恋人・夫婦仲相談所　　https://fufunaka.com　の所長をしています。相談やりとりを匿名・背景をぼかして紹介することで、類似の悩みを持つ方々の指針になればと考えています。相談所は、ご本人と特定されぬよう時期をずらして公開了承を得る仕組みです。noteにもコラムとして掲載しましょう。

□今日のおとなりさん　　テンコさん（３４歳）

一度セックスレスになって、今は少し戻ってます。
旦那は、幼い、未熟なひとなので、喧嘩が多いんです。

私は自分にとってセックスとは、愛し合っている人同士がする行為だと思っています。相手を愛しているから、その人に触れたくなりセックスをするのだと思っています。しかし、セックスがすべて愛を深める方法でなはないこともわかります。

セックスの回数は減りましたが、それでも私は旦那を優しく思いやれば思いやるほど、旦那が以前よりも私のことを完全では無いですが、思ってくれるようになりました。でもセックスもして、愛を深めたいと思う私はわがままなんでしょうか？結婚した頃のように、求め合う関係は無理ですか。

□　夫婦仲相談所より

　
テンコさん、しっかり夫婦間セックスに向き合っておられて素敵です。
わがままなんかではありませんよ｡

テンコさんがおっしゃるように､性の営みが愛情を深めたり､愛していることを表現するための全てではありません。
忙しすぎて時間が作れない、体力がなくて行為自体できない、二人の時間がすれ違う。

様々な理由で
行為が少なくなってゆく日本人カップルは少なくありません。むしろ、子どもができたあとはそれがスタンダードという風潮でもあります。

しかし、夫婦にとって大切な行為という認識は間違いありません。
子孫を残す以外の目的も多分にあります。

相手も､同じ気持ちであれば､夜の営みで,より二人の関係は充実すると思います｡ セクシーな気持もキープできます。夫婦間にエロスがなくなると、パサッとした

「共同体」「ファミリー」的な空気感を醸し出します。

家事・育児・教育・介護・ローンを支え合いながら着々と進めるというイメージです。

信頼関係が構築できていればそれで充分じゃないか！！とも言えますが・・。

愛し合っている二人ならば､大事な話をすることを面倒くさがったりしませんよね｡スキンシップやKissを嫌がることはありません｡つねに相手を気にしながら生活します。相手の変化を感じ取るセンサーが鋭く働きます。

このセンサーが鈍くなると、マンネリ夫婦カラーになってゆき、

「空気みたいな存在」というようになります。

いないと困るので、まあ、それもありか。

これはもう結婚に対する期待度と価値観の問題です。

自分の気持ちも大切にしたいけど、それより愛するパートナーへの気持ちを優先したり､配慮したり､楽しませようと努力したいというのが

大人対応のような気がします。

テンコさん、それが､旦那さんから感じられますか？
自分のやりたいことができないとキレると前はおっしゃってましたよね。

｢幼い･未熟｣という言葉でまとめている中身を１つ１つ考えてみてください｡テンコさんは愛を与えることができる人です｡

「幼いひとだから　わたしが大人になって包んであげる」
と思えればそれもよし。

「こんな幼稚な人、一緒にいたら疲弊する」

「わたしさえ我慢すれば万事うまくゆくけど損な気がする」

と思えば、改善せねばなりません。

今のテンコさんは、思いやればその思いは返ってくるということに気づかれてますから、あまり営みの回数にこだわらず、
さらなる愛を与えることに注力されるのがいいかと思います。

よく「なんで女性ばかりがんばらなきゃいけないの」と聞かれますが、女性の方が柔軟性があり、タフだからです。

まさにレジリエントセックスをいざなうのは女性です。

テンコさん、しなやかにバウンドして過ごしましょう。

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