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「いいことをしているような感じ」に逃げなければ創作ははかどる

先日、倉園さんと佐々木さんが講師をつとめる『書き上げ塾』の最終講義があった。

その中で佐々木さんが仰っていた「執筆になかなか取りかかれないときの話」がめちゃくちゃに刺さった。

執筆にとりかかろうとすると片付けをしたくなる。腰の痛みを緩和したくなる。タスクをすべて洗い出して、優先度順に並べたくなる。本を読んでアイデアを収集したくなる。

そういう「なんかいいことをしている感じ」に逃げないようにさえ気をつけていれば、書けます。

もちろんこれは執筆に限らず、あらゆる創作活動や先送りしがちな仕事について言えることだ。

そこで僕はすかさず

「じゃあどうすれば、逃げずに『いまやるべきこと』に向き合えるのだろうか?」

と佐々木さんに聞いてみたくなった。しかしこの思考がすでに「なんかいいことをしている感じ」に逃げようとしているではないかと気づき、質問を飲み込んだ。

僕は本質的なことを考えているつもりで、じつは本質(=いまやるべきこと)から逃げていたことに気づいてしまったのだ。

いまやるべきことをやっていないときには、独特の罪悪感を身体は感じている。まずはその感じに気づけるようになる。

そして気づけるようになってきたら次は

「『なんかいいことをしている感じ』に逃げていないか?」

と自問自答してみてほしい。


読みたい本がたくさんあります。