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【人事労務】問題社員対応③勤務成績不良社員に対するアプローチ

おはようございます!

本日は、先日バレンタインの日に実施したセミナーで詳しく触れなかった勤務成績不良・不適格の社員に対するアプローチについてお話しします!

1 勤務成績不良が裁判で認められにくい理由

まず、結論から言うと、勤務成績不良(端的に仕事ができないこと)を理由とする解雇は、裁判所はなかなか有効とは認めてくれません

それはなぜでしょうか?

理由は2つあります!
1)仕事ができないことは社内では明確であっても、第三者にはわかりづらく、仕事ができないことを理解するのが難しいからです。
2)あくまで仕事を与えて社員に働いてもらうのは会社の役目(労働義務の本質)ですので、仕事ができないのは会社のせいだからです。

2 勤務成績不良に対するアプローチ方法

では、どうすれば、勤務成績不良・不適格の社員を解雇等するためには、何をすればいいのでしょうか?
対策としては、以下の2点を確実に行うことです!
1)誰が見ても仕事ができないことがわかる客観的な資料を用意・準備しておくこと。
2)会社がいくら頑張っても仕事ができないことを証拠化すること。

1)まず、勤務成績不良が第三者に分かりづらい点をカバーすべく、誰が見ても仕事ができないことがわかるように社員の勤務成績を数値化して(社員の「見える化」)、それを資料化します。
例えば、営業職なら営業での成績、ドライバーなら事故件数、事務職なら作業日数や処理件数、などで勤務成績を数値化・資料化して仕事の出来
不出来を客観的にわかるようにします!

2)次に、仕事ができないのは会社のせいと言われないよう、会社がいくら頑張っても改善されず、仕事ができないことを証拠化します。つまり、会社に向いていない事実を積み上げていくのです。
社員との改善に向けた面談記録指導記録がこれに該当します!
また、社員に詳細な業務日報を日々作成してもらい、自覚を促すと共に、仕事ができない事実を積み上げていきます。日報の活用方法については後日改めて記事を書かせて頂きます。
これらの証拠化を長期間積み上げていくことが、将来的に裁判において会社に有利な証拠となっていきます!

以上、勤務成績不良・不適格の社員に対するアプローチについて書かせて頂きました。
次回は少し趣旨を変え、私が普段読んでいる「労働判例ジャーナル」についてお話しさせて頂きます!
乞うご期待ください!

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