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【Lapisの1周年記念ライブ】これは恋なのか不整脈なのか

 1月9日の月曜日、成人の日に、Lapisの1周年記念ライブが催されました。僕はそのライブに参加し、そのあと友人ののぶさんと新年会をして、とても楽しい一日を過ごしました。

Lapisの公式Twitterより。1周年記念ライブの告知画像

 Lapisの1周年ライブは昼の12時に開場だったので、僕は午前のうちに家を出ました。そして、日課のウォーキングを兼ねて大宮駅までテクテク歩きます。30分くらいで大宮駅に着いた僕は、東口にあるテラスのベンチに座り、冬の優しい日差しを浴びながらひと休みしました。その居心地のよいテラスで10分くらいボンヤリしていたら、おおよそ汗も乾きました。僕はゆらりとベンチから立ち上がり、ライブ会場である「アイドル育成型ライブカフェアイドール」へと向かいます。

 その途中で、僕がよく通っているゲーセンの前を通りました。するとなぜかシャッターが閉じられていました。どうやら潰れてしまったようです。広くて空いていて多様なゲームのある居心地のよいゲームセンターだったので、心から残念に思いました。これからは一体どこで時間をつぶせばいいのだろうか、と悲しみながら歩いていると、ライブカフェアイドールのある茶色いビルの前に到着しました。

ライブカフェアイドールの入口わきのところ

 エレベーターで2階に上がり、入口の白い扉から店内に入ります。朝青龍似のスタッフさんにスマホでチケットを提示しようとしたけれど、提示しなくても顔パスで入れました。さすがふちりん、この店に8年以上通っているだけはある。ちなみにチケット代は税込1,000円でした。安い。わけあって死ぬほど貧乏な僕にとっては、実にありがたい価格です。ドリンク代の500円を支払い、ドリンクチケットを受け取ります。不整脈と高血圧により禁酒中である僕は、お酒を飲みたかったけれど何とか我慢して、ジンジャエールを注文しました。

 カップを手に持って会場の一番うしろの端っこに移動し、ジンジャエールをごくごくと飲みます。30分のウォーキングでしっかり汗をかいていたため、そのジンジャエールは非常に美味しく感じました。すると友人ののぶさんがどこからともなく現れて、僕にペンライトを1本差し出しました。「2本あるから1本使っていいですよ」とのことです。僕は礼を言って受け取り、その黄色に光る棒を右手に握りしめます。ジンジャエールの入ったカップの中がほとんど氷だけになったころに店内の照明が落とされ、ライブが始まりました。

 Lapisの小川さくらちゃん、永島美玲ちゃん、大原めいちゃんが神聖な黒いステージに姿を現します。3人はLapisがデビューした当時の純白の衣装を着ており、とても可愛らしかったです。僕はパワフルイエロー担当の小川さくらちゃんを推しているので、さくちゃんを見つめながら黄色く光る棒をフリフリしました。ライブ中に何回かさくちゃんと目が合ったような気がして照れたし、胸がドキドキしました。「これってもしかして恋なのだろうか?」と何度か思い、そのたびに「いや、そんなはずはない。恋のはずはない」と否定しました。

 でも、さくちゃんを見ていると胸が少し苦しくなるので、恋の可能性は結構ありました。しかしそれは恋ではなく、持病の不整脈の症状かもしれなかった。不整脈なのか恋なのか分からないまま僕は、小川さくらちゃんの可愛らしい顔や、きゅっと引き締まったウエスト、細くてきれいな脚を見つめ、黄色い棒をぎこちなくフリフリしました。小川さくらちゃんの一挙手一投足を夢心地でながめていたら、およそ40分のライブはあっという間に終わりました。

 ライブの途中に、新しく完成したLapisのMVの公開もありました。『Secret Honey』という名曲です。そのMVの3人はいつもとは違ったメイクと髪型をしており、すごく大人っぽかったです。さくちゃんはベッドに寝そべって色っぽい表情を浮かべながらこちらを見ていたので、心臓がドキドキしました。しかし相変わらず、それが恋によるものなのか不整脈によるものなのかは判然としません。42歳のおじさんが21歳の女の子に恋をするなんてことは、決してあってはならないので、不整脈であってほしいなと思いました。

 ライブが終わったあとのMCで、さくちゃんは「2年目は本気を出します!」と力強く宣言していました。僕はそれを聞いて、「人生2周目のさくちゃんが本気を出したら大変なことになるぞ…!」と思いました。また、Lapisの2ndワンマンライブが6月に催されることが、ぬるっと発表されました。

Lapisの公式Twitterより。2ndワンマンライブの告知画像

 そのころ僕がまだ生きていれば、心筋梗塞や脳卒中で死亡していなければ、ぜひ参加しようと思います。禁酒とウォーキングをがんばらなければならないですね。Lapis3人の挨拶が終わると、Lapisと会場のオタクたちで記念撮影を行いました。SNSにアップされる可能性があるため、顔を隠す人が散見されたけれど、僕はフリー素材なので顔出しで写真に写りました。下にアップした写真のどこかに僕がいます。もし暇だったら探してみてください。

大原めいちゃんのTwitterより

 それからチェキ撮影会が始まりました。僕は朝青龍似のスタッフさんからチェキ券を1枚購入しました。小川さくらちゃんのチェキ券です。お財布からは千円札が一枚飛んでいき、今後の生活が少し不安になりました。チェキ列に並ぶと、さくちゃんと撮る人はたくさんおり、なかなか僕の番はやってきません。20分くらい待ってようやく僕の番になり、さくちゃんと2ショットチェキを撮りました。

小川さくらちゃんとの2ショットチェキ

 僕らは神聖なステージの上に立ち、1周年記念のスタンドフラワーの前で、1周年を意味する1本の指を立てました。僕は最初、いつものようにピースのポーズをとっていたけれど、さくちゃんが指を1本立てているのを見て、あわてて指を1本減らしました。チェキを撮るときにどんなポーズをとったらいいかよく分からないし(だからいつもピースをすることになる)、相変わらずチェキ撮影は苦手です。撮影が終わるとさくちゃんとともにステージの端に移動し、さくちゃんがチェキに落書きをしはじめます。

 「のぶさんから聞いたんだけど、ペンライト借りたの?」と訊かれ、「うん」と答えると、さくちゃんは「そんなのって赤ちゃんじゃん! かわいい~!」と僕を褒めるので嬉しかったです。赤ちゃんだから「ママ~!」と叫びながらしがみつきそうになりましたが、それをやったら出禁になるので思いとどまりました。8年以上もこの店に通ってるのに今さら出禁にはなりたくありません。2月5日にさくちゃんの生誕祭が催されるので、僕は「2月5日まではなんとか生き延びるよ」と告げました。さくちゃんは「とりあえず2月5日まで生きて、そのあとのことはそのあと考えようよ」と言っていました。なるほど、人生2周目の人は言うことが違うなと思いました。あまり先々のことを考えていると、生きるのがしんどくなりますからね。

Lapisの公式Twitterより。さくちゃん生誕祭の告知画像

 1分ほど時間が経過し、さくちゃんの落書きが終わると、お別れのときがやってきました。僕は赤ちゃんだけど大の大人でもあるので、「さくママ~! 離れたくないよ~!」と駄々をこねることもなく、爽やかに笑顔を浮かべ手を振って別れました。そのあと、同じく小川さくらちゃんとのチェキ撮影を終えたのぶさんと一緒にお店を出て、新年会をするために鳥貴族に向かいました。

鳥貴族にて。チーズつくね
ヤンニョムチキン。甘辛な味でおいしい

 僕はノンアルコールビールであるサントリーのオールフリーをごくごくと飲み、上機嫌で「酔っぴらってきてない~♪」とTwitterに投稿しました。

オールフリーで酔っぴらってきてない~♪

 それからソフトドリンクの苺ミルクを飲みました。それは僕の弱っている五臓六腑にやさしく染みわたっていきます。自分の身体が一秒ごとに健康になっていくのを感じながら、苺ミルクに感謝の念を送り、「おじさんだって苺ミルクが好きなんだよっ!」とツイートしました。

おじさんの弱った身体にやさしい苺ミルク

 締めにはあんかけラーメンを食べました。熱々でさっぱりしており、とても美味しかったです。あまりにも旨すぎるからスープまで飲み干したかったけれど、腎臓が弱っているので我慢しました。

熱々さっぱりのあんかけラーメン

 鳥貴族の店内は、成人の日なのでスーツを着た若者たちの姿が目立ちました。そのなかで僕とのぶさんは、小川さくらちゃんの魅力について語り合っていました。19時ごろになると、我々は鳥貴族を出ました。僕がすこぶる貧しいことを知っているので、のぶさんが多めに出してくれました。とても有りがたかったです。以前は友人におごってもらうと「出世払いで返すね」と言っていたものだけど、今となってはもはや出世する見込みがないので、「出世払いで返しますね」とも言えず、ただ感謝するのみでした。

 ビールをたくさん飲み、焼酎をロックでも飲んだのぶさんは、だいぶ酔っぱらっている様子でした。酔った勢いでまたライブカフェアイドールへと戻って行きました。19時からはアイドールBRAVEの面々が出勤し、カフェ営業が行われるのです。カフェだけどお酒も飲めます。僕はお財布の中身がさみしいので、一緒に行きたかったけれども「ありがとうございました!」と再度お礼を述べて帰りました。

 自宅に帰ってきた僕は、さくちゃんとの2ショットチェキをお財布から取り出して、こたつテーブルの上にそっと置いて眺めます。さくちゃんの可愛らしい姿と文字を見つめていたら胸がドキドキしてきたけれど、やはりそれが恋なのか、はたまた不整脈なのかは分からないのでした。

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