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大学を卒業した息子に伝えたいこと

今日は息子の大学の卒業式でした。
親としての子育ての役割からの卒業でもあります。

雨の降るなか武道館の2階席には、多くの親御さんが参加していました。
コロナで高校の卒業式もなく、大学の入学式もなく過ごしてきましたが、
学生生活最後の卒業式は、なんとなく見届けたい気持ちがありました。

今日だけは息子を送り出す母として、一日大きな予定を入れないように死守してきました。

家族も、仕事の拠点も東京にありますが、この2年は仕事の関係で、約7割くらい仙台にいます。家族と過ごす時間は、年間でも1.2割くらいかもしれない。
ほぼ単身赴任状態です。

長女が生まれた時と同様、子供たちが生まれた時から、個人事業主のナレーターである私は、産前産後1ヶ月の休みしか取らず、テレ朝「スーパーモーニング」などワイドショーのナレーターをしていたので、子育ては夫や義母の力を借りて成立していました。

親の死に目にも立ち会えないかもしれないのが芸能界。
そんな気持ちで仕事をしてきたので、子育たちにも随分寂しい想いをさせてきました。

息子は小さい時から大きく、現在は身長192cmあります。小学校6年生で180cmはこえていました。その大きさに、何の運動をやっているのかよく聞かれるのですが、中学まで、水泳、警察柔道に通っていたくらいです。

中学の吹部でテナーサックスを経験してからは、もともと音楽の好きの素地があったのかもしれません。

高校では軽音に入り、ドラムを叩き、歌を作り、歌ってギターもひく。

大学のサークルでバンドを組んでからは本気モードが入って音楽三昧。

ちょうど昨日、バイトもラストラン。大学生活は青山のブルーノートで支えてもらいました。

まるで私が20歳の頃に、絶対フリーアナウンサーになる。ナレーターになると勘違いしていた時と同じように、彼は絶対に音楽でメジャーになりたいと本気で思っています。

今、時代は本気だとか、熱くなるだとかがちょっとうざがられる世の中になってきました。
この時代に夢中になることがある。
そのことが素晴らしきことだと感じます。

周囲の環境も目まぐるしく整い進化を遂げています。

音楽もそうです。
ややこしい機材を駆使して、お金をかけなくても驚くほどのクオリティで自分一人で編集もできてしまう。

そしてSNSのやり方を手に入れた者は、広告代理店に高額な支払いをしなくても、自ら広報やPRもできてしまう。

スピードが早く、忘れられることも早い時代。
ついていくのが大変な時代でもあります。

だからこそ大切なことは、

やりたいことを見つけること。
夢をもつこと。
続けること。
諦めないこと。
それは自分しかできないことだから。

息子は中学の時に大切な親友とのお別れがありました。
そこから、なんとなく「ひとり」を好む彼でした。

が、音楽が「人」とつなげてくれました。
そして「仲間」をつくり

「今」とつなげてくれました。

ベースボール/JC HOPPER Jr

こうして、音楽は想い形にしてくれます。

結局音楽も仕事も、何が自分に合っているかなんて、やり続けてみないとわかりません。

そして夢は、生きているうちしか追えないことを、あなたが一番よく知っていて、実感できていると思います、

人生、無理と無駄なことにも丁寧に向き合ってみるのも悪くない。案外答えはそこにあったりします。

軍事司令官山本五十六の侍従長であった親戚のじー(近江兵治郎)が105歳で亡くなる前まで、いつも小さいあなたにいっぱい自慢話をしてくれていたのを覚えていますか。

山本五十六司令官の名言
「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」

この言葉は、どれほど人と関わることが大切なのかが込められているように思います。
私の教育事業の礎にもなっている言葉です。

人と関わって関わって関わって、人間くさく生きていこう

3月26日 卒業の日

改めて、卒業おめでとう!

noteを教えてくれたのも息子です。
書き方のサポートもしてくれて、最近この歳になって書くことの面白さに気がつきました。
子育てに一区切りのつく今日という日は、私の人生にたった1日しかないので、完全プライベートな記事ですが残したいと思いました。



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