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ピアノジストニアリハビリの状況

 前回にも書いたかもしれないが、ジストニアの発生の原因がわかり、右手人差し指の指先の触覚刺激によって、人差し指の動きの自由度がなくなり、曲がってしまうのと、同時に親指も曲がってしまう、という状況です。これは、日常的にも出てきて、特に、字を書くとか、PC・マウス操作とか、言語に関わる操作をするときに発生しやすいということに気づきました。

 ピアノを弾き時にも、右手の人差し指の指先の触覚刺激が引き金になって、親指も曲がるので、ポジションの自由度がなくなってしまい、さらには、ジストニア症状が生じているときには、位置覚・運動覚の消失感も発生するので、弾いてるときには、どこをなにを弾いているのか一瞬わからなくなってしまって、ミスタッチになるということも生じます。

 こんな症状があるとわかって、これは本当に奇怪なことだし、どうにもならないようにも思いましたが、病というのは、常識では考えられないことが起こるから病なのだと思えれば、むしろ、その症状をどのように改善の方向に持っていくかと考えることがリハビリだと思うように気持ち切り替えるように意識づけるようにしています。

 そう考えると、この状態はある意味、リハビリがしやすい。なぜかというと、ジストニアの症状を自ら作れるので、その状態からリハビリを実施できるということです。おそらく、局所性ジストニアが生じている人で、引き金が分かっている人は少ないのかもしれないと思います。私自身が、そんな状態だったということには、自分の症状をつぶさに見て、ようやく気づけたことだったりします。

 リハビリとしては、1つは、これまでの「伸ばす」の指令では、曲がった指をとても伸ばしずらいのだけど、案外と、簡単に「伸ばす」別の方法があることに気づけたので、なるべくその方法を採用して、慣らして、曲がってしまったときに「伸ばせる」回路を作り上げること、です。でも、それもそう簡単ではないですね。2つめは、指先に触覚に意識を向けて、触覚に意識を向けながら、深部感覚(運動覚・位置覚)にも意識を向けて、それらの感覚情報を統合化して、自由に動きが取れるようにリハビリをする。3つめは、ピアノを弾くときに一番困っているのは、代償指である親指が勝手に曲がってしまうことなんですが、今は、徐々に、親指の打鍵と他指が自由度を保ちやすい親指の筋力の使い方の工夫をするようにしている、ということです。具体的には、拇指の長母指伸筋・屈筋、外転筋、対立筋を意識して使うようにする、ということですね。現状は、だいたい、その3方向から攻めてる感じかな…。

 

 

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