全国御礼物産フェア/やっと伝えられる「ありがとう」
アクアイグニス仙台は、東日本大震災で大きな被害のあった宮城県の東部沿岸部にある温泉複合施設です。
震災から13年経つ2024年1月から、これまでお世話になった国や都道府県、地域の方々に感謝を込めての恩返し、全国御礼物産フェアがスタートしました。
vol.1は熊本です。
私の役割は、イベントの開催にあたり
・県の観光課の方と連携をとって、対象として恩返しをする地域の「観光スポット、郷土料理 etc」といった情報を収集すること。
・イベント期間中、施設内に情報コーナーを設けて、ご来場いただいたお客様にポスターや観光のリーフレットがお配りできるように、各所に依頼をすること。
・施設内の要所要所のモニターで、対象地域の四季、イベント、祭り、食、温泉といったテーマの映像をお借りして、お客様にご覧いただくことで、現地に実際に行けなくてもその土地の様子を知っていただくこと。以前観光に行った場所であれば、懐かしくご覧いただくこともできます。いながらにしてフェア開催の土地を身近に感じていただくこと。
その他、アクアイグニス仙台を知っていただくための働きかけも、全国御礼物産フェアを通じたミッションです。
フェア会期中、関東圏の対象物産館にアクアイグニス仙台のリーフレットと物産フェアイベントのチラシを持参して、訪れる方にご覧いただけるように設置をお願いしています。
また、アクアイグニス仙台の温泉「藤塚の湯」に、湯上がり処ライブラリーカフェという500冊の蔵書が並ぶミニ図書館兼くつろぎのスペースがあります。フェアの時に、対象となる各県の本を5冊くらい選んで増やしていこうと考えました。
どうしても名産特産といった物販は会期が終わると、次のことを考えて刷新していくことになります。
本だけはそのまま蔵書として増やしていく。
この本棚に残して、お客様に手に取っていただくこと。
それがつながることになり、振り返りにもなります。
本の選定にもこだわっています。各県の図書館の児童書担当の方にご相談し、ゆかりのある本から20冊くらい一覧でご紹介いただき、できるだけ全ての本に目を通します。その中から、今後、ライブラリーカフェで読んでいただきたい3冊くらいを選びます。
その中から更に1・2冊をセレクトして「読み語り」をします。
聴くことで、自由に感じて欲しい。
この場所で、本を読んでもらったという記憶が、子供達や子供達と過ごしたお父さん・お母さん、おじいちゃんやおばあちゃんとの懐かしい記憶となること。
アクアイグニス仙台が、ふるさとになることも目指します。
本はそれぞれ、知れば知るほど奥が深く、文や絵の作家さんの背景にも触れることになり、わたし自身がとても「学び」になります。
新たな発見は自身の楽しみにもなっていて、読み語りでその一端を、是非みなさんにもお伝えしていきます。
それから、全国御礼物産フェアでは、各地の名産品や果物、野菜など産直物を食材にしてレストランのシェフたちが腕を振るいます。
日本のイタリア料理界を牽引する日髙良美シェフ監修の
イタリア料理「グリーチネディアクアパッツァ」
恵比寿の賛否両論の笠原将弘マスターが監修する
和食レストラン「笠庵」
スイーツの巨匠パティシェ辻口博啓シェフが監修の
「コンフィチュールアッシュ」とパンの「マリアージュドゥファリーヌ」
取り組みのストーリーは、更に深みを増して、お客様にお料理を味わっていただくことにつながります。そのこともこのnoteに残していこうと思います。
カタチとして残したい。
振り返った時に、あの感じや空気感が蘇る記憶となるように残していこうと思います。
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