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国際バカロレアって何?②

先日国際バカロレアについて少しご紹介いたしました。→①

■国際バカロレアに興味を持ったわけ

2018年までに国内に国際バカロレア認定校を200校へ増やす!(文部科学省の関連ページ)

という政府の宣言を聞いて純粋に興味を持ちました。

そして、文部科学省と共にバカロレア導入に力を入れていらっしゃる国際バカロレア機構アジア太平洋地区委員の坪谷ニュウエル郁子さんが国際バカロレアについて説明してくださる機会に参加したことがあり、更に興味を持ちました。

坪谷さんのお話を聞いて、私が一番関心を持ったのは「自分で自分の進路を考え進んでいく力が高校時代に既に身につく」という事でした。
考える力が付く教育は非常に興味があり、いいカリキュラムだなあ。と思いました。

私自身の話になりますが、小学4年生の時の授業が一番好きでした。
席はコの字に配列し、黒板と教師を皆が見るのではなく、友人の顔が見えます。そして、多くの授業がディスカッション形式でした。生徒が司会進行を進めることも多かったです。
自分の考えを発言したり、友人と意見を言い合ったり、子供ながらに非常に楽しい1年間だった記憶があります。

なんとなく国際バカロレアにも通じるものを感じました。

アメリカの低所得者層の多い地域の公立校へバカロレアを導入することで、若年層の犯罪および妊娠率が低下したとの報告もありました。

■国際バカロレアの高校へ入学して、やっていけるのか?

国際バカロレアに関しての概要は文部科学省のサイトに掲載されています。(→こちら)

細かな理念やプログラムを見ていく中で私は一つの疑問を持ちました。

日本で高校で200校作ったとして・・・これらの理念に基づいた力は果たして高校3年間(DPプログラムは実際2年)で培うことが出来るのだろうか?

ということです。

実際にバカロレアを経験した学生さん達の声を聞くと、受け身では授業についていけないから、ひたすら課題をこなす日々だった。
とくかく勉強した。
自分で課題を設定し調べたり意見を述べたり。積極的な姿勢を問われます。
小学校・中学校で受け身な学びを受けてきた子がいきなりこのようなプログラムに代わりやっていけるのだろうか?

坪谷氏のお話の際にもその問いかけをしてみたところ、やはり小学生にこそバカロレアは重要というご意見がありました。

そして、小学生は理解を深めるために母国語で授業を受けるのが理想。とのことでした。

現在、日本の小学生向けバカロレアプログラム(PYP)の導入校はほとんどインターナショナルスクールです。

■国際バカロレアに向けて小学生のうちから準備できないか?

そこで、私が考えているのは、子どもが国際バカロレアカリキュラムへ進みたい。と”もし”感じたときに、対応できる土台を作ってあげること。

例えば、、国際バカロレアのDPプログラムでは母国語での文学を非常にたくさん読み込む事が問われます。

タブレット教育が進化をし続ける日々ですが、書籍を読み込む力を幼いうちから当たり前のようにしたいと思っています。

ということで、小学生向けIB対応プログラムを現在作成中です。今後少しずつご紹介していきたいと思います。

坪谷氏の想いを知ることが出来るインタビュー記事はこちら