな記事を書きました…【入口が間違っている(その2)

 日本人が二項対立を好むのは、メディアの責任だと言っても過言ではありません。

呆れること③話の入り口が間違っている

 ということで、トラブルを生じさせた当事者、会見での質問者、さらには報じるメディアにも、"間違っている”ことが多くあるわけです。話の入り口を間違えてしまうと、当然、答えが間違った方向に進みます。
 それと、政治とカネの問題については、過去5年分の話だけが展開され、謝罪の対象も5年分の話になっています。

 刑法、その他法律の時効が5年だとしても、政治責任を問う際には、5年超の期間であっても、その間にどのような処理があったのかを問うべきです。

 過去にはこんなことにも触れました…【話の入り口が間違っている

ではなぜ、間違えてしまうのか。

間違える理由

⚫︎感情的になるから
『安倍元総理に申し訳ない』なんて言葉がでるのは、感情に任せているので、国民に謝罪することになんて考えに到ません。

⚫︎勘違いしているから
例えば『政治にお金にかかる』という前提が誤りです。政治にお金がかかるのではなく、選挙にお金をかけているから。

⚫︎主役が出てこないから
これが最も大切なことで、主役が出てきて真相を話さないので信頼が失墜、すべてがうやむやになります。

⚫︎追及する側が甘いから
例えば、いまこそ野党の出番です。好きか嫌いかは別です。また、情報番組は流行ばかりを追うので、結論にまで話が至らないのも難点です。

おわりに

 政治家の多くが『お詫びしなければなりません』とか『お詫びしたいと思います』『お詫びの必要があるでしょう』と発言します。

これ、マズいです。

  • しなければならない…義務

  • したいと思います…気持ち

  • でしょう…感想・推測

であって、それを盾に、結局謝っていません。

言葉は、そのひとの気持ちを表します。だからこそ、言葉に注意し、そのひとの話を聞く必要があります。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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