ある日、妹と私は学校から成績表を持ち帰りました。
妹は優秀な成績を取っており、母は妹の成果を喜びました。

「成績はオール5に近いし、先生からのコメントもいい感じだね。これなら高校の推薦ももらえるんじゃない。ランクもBランクないしCランクぐらいだし、これから楽しみだね。」と母は言いました。

その言葉には称賛と励ましの意味が込められていました。
※5段階中5が1番いい成績、志望校のランクがAが1番いいランク

しかし、私の成績は妹と比べると劣っていました。
文系科目は4ないし5でしたが、理科の物理と数学が当時相当苦手であり、成績が2だったのです。
ちなみに志望校のランクはDランクないしEランクぐらいでした。

毒親の母は私の成績表を見るや、がっかりし、「なんでこんなに理数ができないの。」と言いました。

「やっぱり小学生の後半からあんた理数苦手だったもんね。やっぱりそれが中学生でも引きずってるよね。妹は成績いいのにね。このままだと公立高校ギリギリだし、もっと頑張らないとね。妹のようにもっと頑張ってみたらどう。」と母は続けました。
※私の地域では公立高校の方が優秀で、私立はその次という感じの地域です。

私は心の中で思いました。
確かに理数は小学校の後半から詰まっていたよ。
それはわからないところをそのままにした私が悪い。
そんなことはわかってる。
でも私なりに頑張って取り返そうとしてるよ。
それも分からず、妹と比べるなんてあんまりじゃない。
お母さんはもし自分の弟と比べられたら嫌じゃないのかな。
（母には弟がいます）

憤りを感じる気持ち、なんで私のことをわかってくれないんだろうという気持ち、私のことが嫌いなのかなという気持ちなど様々な感情が私の中で湧き上がりました。

私の努力や成果を軽視し、常に不満足を示す母の言葉には、失望と無力感が込められていました。

中学生の頃の話です。

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