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《出版》伝わる商品撮影の教科書〜デザイン視点で素材の魅力を引き出す撮影術〜

フォトグラファーの原カオリと申します。
9/29日、監修書籍「伝わる商品撮影の教科書」がMdNコーポレーションより発売されます。

商品を撮るとき「まず最初にこれに出会えれば効率が良い」内容を目指したので
写真に少しでも関係のある方はこの記事だけでも読んでいただけますと幸いです。
※↓動画も撮りましたので、動画が良い方はこちらからどうぞ


著者について

原カオリ
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒、グラフィックデザイナー・アートディレクターとしてデザイン事務所へ勤務。
30歳手前でカメラマンに転向し独立。2021年株式会社fratto設立。

コロナ禍を機に発信し始めた自分の写真がきっかけで、2020〜2021年にWEBメディアに記事を書かせていただきました

今回の書籍はこれらの記事が布石になっており、写真をデザイン的な視点で組み立てる方法を解説しています。

こんな人におすすめ

  • カメラやデザインを勉強中の方

  • 感覚任せでの撮影から卒業したい方

  • SNSやECサイトなどの担当になった方

  • 写真を効率的に学びたい方


世の中の写真の本はカメラ好きの方に向けた初心者向けの内容か、
プロ向けの専門書が多いように感じます

何かデータを参照した訳ではないので感覚的な話になりますが、
《カメラ好きの方々がもう一歩進みたい時の本》が少ないように感じました。

本書は趣味でカメラを使っているカメラ好きの方から、セミプロにまたがるエリアを対象にし、初心者からその上へ梯子をかけていくような本になっています。

カメラ好きからその先へ


本を読むとできるようになること


感覚的に何となく写真を撮っている
↓↓↓↓
アングルや構図など「なぜそうするか」理由をきちんと意識して撮影できる


そもそも商品撮影の目的は、写真を見た人に対してコミュニケーションを図ること。色・形・おいしさやストーリーなど、商品の持つ特徴を写真で人に伝えることが求められていますよね。
しかし、ただ考え無しにシャッターを切るだけでは単純なメッセージさえもうまく伝わりません。
( ※ と言いつつ..生まれつきセンスの良い方は持ち前の感覚でうまくこなしてしまうのですが、筆者はそうではないのでここをロジックで固めました)

NG写真

例えば、こちらはありがちなNG商品写真の例です

NGポイントは
×  世界観が不明な小物のチョイス
×  色を使いすぎている
×  賑やかしの小物の方が目立っている
×  コピースペースが考慮されていない
×  光の当たり方が悪く、立体感やサクサク感が表現できていない
などがあります

こうなってしまうのは、カメラマン自身が「何を伝えるべきか」と「それを表現する方法」をわかっていないことが原因です。
本書ではこれを解決するため、伝えることの見つけ方/伝えたい内容と表現方法をリンクさせる方法を解説しています。


本の構成

序章:本の使い方の説明

1章:物の観察の仕方、構図、アングル、色、バランス、光の当て方、光の質など
項目ごとに「伝わる商品写真」を撮るために知っておくと良いことを説明します

1章 sample「明度の解説」

2章:1章で説明した内容を総合した《実践編》
伝えたいイメージ別の構図や色使い、ライティングの解説と作例の紹介。1章で話した構図やアングル、色使いなどの考え方が実際にどう生きるのかを見ることができます。

2章sample「ポップ」なイメージの作り方


入っていない情報

×  スマホ、カメラの細かい機能紹介・操作方法
×  RAW現像の細かい方法
× SNS向けの加工

機材については日々進化しており、カメラの操作方法やRAW現像については既に優れた入門書が沢山あるので本書ではあえて割愛させていただきました。


最後に:昔の自分が欲しがる教科書に


今でこそ「センスがいい」というコメントをいただけるようになりましたが、若い頃は私には全くセンスなんてありませんでした。

センスの良い人と自分を比べては才能の違いなのではないかと悶々とする大学時代。しかし、社会人になって様々な経験を積むうちに、最低限のところまではセンスはロジックで作れると知りました。

伝えたいメッセージをビジュアル的に具現化する方法はデザイナー経験から身についたもの。写真撮影の本ですが、副題に「デザイン視点」という言葉を入れているのは、写真もコミュニケーションを図る目的で使われることが多いからです。

私自身がかつて知りたかったこと、気がついてから「これを学校で最初に教えてよ!」と思うことをまとめ、勉強を始める時に最初にこれに出会えればとても効率がいい、そんな本を目指しました。

なんの指標もなしに闇雲にビジュアル表現に向き合うのは大変辛いことです。
本書でここに悩む方の霧を少しでも晴らせればとても嬉しく思います。

ご予約はこちら

2023/9/29発売。
発売されてから本屋さんでの直接のお求めももちろんとても嬉しいですが
事前にご予約いただけますとさらに励みになります。

質問がある方はお気軽にコメントいただければと思います。
※当ページはAmazonアソシエイトへ参加しています


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