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あなたを成長させてくれた方はどんな方ですか? その方を思い浮かべた時、ご自身はどうなりたいと感じますか?[チーム編 #21]

人に教えることほど自らの勉強になることはないのと同様、人の自己開発を助けることほど自らの自己啓発に役立つことはない。事実、人の成長に手を貸すことなく自らが成長することはありえない。

マネジメント(中)』第Ⅱ部 マネジメントの方法 第33章 マネジメント教育 p67より

記憶に残る上司、先輩はいますか?
その上司、先輩はどのような方でしたか?
なぜその上司、先輩を思い浮かべたのでしょう?

その方たちは、あなたのことを気にかけ、指導してくれた方々なのではないでしょうか。

気にかけ、指導してくれた方は、優しい方だったとは限りません。
いつも不機嫌だったかもしれませんが、あの時、あの方の言動・行動が今の自分を支えている、と思える方なんだと思います。

自ら成長したな、と思えるときというのは、定点観測していたからこそわかるものかもしれません。
それ以上に、関わる人たちが大きく飛躍したとき、その方たちに関わっていたあなたのことを「成長したなぁ」と周囲の人たちは感じてくれているような気がします。


自ら働きながら学び続け、奉公先の呉服屋で丁稚から番頭まで上り詰めていながら、のれん分けを受けることなく商売から離れ、無償の塾を開いた石田梅岩は、「江戸時代のドラッカー」と呼ばれているそうです。
なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?』 (森田健司 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン)のご紹介です。

「江戸時代のドラッカー」という帯の文句に魅かれて石田梅岩を知りました。
それまで江戸時代も含めた日本の商売や学問に興味もなかったのですが(;^_^A 石田梅岩を知るほどに、今があるのは過去の歴史をつくってきてくれた人たちがいるからだ、という事実を今更ながら認識しました。
ちょうど東京オリンピック開幕を控え、戦後わずか20年ほどで新幹線や高速道路が整備された驚異的な復興にも目が向けられているように感じています。
今の日本が、次の一手を打ちあぐねているような空気感によるものでしょうか。
『現代の経営』が1954年発表で、日本の経営者の多くも読んでいたと言われています。
ドラッカーが広く深く日本で受け入れられた基盤として、江戸時代から石田梅岩の石門心学が多くの人に届いていたからだ、とわたしは思います。
石門心学は、江戸から明治への移り変わり、大正から昭和、戦後、東京オリンピック後、バブル期、失われた20年(今は30年でしょうか)とそれぞれの時代にそれぞれ必要な形で、脈々と日本人の根底に息づいてきたのではないでしょうか。
日本は素晴らしい!! と称賛するつもりはありませんが、これまでを知るからこそ、これからの未来をつくることができると思うのです。
ドラッカー先生が称賛していた渋沢栄一、渋沢栄一の商売の基礎には石門心学が生きているのではないかと思うと、もう少し石田梅岩も深堀したくなってきました( *´艸`)


ドラッカーを共に学ぶ後輩2人を中心に、講演会の事務局として動いたことがあります。
表立って多くの関係先と調整してくれたのは彼女たちです。
わたしは、彼女たちとの関係の中でマネジメントを体験できたように思います。
口を出さずにいられたわけではありませんし、「100%好きにやっていいよ」と任せられたわけではありませんが、彼女たちから、わたしがいなければできなかった、と言ってもらえました。
彼女たちが頑張ってくれたおかげで、わたし自身が経験を積ませてもらえたし、成長することができました。

彼女たちが、仲間が、やりたいことをやりたいようにできるようにするお手伝いをしている時が、わたし自身が成長できている気がします。
この先も、周囲の人たちが「やりたいんですよね〜」という想いを持っているならば「やったらいいよ!! やってみたらいいよ!!」と言えるように、どんなことでもバックアップできる人を目指して成長していきたいと思います(*^ω^*)

記憶に残る上司、先輩はいますか?
その上司、先輩はどのような方でしたか?
なぜその上司、先輩を思い浮かべたのでしょう?
その上司、先輩のあとを引き継ぐために、今日何をしますか?
未来の自分、未来の仲間のために何を、どう学びますか?


実践するドラッカー【チーム編】』 
chapter2 メンバーを育成するーやる気に火をつけ、成長を支援する p55
#21


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。

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