【窓】
窓に映る君は少し眠たげだ。
乗客は僕達以外に数える程度しかいない。
揺りかごのような心地よい揺れに誘われて君の目蓋はどんどんおりていく。
「寝ていいよ」
「んー」
「ついたら起こすから」
「うん。ありがとう」
君は眠りの世界に落ちていく。
肩越しに君の体温が伝わってきた。

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