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秋の行楽。大阪街歩き。

今日は読書の秋。行楽の秋。
ということで、関西ガイドブックを片手に街歩きをしてきた。

1.ルプラ珈琲

まずは本の交換会をしている喫茶店ルプラ珈琲にいった。
おばあちゃんの接客が丁寧で温かい気持ちになった。
焙煎所が併設されていて、本格的な珈琲を飲むことができる。
ランチセットで注文したオムライスは卵がフワフワで美味しかった。

庭先の席でオムライス


本を持参したら、2,3冊気になった本を持って帰っていいらしい。
私は他の人にも是非読んでもらいたい本を持参した。
流石、素敵な喫茶店だけある。
素敵なお客さんが多いと思うのですが、置いてある本が興味のそそられるものばかり。「20代にしておきたい17のこと」「本田宗一郎の伝記」の2つを頂いた。
お腹を満たした後は谷町4丁目に移動して、街歩きスタート。

2.難波宮跡~カトリック玉造教会~玉造稲荷神社

谷町四丁目は初めて降りたのですが、まず駅前に大阪歴史博物館があって、楽しそう。外国人が沢山いる。
やっぱり、外国にくると博物館や美術館に行きたくなる気持ち、わかる。
せっかく関西に住んでいるのだから、今度行ってみよう。
交差点を挟んだ向かいに難波宮跡地。
645~793年までここに都があったらしい。
今は芝生の公園で、今日は天気もよかったので、ヨガをする人やピクニックをする人、少年野球の練習をしていた。
この公園を抜けて、森ノ宮キューズモールの方に進むと、カトリック玉造教会があった。
入り口に細川ガラシャと高山右近の像がある。
知っている名前が出てきて、少し興奮。細川ガラシャは明智光秀の娘です。
中に入ると大きなステンドグラスと二階にはオルガンもあった。
想像よりとても大きい教会だった。
ステンドグラスに描かれているのが、日本ぽい船や人物で、外国の教会と異なり、新鮮だった。
細川ガラシャについての説明がいくつかあり、前段知識がなくても、楽しめると思う。
何人かいらして、みんな思い思いに過ごしていてよかった。空間が。
その後、豊臣秀頼公像がある玉造稲荷神社に行く。
秀頼ゆかりのスポットらしく、ところどころに説明が書いてあった。
秀頼は頼りないイメージになりがちだけど、実は身長193センチあって、安定感のある人物だったらしい。本当か。193センチは流石に盛っていないか。
江戸時代の193センチって、神の子とかで崇め奉られる対象になれそう。

3.三光神社~近松門左衛門の墓

次に、真田幸村像と夏の陣で使ったとされる大阪城までの抜け穴がある三光神社に行った。
以前、真田幸村の伝記を読んでいたので、彼がどんな最期を大阪で過ごしたかを知っているし、どんな思いで大阪に来ていたかも知っていたので、幸村に想いを馳せた。
幸村像は想像通りかっこいい。狼煙を上げて勇敢な表情だ。
抜け道には真田六文銭がかたどられた塀があった。
本当にこの抜け道を幸村が通ったのだろうか。歴史はロマンだ。
幸村の運気にあやかっておみくじを引いた後に、近松門左衛門墓に行く。

幸村公像

道中、多くの神社があって、おもしろかった。
小さいものから中規模なものまで。鯉も見てきたり。突然の大きなお釈迦様像。大阪らしい。
前に好きだった人が高津高校出身だったので、こんな良いところに高校があったのかと羨ましい。他にも中高がいくつかあり、部活動の掛け声が聞こえてきた秋風とともにエモーショナルな気持ちになってしまった。部活っていいよね。
近松門左衛門の墓はガソリンスタンドと郵便局の間にひっそりとあった。
かつての天才劇作家は今はハイオクの香り漂う場所に眠っている。
彼が今の時代に生きていたらどんな作品を書くのでしょうか。
もっと面白い、人に何か感想を抱かせる文章を書けるようになりますように。とお願い事をして、そのまままっすぐ歩く。

4.高津神社~生國魂神社(いくたまさん)

次に向かったのは高津神社。
ここは芸能事にご利益があるそうで、数多くの歌舞伎などの伝統芸能の参拝写真があった。本当かどうかは不明だが、日本国歌に歌詞の「さざれ石」が祭られていた。確かに「さざれ石」っぽい質感でごつごつしていた。
境内にカフェや占いがあったり、掲示板に神社主催の婚活パーティー「今ならまだクリスマスに間に合う!」と書いてあって、ところどころ現代的なのが面白い。
他の神社に比べて馴染みやすそうな印象。
婚活に強い?神社だからなのか、女性1人の参拝客が多い。
とはいえ、傍から見たら私も切実に結婚したい参拝客として、見られてたりして。
その後、大本命生國魂神社へ。
ここは生き物すべてのご加護を祈念している神社らしい。確かに名前からしてご利益がありそう。
境内も広く立派な作りだった。ちょうど七五三の参拝をしている家族がいて、ほっこりした。確かに七五三って、当時は着物着たくないし、メイクはしたくないから、泣きじゃくっていた記憶しかないけれど、よくよく考えるとお金も時間もかかるし、家族仲良好でないとできないイベントだし、幸せを感じて感謝すべきものでしたね。
奥に好色一代男の井原西鶴、夫婦善哉の織田作之助の銅像があった。

井原西鶴の像

神社に井原西鶴の銅像ってありなんか、確か好色一代男って江戸時代のエロ本って中学の社会の先生が言っていた気がする。周囲もラブホ街だし、こういう場所に有名な神社があるのは大阪ならではのカオスな感じがして面白い。淀君を祭った、女性の運気向上とされる鴫野神社があったので、参拝してきた。奥に占いがあって、ここで受けたらあたりそうだな、なんて思ったりなど。

5.愛染堂~安居神社~四天王寺

愛染堂は聖徳太子が建立したとされていて、国の重要指定文化財になっているらしい。
哲学の椅子や霊木”愛染かつら”があり、見どころが沢山あった。
ここでもおみくじを引いたのですが、大吉で幸先よさそう。
三光神社で引いた中吉は結んで帰ってきたので、この大吉のおみくじは持ち帰って、願いが叶った時にお礼参りしようと思います。

安居神社は幸村の戦死した場所とされていて、ここにも幸村の銅像がある。
ここまでの道中に清水坂と呼ばれる夕焼けが綺麗な坂がある、思わず座って黄昏てしまった。

奥に通天閣が見える

ちなみに、このあたりの地名「四天王寺前夕陽ヶ丘」は夕日が綺麗に見えることが由来らしい。四天王寺かつ夕陽って、幸せの二乗みたいで運気が上がりそうな地名だね。幸村の銅像前にはワンカップ大関があった。幸村は若い時に和歌山の山奥に幽閉されて、その後大阪夏の陣で散ったから、贅沢品は中々調度できなかったはず。いい感じに酔いながら綺麗な夕日を見て、穏やかに過ごして欲しいものです。最後に坂を上がり、四天王寺へ。四天王寺は聖徳太子が推古元年に建立した日本仏法最初の官寺。

https://www.shitennoji.or.jp/history

寺の中に四天王寺中高のキャンパスがあって、盛大な反・政教分離を感じた。
時期的に学校説明会があったからか、日能研の青バックを背負った子供が多い。勉強も大事だけど、人生どうにかなるものだし、沢山遊んで、沢山興味のあることもしてほしいな、なんて老婆心に思った。
本尊は開館時間を過ぎてしまい、見られず。
せっかく近所にあるので、明日散歩がてら来てみようかな、と思ったりなど。
有名なだけあって、多くの観光客がいた。
外国人の観光客も多数。すれ違った黒人二人組かっこよかった。
というか、日本に旅行にきて寺とか神社とか観光にくる、そのマインドがかっこいい。

四天王寺を後にして、四天王寺前夕陽ヶ丘駅から帰宅。
所要時間は3時間ほど。
よく、友人達は遊びにきてくれるけど、大坂って市内には観光するところがないし、グリコ下や道頓堀、あべのハルカス、大阪城以外には無いな~なんて思っていたけれど、通勤電車の沿線沿いに隠された多くの観光地があった。聖徳太子の飛鳥時代、豊臣秀吉の戦国時代、パワースポット。
しかも、全て近くにあるから、徒歩で回ることができるし、回った後に天王寺や難波、梅田に行くこともできる。
今度からはプランに組み込もうかな。

来週は待望の奈良に行くので、またガイドブックからどこに行くか決めようと思います。
住んでいる場所のガイドブック買うのって、父がそうしていたから真似してみたんですが、住んでいても知らない場所って沢山あるし、土日のいい気分転換にもなるから沢山寒くなる前に回っていきたい。

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