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用心棒!?

呑み屋、日本で言う呑み屋さんではなく、邦人男性でもが行かないようなお店、邦人女性だったら絶対に行かないようなお店、でも地元のドイツ人には普通のお店、そんな呑み屋さんで一杯(実はX杯・苦笑)やっている時に、カウンターでしたが友人との話に夢中になっていて、呑むのも忙しくて、会話がちょっと途切れた時にふと目をやった先にバットが壁に掛かっていました。全体像は以下の様な感じです。

バット

少し眼が点になって、どうみてもバット、でもドイツでバットなんかなかなか有りませんし、それもこれみよがしにバットが掛かっていたんです。そこの女将さんや料理をしていない時の旦那さんが立っている場所でした。「威嚇用?」「実用?」、いろいろな考えが浮かんでは消えして、相棒のドイツ人に「おい、お前あれ見てみろよ。あれって用心の為?いざと言う時の威嚇用?あれで暴れる客が居たら撃退するのかな?」と言うと彼も「本当だ、気が付かなかった。」との返事。あるタイミングで女将さんか旦那さんに訊いてみることにしました。でも、なかなか二人が捕まりません。彼らはテーブル席やカウンター席への忙しい往復に明け暮れていたのです。その内に出てきた料理(入店してすぐに頼んでいたもの)がこれ。

カレーソーセージ

これはドイツの呑み屋さんでの鉄板料理「カリーブルストのフライドポテト添え」 です。メニューには結構な数の料理があったのですが、「スカのスカ」 に当たりたくないので、「スカになり難いもの」 を頼んだつもりが、この料理だったのです。しかし、出てきてビックリで、「今まで食べた中で一、二を争うほどの美味しさ」 でした。世の中には、「予想外」 の事があるものですが、これは「嬉しい想定外」 でした。

料理の皿を女将さんが下げる時に思い切って訊いてみました、「そのバットは何の為にあるのか?」と。その答えがコレ、ちょっと拍子抜けしましたが、「少しは威嚇の意味があるのだろう」とは今でもそう思えます。

胡椒挽き

そのバットのようなものは、「長大な胡椒挽き」だったんです。


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