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フランスで引越し

アパート探しに続き、引越しについての記事です。フランスはconfinement (外出制限)の真っ最中なのですが、特例として認められる理由なので引越し自体はできました。ただ、たくさんの証明書類を準備しなければならなかったし、多くのホテルが休業、TGVは2-3日前にならないと運行するかどうかわからないということで、予定通りいくか不安を抱えながら引越し準備が始まりました。が、心配事の多くは実際は起きないという格言?を思い出し運を天に任せて淡々と荷造りをすすめました。実際は、乗り継ぎのためパリに向かうTGVが運休となって変更を余儀なくされパリで約5時間待つことになった以外はほぼ予定通りに進みました。
今回は引越し業者のことを中心に書いていきたいと思います。

夫は引越し業者に頼んだことがないので(いつも友達に頼んでいたから)、どういう運びになるのか聞いてみようと思い立ったのが引越し約1カ月半前の土曜日。2回目のアパート探しに出る前のことでまだ引っ越し先は決まっていませんでした。土曜日は閉まっている業者が多い中、たまたま営業していたA社に電話したら、翌週に見積もりに来るというのでアポをとりました。
アポの日、担当者がやってきて家具などを一つずつ点検してメモをとり、後日正式な見積もり書類がメールで送られてきました。もう一件、大手のB社にも連絡して見積もりしてもらいました。
2社とも大体同じような感じで見積もり作業をしましたが、A社はその場で保険のための資産額が大体どれぐらいか聞かれ、B社はこちらで計算して後から連絡してと言われました。
最終的に見積もり金額が少し安かったA社に頼むことになったのですが、最初は積み込みして翌日の積み下ろしと言われ、アパートの退去確認や電車移動のために最低2日は余裕がほしいと要望し、そういう段取りでアレンジしてもらいました。
B社は、複数の引越しを一つのトラックに載せる方式の引越しで(私たちの荷物が少なかったからだと思います。22~25㎥ぐらいの見積もりでした)、日にちの指定に融通がきかなさそうでした。B社のサービスでよさそうだった点は食器を包まなくても運べる箱や、ベッドのシーツや上掛けも全部まとめて梱包して引越し先で梱包を解けばすぐ寝れる状態というサービスや(合理的だけどちょっと笑ってしまうのは私だけでしょうか)、ハンガーにかけたまま服を運べるシステムなどがあったことでした。

引越し2週間前になってA社から連絡があり、段ボールはいくつほしいかと聞かれました。念のため多めにと30個頼みましたが、あとで足りなくなり電話したらすぐ持ってきてくれました。食器や本などの梱包はすべて自分たちでやりました。新聞を読まないので包む紙をどうしようかと思いましたが何故か家にクラフト紙の包装紙があったのと、とっておいた服屋などの紙袋がとても役にたちました。また、テレビを買った時に、配達してくれた人が「引越しで必要になるから箱を取っておいた方がいいよ」というので保管してあった箱が活きてテレビも自分たちで梱包できました。

積み込み当日は担当者さんと一緒にもう一人作業の方がやって来ました。朝8時ごろから積み込みが始まって、段ボールを運び、冷蔵庫やタンスなど大きなものは布で巻いて運んでいきました。アパートの壁やフローリングに対しての養生は一切なかったのですが、傷がつかないよう注意して運んでいることは分かりました。私たちはあまりやる事がなくて手持ち無沙汰でしたが、荷物がなくなった場所から掃除機をかけたり拭いたりして綺麗にしていきました。最後に積み込んだのが掃除機でした。

積み下ろしの日、業者さんの到着が予定として聞いていた時刻より3時間遅れたので心配しましたが、外出規制中ということで検問があったそうでした。積み下ろしは、こちらが指定した場所に荷物をどんどんとおいていくだけの作業で、1時間もかからずに終わりました。荷物をほどいて掃除してちゃんと住める状態にするまでの作業はこれがまた大変ではありましたが、こんなご時世で私たちも荷物も無事に到着したというだけでもう大成功でした。

引越し経験豊富なご近所さんの世間話ではありますが、大手の引越し業者に頼んでも下請け業者がきて不満だった経験もあるそうで、引越しする時は荷物がくるまで安心できないと言っていたのですが、私たちは本当に協力的な業者さんに出会えたと思います。リサイクル業者が外出規制で閉まっていて引き取りを頼めなかった家具を慈善団体か大型ごみ捨て場へ持ち込むことまでやってくれました。作業後にクリスマスのチョコレートでも渡したかったのですが、あいにくアテにしていた近所のスーパーが閉まっていて何も渡すことができなかったのが残念でした...

今日も読んでいただき有難うございました!






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