見出し画像

雑多なことごと。

諸々雑感。


“清新な”文体は擬いもの。


 どうも、於兎沢です。
 インプットしたり、アウトプットも試みたりと、いろいろお試し期間です。

 ちょっとした小説作法や"The Artist's Way"三部作の読み直し等で、アレコレ気づかされることが多かった気がします。

 まず、好みの文章のリズム。
 離れて久しかったな、と。

 簡明・平易な文体を探すうちに、自分なりの音遣いから離れてしまったなぁ、と感じることが多くなりました。

 本来なら書かない文章ばかりをアウトプットしていたようです。
 どおりで、違和感が増すばかりだな、となりました( ˘ω˘ )

 実際のところ、まだまだ思い出せないです。
 自分がどんな文体が好きだったかさえ曖昧なまま――これでは書けなくても仕方ない。

 模範となるべきものがあったのに、そこから随分遠くへ旅に出ていたようで。
 そろそろ還るべきところへ帰らないと、往きはよいよい、戻れなくなりそうでした。
 気づけて良かった。いやほんまに。

 探していたつもりの“清新な”文体とやらは、偽物だったようです。
 というか、「無理して作った」ものにしかならないな、と。
 すくなくとも私の文章にはなりそうもないです。
 レトリックの使い方も衰えるばかりで、これではやってられん、となりました。
 たぶん、今詠んでも詩歌さえまともには詠まれないでしょう。

いづこなる、栖となれる彩どりの
越したつもりもなかるにや。

 ……などと、多少の心情は浮かぶものですが。
 ツマラないな、と自分で思ってしまいます。

F/fのいろいろ。


 雑誌の類も、新しいのを目にするでもなく。
 唯一最新の情報といえば、ラノベくらいなもので。
 けれども読んでいるものと書くべきものが乖離してあるようにも思われます。

 緊迫した状況を描いて目を引くような仕掛けも考えるには考えました。
 技法的にはサスペンスにあたるでしょうか。
 シナリオフックも幾つかは思いつきます。
 が、それを書きたいか、続けたいかというのが疑問です。

 ジャンルにも注目してみました。
 件の小説作法にも、いろいろなのが列挙されてあります。
 心理小説やら幻想小説やらSFやらミステリやら。まぁ、ここで挙げてもキリは無いですね。

 ビルドゥンス・ロマーンなどは、やはり心理描写に比重が大きくなるようです。
 自然主義の影響も濃かったためか、情動の動きと関係性の変化から成長につながる物語は、好きなほうです。

 ただ、アクチュアルな世界から距離を置く意味でも、幻想的な要素も採り入れたい。幅も広がる。
 この考え方は、煮詰めてみても変わらなかったようです。

 もちろん、現代日本に近しい設定もつくってあるにはあります。いずれ役立つときもあらば、とは思います――が、まだ使う気になりません。

 羞恥心とか無価値感は、現代もののほうが遥かに気楽なところがあります。
 そのうえで、自分が書くうえで厄介なところも多いのは変わらず。

 さてあれF+fにもさまざまあります。
 その幅を拡げるためには、今まで設定した世界観の一部なりとも活かそう、とはなりました。

で、どうする?


 今のところは、文体以外については、方向性はさほど変わりません。
 とりあえず鈍った武器(レトリック)には磨きをかけたいところです。

 五十嵐力を読み直すのも悪くないかも知れません。
 あるいは、ほかの技法書も参考になるでしょう。

 ライターズ・ブロックの一番面倒なところは脱けたハズなので、もっと自分なりのものを深堀りしてみたいところです。
 他人軸で考え過ぎたなぁ、と失敗を省みるだけの気持ちも出て来ました。

 習作で、連作短編にこだわるのもやめようかと思います。
 書けたら書けたものが習作で、作品です。
 それでまぁ、ええかい、となりました。

旅の途中。


 紆余曲折。
 長く久しい無駄足を踏んだ気もしますが、「過程も結果の一つひとつ」とは自分でも言ったことです。
 プロセスとして、振り返るのも楽しく思えるようになれたらいいなぁ、と。

 みなさまはいかがでしょうか?
 暑い日がつづきますけれど、そんななかでも筆が進んでいることをお祈りします。
 まだ執る手も止まる、という方は、ご一緒にスランプの壁を壊しましょう。

 それでは、失礼いたします(  ..)"

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?