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場面緘黙症と緘動*給食が食べられなくなる

4年生でまた新しい学校へ。転校生としてみんなの前であいさつをさせられた記憶があって、名前くらいは言えたのか?最初の数日は話しかけてもらえて、話していたような・・・?でも徐々にもとに戻った気がします。


このクラスの雰囲気が私にはとても怖かった。自分を出しては危険と思う雰囲気。言葉では言い難いし、私だけが感じていたのかもしれないけれど。
いじめやからかいが酷くて、、、ここから緘動になってしまいました。

ぎこちない動き、常に首は真下を向いたまま、歩くのも超スローペースに。片足を出すのに5秒はかかる感じ。これもよく真似されて。こんな動きでも誰も体に不調があるのではと思わないのが不思議でしたね。おかしな子だとは思われていただろうけど、傍から見たらただ遅いだけにみえたのか?

給食も1学期ころまでは食べていたのに、食べれなくなりました。スプーンは手にとるものの固まったまま。人目を盗むように3口くらいは食べる。緊張でお腹も空かないから食べなくても平気でしたが。食べ終わるまで居残りさせられたけど、動けず食べれない。パンと牛乳は持ち帰り、おかずは残すしかなかった。。。(私の子供時代は学校給食は残さず食べましょう!好き嫌いはいけません!という教えでした)他にも食の細い子はいつも居残りさせられたいた。そもそも体格も胃の大きさも違うのにね。でもほとんどの子は残さず食べてましたね。

食べられなくなった理由は・・・
隣の席の男子がある日、「食べるな」と言ったのです。その日私の配膳トレーにはスプーンが無かった。でも言えなくて、誰か?先生?が気づいてくれ持ってきてくれた。(でも、ありがとうが言えない)自分でやらないで持ってきてもらうなんて甘えてる!という意味で「食べるな」ここで重い石を乗せられたようにギシッと固まりました。

他の人には聞こえていない。その一言の命令に背けず。困った時でも声を発せない動けない自分が許せなかった。罰として食べてはいけないと自分でも思ってしまった。暗示かな?

その日は一口も手を付けず。翌日も隣にその男子が居るからほぼ食べなくなった。この男子はその前からもずーっと私の足とか机の下でぶってきて、毎日青あざがいっぱいに・・・。泣きたいほど痛い、でも泣くことも声を上げることもできなかった。
クラス全員から気持ちが悪いと嫌われていたし、昼休みは毎日恐怖でしかなかったし、何をされても言われても無反応の棒立ちの私。誰も助けてはくれない。先生も気が付かない。今思うと向こうはからかって遊んでいた程度の認識なんでしょう。だから見ているほうも笑っていられる。刺激に弱く恐怖に支配されていたから、ささいなことでも常にびくびくしていた。

そして、どんどん行動に制限がかかっていきました。授業中の黒板を見てノートに書き写すのも全部はできない。(書きたいのに。)

黒板を見て(顔を上に上げるのも大変)ペンを動かすのを見られるのも怖い。人目が全て怖いのです。なんとか書いていると、すぐに「あ!こいつみんなが見てないすきに書いてる~!」と行動を言われると益々萎縮していきました・・・。緘黙児に対して誰も、先生も親もわかっていないし、自分もわからない。行動を見て、あれしてる、これしてると指摘されると固まる現象。(大人になっても仕事中に見られると過緊張しています。)

言葉も感情も出せず、ただそこにいるだけの私。感情が無い子と思われていました。この1年が一番心の痛みと体の痛みにボロボロでした。もうすっかり話したいと思うこともなくなり、毎日がすぎるのを待つだけでした。

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