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私があの人の網膜に実際に映ることはもうこの先一生、ないのだ

11月も後半に差し掛かった。
今日はいい天気の日曜日だった。暖かくて過ごしやすかった。
でも私はどこにも出かけずに家で過ごして、今は一人でぼろぼろ泣いている。
これから書く文章はあまりにも赤裸々で人様に読んでもらうにはあまりにも稚拙で恥ずかしいものかもしれない。支離滅裂でまとまりがないものかもしれないけれど、私の自己満足と気持ちの整理と記録の為にここに書いておきたい。
どうか許してほしい。

誰かから好かれていても結局人生はつらい」のエントリーで付き合うことにした彼を今月の頭に振った。
別れたくない、一緒にいたいと言って引き留めてくれたことはうれしかった。一時でも私を好きだと思ってくれて、優しくしてくれて、温もりを分け与えて寂しさを埋めようとしてくれたことに感謝している。
私にはその人とずっと一緒にいる未来が見えなかった。

そして、先日は毎週同じスポーツをやっている人(Bくんとする)から告白していただいた。ありがたいことに今年に入ってから5人目だ。
今までの人生で出会ってきた中でも1位2位を争うくらい優しくて信頼できる典型的な良い人で、ずっと「こんな人を好きになりたい」と思っていた人だ。
前述の彼を振ったことは、この人から告白されたからとかそういうことではない。もう私の中で結論が出ていたからであって何も関係がない。
告白されてもすぐに返事ができるはずもなく(前述の彼とまだ別れていなかったのもあるし、彼を良き友人としてしか見ていなかったから)結局2週間も返事を待たせてしまった。

別れてから返事をする間にも、会社の185センチくらい身長のある先輩にドライブに誘ってもらって、一度は断ったけど「足でもいいんで…!」と言われてドライブに行き、大学時代の男友達に前述の彼氏と別れようと思うと相談していたら「気晴らししよう!」と言ってオープンカーで迎えに来てくれて助手席でワーキャー大声で騒ぎながら首都高を2時間くらいドライブしてくれたり、広告代理店に勤めている年上のお兄さんに呼ばれて(一人で)いったら飲食店の社長さんや芸能関係の業界の人たちがいる会だったりと忙しく時が過ぎた。

ここに少し書きだしただけで垣間見えるかもしれないけれど、本当に私の毎日はめちゃくちゃで、平日の夜もぎっしり予定が詰まっていて、スケジュール帳はいつもカオスだ。
自分でも頭の中が常に忙しくてたまにダブルブッキングが起こってしまってその度に人からの信用と信頼を失っている。

今秋ある日、婚約破棄してしまった元婚約者としかできないようなことがあって、その彼に会った。会ってしまった。絶対に会うべきではなかった。
私にとって彼は人生で一番大好きだった人で、人生で一生忘れられない人で、言葉では表せないところでたまらない、どうしても惹かれてしまう人間なのだ。
一目見た瞬間にああ、好きだ、これだ、この人だ、と思った。
毎回思う。別れてからだって痛いほどに感じる。
ああこんなに好きなのに、と。
姿形、顔、匂い、声、雰囲気、話し方、間合い、言語化できないレベルで私の中にスッと入ってくる「好き」という直感が今はただ苦しい。
でもどうしてかわからないけれどどうしても、どうしても足がすくんで結婚はできなかった。
こんなに好きで大好きで見れば触れたいと思ってしまうし、この先もずっと一緒にいたいと、何が起こっても彼を守りたいとすら思えたのに、どうしても許せなかったことが大きくて、そのトラウマがあと一歩を許さない。もうどうにもならないんだと自分に言い聞かせながらも、自分の頑固さとアンビバレントな感情に腹が立つ。
彼もおそらく私に対してそう思ってくれているのだろうな、と分かっている。
用事が済んで、帰路につく前に彼が不意に私をギュッと抱きしめて、
「俺、やっぱり〇〇のことが好き。……好き、だったよ…本当に…ごめん。」と切実に言ってきて危なかった。
彼の声が涙声で、私は必死に涙を堪えた。
本当は大声で泣きそうだった。
「私もだよ。大好きだよ。もう何も言わないからずっと一緒にいようよ!」って叫びそうになった。
危なかった…。
言うべきだったのかな。
でも自信がないよ。
「…ありがとう。」というのが精いっぱいだった。
もう何が正解だかわからないのだ。
なんで今これを書きながらボロボロ泣いているのかも分からない。
自分がどうしたらいいのか本当に分からないのだ。
彼の連絡先をそっと非表示にして、もう自分からは連絡したりしない、いやできないなと思って、彼ももう私を深追いしてこないだろうなと思うから、お互い距離を取って忘れていくべきなのだ。
お互いが自認しあっていたように「ツインソウル」のような、本当に不思議なくらいなんでも分かち合えて、一緒にいることだけで幸せで、夢のような幸せな記憶をくれたことに心の底から感謝している。
人の愛し方、誰かを本気で愛するということ、こんなにも私のことをいつも一番に考えてくれる人がいるということ、それらすべてを当然のように絶え間なく毎日私にシャワーのように浴びせ続けて自己肯定感を上げてくれたこと。本当にかけがえのない、大切な存在であり、二度とない経験だった。これから彼に愛される人がうらやましい。彼の近くにずっといられる人がうらやましい。彼と当たり前のように連絡が取れる人がうらやましい。彼の網膜に映れて触れることができる人がうらやましい。
私はもう過去だけど、彼の未来になれる人がうらやましい。
どこで間違えたのか分からない。
ただ、本当に本当に本当にありがとう。人生史上最大の大恋愛でした。

忘れられない存在は、私の神様になり、忘れられない出来事は、私の経典になる。
神様に嫉妬はしない。神様と人間を比べることは愚問だ。
経典に書いてある事物は理想であり、そうなりたいからこそ現世では修行をして徳を積み、より良い人生にするべく日々を重ねるのだ。

こんなめちゃくちゃな日々をめちゃくちゃな心を抱えてめちゃくちゃな精神状態でめちゃくちゃハードなスケジュールを熟していたある日の帰りの電車で、痴漢にあった。(つい1,2週間くらい前のことだ。)
その日は女友達に前述の彼氏のことで物凄い嫌味を言われて、へこんでいたのもあって、いつも受けるダメージが100なら1000くらいのダメージをくらってしまった。
怒り、悲しみ、寂しさ、疲れ、心の痛み、悔しさ、情けなさ、ありとあらゆるネガティブな感情がどっとあふれ出してピーンと張っていた何かの糸がブツッと切れた。
実際に音が聞こえたような気がした。
パーンと心が張り裂けて電車から降りて23時台の秋のひんやりとした空気に包まれてボロボロと泣きながら帰宅した。
一体、私が何をしたというのだろう?
私がどんな罪を犯したというのだろう?
なんの罰なんだろう。
生きているだけで無限に傷つかなくてはいけないのはなぜ?
こんなにつらいのは私だけなのだろうか。
痛みを感じることのない場所に行きたい。
もう十分生きたのではないだろうか。
そう思って無限に泣いた。
今もこう書きながら同じことを思ってしまって泣いてしまう。
この前どの記事かでも書いたけど、私はときどきふと自分の命を安易に手放しそうになってしまうような気がして自分が自分で信用ならないことがある。
すごく疲れてしまって、今週は最低限の用事以外は家に引きこもって泣いていた。
もう本気で無理だ、と思って100%私に優しくしてくれる人に電話して「心の糸が切れちゃった」と言って電話で泣いた。
私の心は正常なのだろうか。
外部機関に相談するほどに壊れているのだろうか。
私にはもう何も分からない。
こんなに壊れている私を好きだと言ってくれる人たち、本当にありがとう。
私は本当に空っぽで、中身は空虚なんだよ。
でも、きっと他の人たちから見たら天真爛漫で破天荒で、誰にでも愛想が良い人間に見えるのかもしれない。
私にとってそれは便利で都合の良いことだからずっとそのままのイメージのままでいたい。
家族にも「天真爛漫」と言われるからきっと私はそうなのだ。
自分では自分のことが何一つわからないから、ラベリングが逆にありがたく、うれしい。
ちなみに会社の先輩たちから「宇宙人」と言われている。
いくらでもラベリングしてほしい。自分を定義されたい。


ガラスが綺麗なのは透明で空っぽだから。
何の色もついてない透明なガラスは、光が当たるだけで涼しげで綺麗に見える。
同じく無色透明な水を注ぐだけでも光の加減できらきらして見える。
無色透明なグラスは次から次へと違う飲み物を受容するけれど、それはガラスの色ではなくて、本当は中の飲み物の色なのだ。
私はどうしようもなく空っぽなのだ。
何度も洗われて、今日はドリンクバーで飲み物すべてを混ぜたときみたいな甘ったるくて不気味に茶色い飲み物を抱え込んで、人間の手から滑り落ちて粉々になった。
やっと自由になれた、もうどの色の液体も注がれなくて済むのだ。
どの色に染まることもない、自由だ。

そんなことを考えてしまうのも、きっと今が苦手な秋だからだ。
大好きな記憶は神格化して、癌にも薬にもなるね。
年々痛みを感じる記憶が増えて、強くなるどころか弱みが増えていく。
大学生の時に亡くなってしまった幼馴染の子へ、もう過ぎてしまったけどお誕生日おめでとう。


全くまとまりのない文章をここまで読んでくれた人がいたなら、本当にありがとう。いつまでも大好きだよ。
ここまで書いてきて、すべてのSNSから身を引いた私に今一番足りていないことが何か分かった。
アウトプットだ。
私、アウトプットが足りてない。
私はアウトプットが好きだ。
アウトプットしなさすぎるとまた心の糸が更にもう一段階きれてしまうかも。
何か対策を立てよう。
こういうことを知ることができるから、アウトプットは必要だね。ガス抜きのためにも何かしよう。言語化すること、文字にすることが好きだということを改めて知ることができた。
再度、ありがとう。

君の網膜にもう映ることはないのかと思うと胸が潰れそうに苦しいけど、私は前を向いて歩いていく。


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