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忙しいということ

忙しい。もうドチャクソ忙しい。

息をするように仕事をし、上司(50代男)を間違えて「お母さん」と呼びそうになり、メールは「お世話になりなりなりんす」と打ち間違えるし、音もなく最寄り駅の階段からすべり落ちた。背中からスーッと、陸に上がったアザラシのようにスライドしていった。

忙しい。という尺度ほど、人それぞれなものはない。俺の時代は残業100時間&午前様当たり前だったんだおじさん、私定時で帰ります、それらを批判する世の中の人たち、もう、てんやわんやの様々である。そんなわけで制度が動きましょうと、働き方改革(はたへん)と叫ばれている世の中だけど、まだまだ日本人は「忙しさは良きこと」風土だ。もはや充実感や美徳という意味合いも、ほのかに残っているよね。

フィリピン人の人と話をしていたとき、日本人の手帳文化について聞かれたことがあった。なぜ日本人は手帳が好きなのか?うーん、確かになんでだろう。。もちろん、マメだから、予定を忘れないように、だけど。一部の人の手帳は「時間を埋めるためのツール」になっていることも事実だ。見開きの31日間に、あらゆる予定や約束事が現れ、びっしりと書かれた文字が、充実した人生の証となるのかもしれない。

入社したてのとき、「午後の紅茶・ロイヤルミルクティー味」を深夜に4本ほど飲む、糖尿病まっしぐらな先輩についてた頃がある。先輩はワーカーホリックで、あまりにも私が追い付けなくてピーピーしていると「忙しいことは問題じゃない」と一蹴した。仕事が少しでも早く終わると合コンへ向かい、仕事と女遊びで予定がパッツパツだった。

先輩は忙しい忙しいと言いながら目の下はクマだらけだったけど、なんだか楽しそうで、それはそれで幸せそうだった。

今日も退勤して、「今日何したっけ」くらいの忙しい1日を振り返る。電車の中でケミカルブラザーズを聴きながら、「世界一テンション低くケミカルブラザーズを聴く人選手権」とか、くだらないことを考えている。

忙しいことが、身体に毒にならないラインで生きていきたい。忙しいだけで、何も残らないようにはしたくないなと思う。

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