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弟子が語る井上佃煮店の美味しい秘密!第三弾

井上佃煮店がフレンドフーズで復活して、もうすぐ三年。
定番商品から日替わり商品まで、旬の食材を使ったメニューやお客様からのリクエストメニューなど、「毎日来ていただく方も飽きないように」という思いで今も変わらず作っています。

今回は「弟子が語る」シリーズ記事の第三弾。井上佃煮店の弟子になって2年半の私が、感じたことを教えちゃいます!

美味しさを感じるのは舌だけではない

ある日、お客様に「万願寺とうがらし昆布」をおすすめしたときのことでした。「こちらは農林水産大臣賞を受賞した、当店人気の『万願寺とうがらし昆布』です。いかがですか?」とおすすめしたところ、そのお客様が「これは目で食べるもんやねぇ」と一言呟いて買ってくださいました。

私は聞きなれないその言葉に一瞬固まってしまい、その直後、なんて素敵な表現なのだと感動を覚えました。確かに、目の前にはいきいきとした緑色の万願寺とうがらしに、昆布が絡んだ美味しそうな商品が並んでいました。

井上佃煮店「万願寺とうがらし昆布」

「目で食べる」という言葉が気に入って、調べてみると、日本人は特に美意識が高く、盛り付けや料理の色・形、お皿の色などの視覚から、美味しそうと感じるのが8~9割。味覚から美味しいを感じるのは、なんと1割ほどなんだそうです。確かに、目をつむったまま食べると何を食べているかわかりにくいですよね。

師匠から教わったのは、野菜を切るとき、煮るとき、盛り付けるとき、その他パック詰め一つにしても「見た目に優しく、きれいに見えるようにこだわりを持つ」ということ。教えを守り、私も常にこだわりを持って取り組んでいます。

師匠にこの「目で食べる」とお客様に言われた話をしたところ、パックのままより、ひと手間かけて気に入った器に移してから食べてもらうと、より一層美味しく感じるとのことでした。

「目で食べる」。

この言葉と出会い、料理の味はもちろんのこと、美味しそうに見える工夫をさらにしていこうと心に刻みました。

お客様にも成長させていただける、ありがたい経験でした。これからも日々精進して参ります。

この記事を書いた人

部門:惣菜部・井上佃煮店担当
名前:梅村 美都(うめむら みさと)

惣菜部で井上佃煮店の弟子として邁進中。


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