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LoveCherishの1stワンマンライブに行ってきました

 11月24日の木曜日に催される、LoveCherishの1stワンマンライブ『FALL IN LOVE』のチケットを、オタ友のきっくーからタダでもらいました。値段を見ると3000円もするし、そのチケットには「ふちりんありがと!! よろしくネ!! うさまる」と書いてあったので、これは何があろうとも行かなければならないなと思いました。

兎丸ゆめちゃんのサインが入ったチケット

 1分に1回くらいの高頻度で発生する不整脈に苦しんでいた僕は、チケットをタダでもらってから数週間、実にストイックな生活を送りました。禁酒、禁カフェイン、1日30分のウォーキングを継続しました。その結果、11月24日のライブ当日には、ほとんど不整脈が出なくなっていました。それでも渋谷まで行くのが不安だった僕は、念のため精神安定剤を飲み、ウォーキングとお金の節約を兼ねて自宅から大宮駅まで歩きました。大宮駅から埼京線に乗り、渋谷駅まで40分くらいかけて行きました。

18時くらいの渋谷駅

 渋谷駅の改札を出ると、人がとてもたくさんいました。前日のワールドカップの日本対ドイツ戦を思い出しました。前半は攻められっぱなしだったから、後半もそのままボコボコにされると思っていたけど、奇跡的に日本が逆転勝ちしたので、僕はめちゃくちゃ興奮しました。心の中で「うおー!」と叫びました。こういう試合があるから、サッカー観戦はやめられません。

 ライブの開演時間である19時までには、まだ1時間くらいあったため、僕は本屋さんに行って時間をつぶしました。それからライブ会場のVeats SHIBUYAに向かって歩き出します。9月に大宮アイドールの7thワンマンライブが行われたのもVeats SHIBUYAだったので、場所は覚えていました。僕は地図を一瞥もすることなく、18時45分くらいにVeats SHIBUYAにたどりつきました。

Veats SHIBUYAの入口らへん

 会場の入口のところに大きなモニターがあり、そこにはLoveCherishのメンバー7人の姿が映し出されています。このnote記事のためにそれをスマホのカメラで撮影しようと思ったところ、数人の女の子たちがそこで記念撮影をしていたので、僕は少し離れた地点に立ってスマホをいじりました。5分くらい経つと女の子たちは階段を下りていったので、やっと写真を撮ることができました。とは言え、僕はその女の子たちに対して「さっさと写真撮ってどけや!」みたいなことはつゆほども思わなかったので安心してください。そんなに気の短い人間ではありません。

 Veats SHIBUYAの階段を下りていき、紙のチケットをわたして半券をもらいました。最近は電子チケットばかり使っているので、新鮮な心持ちがしました。紙のチケットはアイドルに落書きをしてもらえるし、わざわざスマホを操作しなくていいので楽です。半券を取っておけば思い出にもなりますよね。何でもかんでもデジタル化すればいいってもんでもないよな、と思います。ドリンク代600円を支払ってミネラルウォーター1本を手にした僕は、さらに階段を下りていきました。そこで目に入ったのは大きなスタンドフラワーでした。僕は記念に写真を撮ってからトイレに行っておしっこをしました。

豪華なスタンドフラワー

 僕はS席、A席、B席があるうちのA席だったし、初めて見るアイドルだったので、後方で彼氏面をすることにしました。なぜか分からないけど腰が痛かったため、人のいないバーカウンターに寄っかかりながら、開演時間を待ちます。19時ちょっと過ぎくらいにライブは始まりました。お客さんはほぼ満員の状態でした。明らかに、9月3日に同会場で催された大宮アイドールの7thワンマンライブよりもお客さんが入っていました。LoveCherishは今年の4月にデビューしたばかりなのに、平日の夜にこんなにお客さんを呼べるなんて本当にすごいなと思いました。

 ライブは可愛らしく楽しく元気でした。王道かつ正統派のアイドルだなあと思いました。奇をてらったところが全くないところが好印象でした。最近は奇をてらったアイドルが結構たくさんいて、そういうアイドルを見ると「もういいよ、奇は」と思ってしまいます。一時期は僕も奇をてらったアイドルを面白がっていたんだけど、最近は一周回って王道かつ正統派のアイドルが好きです。

 LoveCherishのライブを見ていて、もっとも眩い輝きを放っていたのは、センターに君臨する赤色担当の志田千鶴しだちづるちゃんでした。元気で明るくて笑顔に屈託がなくて、まるでアイドルになるために生まれてきたような子だなと思いました。でも僕の心がもっともときめいたのは、紫色担当の阿宮世奈あみやせなちゃんに対してでした。顔が可愛くてタイプだったし、歌声もはかない感じがあって良かったです。元モーニング娘。の石川梨華ちゃんを少し彷彿ほうふつさせるところがあります。「僕は結局、こういう女の子らしい女の子が好きなんだな」と思って苦笑いしました。

 大きな音に晒されていると動悸や不整脈が出やすいので、ライブ中に不整脈が出たらどうしようと不安だったけれど、幸いなことにほとんど不整脈は感じませんでした。最初から最後まで楽しくライブを観ることができました。ただ、腰を痛めていたため、「MCのときに床に座り、また歌唱が始まるときに立ち上がる」という動作を繰り返すのがつらかったです。

 そういえば、ものすごく久しぶりに体験する声出し可能ライブでした。2年以上ぶりかもしれません。オタクのだみ声による「タイガー! ファイヤー!」は耳に心地よかったです。僕は地下アイドル現場で何千回もこの「タイガー! ファイヤー!」を聞いているけど、未だに最後まで覚えていません。覚えようと思って記憶してもすぐに忘れてしまいます。他にもオタ芸の掛け声はたくさんあるし、それらを全て覚えているオタクって本当にすごいなと思います。

LoveCherishで使えるチェキ券

 ライブが終わったあと、1枚1000円のチェキ券を1枚だけ購入して、阿宮世奈ちゃんの列に並びました。このワンマンライブにおいてのみ、チェキ券1枚で「トークなし・落書きなし」、チェキ券2枚で「1分トーク・落書きあり」でしたが、僕は2枚ではなく1枚だけ買いました。なぜならば、わけあってとても貧しいからです。国民年金保険料も数か月くらい滞納しているほどです。僕はチェキ券1枚を握りしめ、緊張で胸をドキドキさせながら、阿宮世奈ちゃんの列に並んでいました。

 そしていよいよ僕の番が来ました。阿宮世奈ちゃんとは完全に初対面だったんだけど、「わあ~!」みたいな感じで迎え入れてくれたので、「どこかの誰かと間違えているのでは?」と思いました。間近で見るとめちゃくちゃ可愛かったので、5秒くらいしか話してないけど、世奈ちゃんのことを好きになりそうになりました。僕が発した言葉は、「こんばんは」と「楽しかったです」だけです。5秒しか会話してないのは、チェキ券1枚では「トークなし・落書きなし」だからです。

 阿宮世奈ちゃんとは2ショットチェキを撮るつもりだったけど、チェキ券を渡すと自動的にソロチェキになったので、2ショットを撮りたいときはその旨をきちんと主張する必要があったみたいです。世奈ちゃんがスタッフにソロ写真を撮られている様子を、少し離れたところに突っ立って見つめる、という謎の時間が発生して面白かったです。ふだん行かない現場に行くと、いろんな新鮮な体験ができて良いなあと思いました。

 阿宮世奈ちゃんだけが写っている、何も落書きされていないチェキを見つめながら廊下に立っていると、オタ友のきっくーがやってきました。きっくーは僕と違ってたくさんのチェキを持っており、羨ましいなあと思いました。お互いに「お疲れさまです」と挨拶すると、きっくーはいそいそとどこかに行ってしまいました。きっくーはLoveCherishをガチで推してるから、いろいろやるべきことがあるんだろうなと思いました。

 のちにきっくーから来たダイレクトメールによると、オレンジ色担当の兎丸とまるゆめちゃんが「ふちりんさんは?」と言っていたらしいです。「うおー! 認知されてる!」と嬉しく思いました。機会があれば、阿宮世奈ちゃんだけでなく兎丸ゆめちゃんともチェキを撮りたいです。そのうち、大宮アイドールとLoveCherishが対バンで被って、かつお金に余裕があったら遊びに行きたいと思います。

渋谷の居酒屋で打ち上げ

 チェキ券を持って廊下で突っ立っていたら、LoveCherish界隈の人びとの飲み会に参加することになり、居酒屋に行きました。僕はあいにく禁酒中なので、ノンアルコールビールとジンジャエールだけを飲みました。お酒を飲みたい気持ちはあったけど、それよりも不整脈に対する恐ろしさのほうがずっと強かったです。なにしろ一瞬心臓が止まるわけですからね。「止まったまま動き出さなかったらどうしよう…!」という不安に苛まれます。一次会が終わった時点で23時30分くらいだったので、二次会には参加せずに終電で帰りました。

阿宮世奈ちゃんのソロチェキ

 自宅で僕はおもむろにマジックを手に取りました。阿宮世奈ちゃんだけが可愛らしいポーズで写っている、何も落書きされていないチェキに、自らの手で書き込みをしました。そのおかげで僕は、LoveCherishの綴りと、阿宮世奈ちゃんの名前を覚えることができました。

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