過去を残す作業

こんばんは、小西里です。

私は中高あたりで歴史にはまり、最初はただのファン程度だったのですが、大学に入って美術史を学ぶうちに、今私たちに出来ることは無いだろうかと考えるようになりました。

黙祷が捧げられるとき、私たちは思い出すのでしょう。

しかし、思い出す以外に何が出来るのでしょうか。

人の一生は長いようで短く、命を燃やして生きていきます。そこに過去を振り返っている時間は、もちろん大切ではありますが、あまり割くことは出来ません。そもそも人は忘れる生き物です。今でも思い出せることが、徐々に過去となり、色褪せることがあります。ですが、この時間経過は薬にもなります。時間が心の傷を癒すことがあります。だから時が過ぎること、詳細を忘れてしまうことを恐れないでください。ただ、大事なことは覚えていてください。大事なこと、というのは、人それぞれなのでここでは言及しませんが、皆様の忘れたくないこと、手離したくないことは、ノートに書くなり写真を残すなりなんなりして覚えておいてください。

皆様の記憶が、歴史となります。

私は画家個人の歴史を調べるときに、画家の手記や手紙をよく読みました。これらは大事な史料です。だから、個人の歴史は結構侮れません。

過去を知り、未来へ繋げるのが、今の役目なのではないかと、私は思います。

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